11期生講座報告                                      トップページへ

月 日 : 2018年 3月 28日 (水)晴れ

講座名 : そば打ち体験 AM    修了式 PM

講 師 : 泉北そば打ち普及の会 スタッフ 

場 所 :
  栂文化会館 調理室 AM (堺市)
      栂文化会館 会議室 PM

 いよいよ最後の講座を迎えました。 前半は「そば打ち体験」、後半は修了式でした。 「そば」打ちは2グループに分かれ、

先発は「そば」打ち、後発は2年間の
シニアカレッジの活動記録のアルバム作りをして交代で受講しました。 「そば」打ちの体

験では、最初に説明を受けた時 かなり難しいと感じました。
やはり、自分で「そば」を打ち始めると、説明のようにスムーズ

にいかない事ばかりで
指導のスタッフに手伝って頂き、やっとこ打ち終わりました。折りたたんだ「そば」を切ってみるとこれも

大変、同じ太さにはならず、バラバラで太かったり細かったりで難しかったです。
茹でて試食してみると、太い「そば」は硬かっ

たのですが香りは
強く感じました。自分で打った「そば」とスタッフの打った「そば」を食べ比べてみると違い過ぎる、皆から驚き

の声が上がりましたが
自分で打った「そば」は贔屓目で美味しい。打った残りの「そば」はお土産に、疲れましたが貴重な体験

でした。
午後から修了式。紙漉き講座で作った各自手作りの和紙の修了書をいただき、感慨深いものがありました。

 2年間、良き仲間に出会い楽しく過ごせました、有難うございました。
                 活動報告書作成3


懐かしい写真に手が止まる 一斉にスタート 力が入る 思わずにやり 自分にご褒美







月 日 : 2018年 3月 14日 (水)晴れ、 3月 15日 (木)晴れ

講座名 : 卒業研修旅行

講 師 : 谷脇 幹雄 館長 (南方熊楠記念館 )             日目

       玉井 済夫  先生、 他天神崎の自然を大切にする会理事 )   1日目

      小松 勇二郎、裕見子 ガイド (紀州語り部  うた加楽衆 )   2日目


場 所 :
  南方熊楠記念館    (和歌山県白浜町)             1日目

      天神崎      (和歌山県田辺市)                        1日目

      熊野古道館    (和歌山県田辺市)                       2日目

           熊野古道    (和歌山県中辺路) 滝尻王子、牛馬童子口から近露王子社、箸折峠、
               近露の里
継桜王子、一方杉、野中の清水 (マイクロバスと徒歩を交えて)

 早春の陽射しが降り注ぐ紀州田辺の地で私たち11期生は充実した卒業研修旅行2日間を過ごしました。一日目、

午前中に番所山山頂にある粘菌をモチーフにした、ユニークな建築の南方熊楠記念館を訪れました。熊楠直筆の書簡や書写

ノート、愛用品など貴重な遺品を観覧しながら、谷脇館長の説明を聞き、環境保護の精神を貫いた熊楠の生涯と後世に伝え

る意志を学ぶことができました。屋上展望デッキから見える田辺湾も絶景でした。廃校校舎を活用した秋津ガルテンでの昼食

は地元の野菜や旬の山菜をふんだんに使った懐かしいお袋料理で心も満腹になりました。午後はバス移動後、ナショナル・ト

ラストの地“天神崎”へ。「天神崎の自然を大切にする会」の玉井先生から自然豊かな天神崎の今とナショナル・ト

ラスト運動の経緯を伺いました。絶滅危惧種のカスミサンショウウオの幼生、卵嚢観察後、ハマダイコン、ウバメガ

シ、タチツボスミレなど海岸林植物も観察しながら日和山山頂へ。360度の素晴らしい眺望は今も未来の子どもた

ちに残したい天神崎を物語っています。下山途中にオオキンカメムシにも出会い、天神崎岩礁で戯れ、今夜の宿泊地

「かんぽの宿」に到着しました。湯船につかる私たちを柔らかく照らしながら、西の海に沈もうとする太陽が綺麗

で、有意義な1日に感謝。夕食後、2年間の講座表を手に、それぞれの思い出講座を順番に仲間たちと語り合ってい

ると、その光景が走馬灯のように頭の中を駆け巡ってきます

 
 二日目は 紀州語り部の小松さん夫妻にガイドしていただきながら、熊野古道中辺路の一部を歩きました。滝尻王

子前で熊野古道の歴史や経路を聴き、バス移動後、いよいよ牛馬童子口から近露王子社までの千年の道を歩きます。

箸折峠、牛馬童子像など古道にまつわるこぼれ話、シダ類などの草木の話など小松さんのユーモアたっぷりの語りに

微笑み、時には歴史の悲劇話に真顔で聞き、最後まで楽しく且つ知的に歩くことができました。山に囲まれたのどか

な近露の里でお弁当を食べ、バスで継桜王子へ。“一方杉”と呼ばれる長く太い枝を伸ばした、杉の巨木群が石段を

囲むようにそびえ立っていました。沈黙の30秒間、ひんやりとした森の中で見上げると、樹齢800年、参拝者を

静かに見つめてきた杉たちの木霊を感じ、空に向かってどこまでも伸ばした幹・枝に吸い込まれそうな思いになりま

す。日本名水百選の1つ“野中の清水”でのどを潤し、「いつかみんなで中辺路を歩きたいなあ。」を締めくくりの

言葉として、私たちの熊野古道の旅も終わりとなりました。
             活動報告作成 2

メモ魔の熊楠は細かく記録 カスミサンショウウオの幼生 天神崎の海岸 光が眩い
   
古人も歩いた山道   見上げると首が痛い大杉    喉を潤す「野中の清水」 







月 日 : 2018年 3月 7日 (水)晴れ後曇り

講座名 : 村野浄水場(大阪広域水道企業団)、大阪市立大学理学部附属植物園 見学   

講 師 : 各施設担当者  {村野浄水場(大阪広域水道企業団)、大阪市立大学理学部附属植物園 } 

場 所 :
 村野浄水場(大阪広域水道企業団) (枚方市)、大阪市立大学理学部附属植物園 (交野市)

  午前中はわが国最大級の給水能力を有する村野浄水場です、村野浄水場は大阪市を除く府内42市町村に供給

する水道水の約8割を担う浄水場です。甲子園球場の約6倍の広さが有り、世界的に珍しい立体式の階層系浄水施設

を持っている。ビデオによる説明の後 実際に淀川の水を使って実験 PAC凝集剤を混ぜることで汚れが固まり、

砂でろ過することによって、ほとんど水の汚れがなくなることを観察。そのあと2班に分かれて、実際に施設見学 

24時間集中管理している浄水中央管理室 広大な敷地の中、凝集沈殿池 急速濾過池など 本来の浄水処理に加え

オゾン処理施設 粒状活性炭処理施設などの高度浄水処理。そのため安全で美味しく飲める水道水を作り出す事が出

来る。最後に、試飲コーナーで一口出来たての水を飲んだが、なかなかのおいしさにビックリ。蛇口をひねれば当た

り前のように出てくる水道水に、あらためて感謝。浄水処理で発生した土を「あくあふれん土」園芸用土として、り

サイクルにも取り組んでいる。午後は電車で私市まで移動し、大阪市立大学理学部附属植物園へ 広い園内での説明

を受ける。サボテンの原種というペイレスキア(砂漠に適合するという珍しい植物)食虫植物 熱帯スイレンのパラ

グアイオニバス キバナハス、最近発見されたというウオレミパイン 常緑のセコイア それにメタセコイア群 ア

メリカから最初に導入された苗木から成長したというメタセコイア 特に種から育っているという「芽ばえ」 どれ

がそうなのかわかりづらく,爪楊枝のような大きさ これがあのように成長するのか不思議である。続いて光合成の

しない、菌で成長するラン科のツチアケビ キクバオウレン キクザキイチゲ カタクリの群生地 ルスクスという

ハナイカダ(別種)のように葉の上に赤い実がなっている珍しい植物 等々、大学の研究施設として、自然の地形を

うまく活用、自然にとけこんだ森の植物園 森林公園というにふさわしい、素晴らしい植物園であった。ただ冬枯れ

の眺めだったので 季節ごとに訪れてみたいと思った。              
活動報告1班
 
オゾン発生 メタセコイアの芽生え サボテンの原種ペイレスキア
         
ルスクス葉の裏に赤い実         







月 日 : 2018年 2月 28日 (水) 曇り

講座名 : マクロ写真入門 

講 師 : 阿 倉 薫 先生 (岩湧バグバグギャラリー)

場 所 :
 ラブリーホール 会議室  (河内長野市)

 岩湧山の自然を熟知されている先生に、午前中は先生が撮られた岩湧の森と加賀田川沿線の昆虫やアカヒキガエル

が太いミミズを食するショッキングな映像や普段見ることのない昆虫の世界を
見せていただきました。午後からは

昆虫や貝、紙幣などのマクロの世界を撮る方法を教えていただく。
一般的には、一眼レフデジタルカメラにマクロ

レンズを用意するべきところ、
デジカメやスマホ、タブレットに百均ショップで入手できるルーペをクリップで装

着という、驚異的大胆な技法。
画像もリアルで、虫の目に浮かぶ大粒の涙?に心動かされ、先生が持参されたサン

プル(蛾や昆虫)を自前のカメラや
スマホ、タブレットでマクロにして撮る。一万円札のどこにNIPPON GI

NKOが印字されているか探して下さいと
言われ みんな一斉に一万円札とにらめっこ!アッ あった、あった、

どこ、どこと賑やかに実習。レンズを通した
小さな大きなマクロの世界。岩湧の森の貴重な動画との面白い対比で

した。
                                               活動報告作成1班


岩湧きの森にムササビが飛ぶ 見えた!NIPPONGINNKO スマホでもデジカメでも







月 日 : 2018年 2月 21日 (水) 曇り後晴れ

講座名 : 昆虫の冬越しとコモ開き 

講 師 : 佃  十純 先生 (加呂登池自然クラブ )

場 所 :
 大泉緑地管理事務所 AM 、 大泉緑地 PM (大阪府堺市)

  昨年「淡水魚入門」の講座以来の佃先生です。前回の楽しい講座を思い出しつつ今日は、昨年秋に巻いたコモを

外したり、また樹皮に隠れている昆虫の冬越しを観察します。午前中は座学、先生の
冬にも生き物が一杯いるんだ

。「卵、サナギ、成虫と姿は違うが生きている」ことを知って欲しいとの
話しから始まった。コモ巻きは江戸時代

から松につく害虫マツケムシ(マツカレハの幼虫)の駆除などの為、秋から
樹にコモを巻き、春にコモを外し害虫

を退治するのだが益虫も一緒にしてしまう事があり近年はコモ巻きをしない動きも
あるが今回は「コモ開きの調査

2018冬」としてコモ巻きの生き物を観察する。併せて「大泉緑地の生き物たち」
も学びました。午後からは実

習、コモを外す時の注意点を頭に叩き込んで最初は樹皮に隠れている生き物を樹皮を捲りながら
探し出した。目が

慣れたところで3班に分かれコモを手早く開き大きな袋に入れるのだが、クモの子を蹴散らすがごとく
逃げ足の速

い虫に悲鳴続出、これを研修室に持ち帰り各班でコモを開けピンセットなどで小さい昆虫を捕まえ資料と先生の


で同定し種類や数を書き込んでいくが、ここでも悲鳴続出 先生からカメムシは別の容器に入れてくださいと指示、

その
強烈な匂いは身を守るためだが、容器に入れておくとその匂いで死んでしまうとの事。各班で取りまとめた結果

を報告しあって
終了となったが ハートマークのあるエサキモンキツノカメムシやヨツボシケシキスイやナカボシ

カメムシが見れました。 小さな
キハダエビグモやゲジゲジなど種々観察出来、またコモを開いた瞬間のワクワク感

(童心)を味わう事が出来た面白い講座だった。
                    活動報告作成1班

 
準備OK 外すよ! 早く早く 逃げるよ ハートが可愛いけど強烈な匂い 
エサキモンキツノカメムシ







月 日 : 2018年 2月 14日 (水) 晴れ

講座名 : 信太の森の自然観察 

講 師 : 田丸 八郎 先生 ( 信太の森FANクラブ )

場 所 : 
信太の森ふるさと館、信太の森     (大阪府和泉市)

 厳しい寒さが続く中、春の気配が感じられる陽気のもと 「信太の森」伝説で知られている信太の森ふるさと館へ、 午前中

は信太山丘陵の成り立ち、歴史、文化と共に自然保護運動について学ぶ。信太山と言えば自衛隊駐屯地とか
安倍晴明を産

んだと言われる「葛の葉」
伝説の白狐くらいの認識しかなかったが 近場に約50種を超える絶滅危惧種が生息し大阪を代表

する生物多様性が豊かなところだったとは(植物、昆虫、野鳥など)。何年か前にはコウノトリも飛来していた。
午後からは田丸

先生の案内で伝説の鏡池へ、運よく「カワセミ」が水面に飛び込む姿や小魚をくわえて小枝に止まっているのが見えた。次は


惣ケ池湿地へ、上空には「ミサゴ」が滑空し、「シリブカガシ」「ウバメガシ」「エノキ」、「コモウセンゴケ」「コバナノワレモコウ」等

の草木、
「ニホンアカガエル」の卵塊 触るとプヨプヨして「アケビ」の果実みたい。卵塊1個には800個~1000個くらいの黒

い直径1ミリ程度の
卵があるらしい。湿地群や草原が点在するこの地は大阪の生物多様性の「ホットスポット」、市民運動で信

太山丘陵の野生生物の保全、
里山的自然環境の保全を和泉市議会で採択された。自然の保全は大変だけれど未来に向け

て子供達のために進めたいですね。
                                   活動報告作成1班
コモウセンゴケ本当に小さいんです ニホンアカガエルの卵塊ポヨポヨです 惣ケ池湿地 木道の杭だけが残っています







月 日 : 2018年 2月 7日 (水) 晴れ

講座名 : 植物が動く方法 

講 師 : 長谷川 匡弘 先生 ( 大阪市立自然史博物館 植物研究室 学芸員)

場 所 : 
大阪市立自然史博物館、大阪市立長居植物園     (大阪市)

 動物は食物を求め自ら動かなければならないが、植物は大地から水分を吸収し栄養を光合成によって得るので、

太陽の光があれば動く必要のない物。その位の知識しかありませんでしたが植物の種子の移動方法の講義を受け

考え方が変わりました。植物の種子には4つの移動手段があります。

(1)風で運ばれるもの;例えば綿毛でふわふわ運ばれるタンポポ、種子が動物に食べられないよう花は低い位置
   にあるが、種子散布期になると茎が伸びて風を受け易くする。西洋シナノキなどは、種が翼を持ちプロペラ
    でくるくる舞い降りる。種皮、果実など様々な部位を変化させ風で種子を運ぶ。


(2)水で運ばれるもの;海流にのって比重を軽くするハマヒルガオ、雨の水滴に当たり種子が飛ぶチャルメラソウ

(3)動物で運ばれるもの;ダイコンソウなどのひっつきムシ、イカリ状になっているオニルリソウ、アフリカに分
   布するゴマ科植物のライオンゴロシなどのぶっそうな名のつくもの、粘液を出すチヂミグサ、鳥が運ぶものに
   は種の色が鳥が見えやすい黒と赤が主流だが、トキリマメのようにより目立つ莢が赤、中の豆が黒、豆が2色
   のトオアズキ、哺乳類が運ぶものドリアンやレイシは最近では、マレーグマやアジアゾウなどが種子散布する
   事がわかっている。リスやネズミなどが貯食や食べ残した木の実というのもある。又、哺乳類ではないが様々
   な種類のアリも、その一翼を担っている。

(4)自力でどうにかするもの;フジやシキミ、ホウセンカなどは、種が縮み、弾けて種子を飛ばす。

 午後からは、植物園で観察をしました。今年はカメムシの被害が多く、府全域に及びクスノキなども実をつけない

ものが多いとのこと。また午前中に講義を受けた種子の移動方法にもとずき、園内の植物について興味深くうかがい

ました。今までの植物の講義を思い出そうと焦ることばかりでした。
今日の講義を聞き、植物は静かで周囲の環境を

そのまま取り入れて生きているのではなく、どうしても子孫を残していきたいという強い生命力、たくましさがある

のだと感じました。
                                  活動報告1班
ブローチ?乾燥した白ツノゴマの果実 2色の豆、トオアズキ、猛毒です うらら 気持ち良く散歩







月 日 : 2018年 1月 31日 (水) 曇り

講座名 : 堺第7-3区 共生の森づくり

講 師: 第7-3区管理事務所 施設担当者、 大阪府 環境農林水産部 みどり推進室 施設担当者 
      岡 秀郞  先生   ( 大阪自然環境保全協会 )


場 所 : 
堺第7-3区     (堺市)

   午前中は座学、堺第7-3区の概要、共生の森の活動、それによる自然への回帰など。堺第7-3区は昭和49

年2月から平成16年3月まで30年間に渡り府内の産業廃棄物を受け入れ埋立てしてきた
大阪府堺臨海部の産業

廃棄物埋め立て処分場です。約280ヘクタールあるうち、市民・NPO等の
参加のもと森として整備する事が位

置づけられた100ヘクタールの区域を「共生の森」として植栽及び草刈り
イベントの開催等により森づくりを推

進しています。隣室には初期の埋め立てから現在までの様子や野鳥、植物、
動物の写真が展示されており、受講生

から埋め立ての方法や地盤沈下、汚水処理などや今後の見通しに質問が飛ぶ。
森づくり活動が2004年からにな

ったのは、2次処分地が地表面の利用しか出来ないためだった。

 午後は車に分乗しての見学、要所要所で車から降り先生の説明を聞く、道の真ん中にタヌキの「ためフン」同じ

場所で繰り返しフンをする習性のことで避けながら進んでいるとタヌキが横切って行くハプニング!


各エリアに分けて在来種が植樹されているのも 試行錯誤の結果を踏まえてのこと しかし鳥や埋め立ての土に混

ざった
種子はどうしょうも無い。野生のピラカンサの伸びた枝の棘に車が悲鳴、運転手も悲鳴、自然を作ると言う

事は
図面通りではいかない。でも 豊かな森に一歩でも近づければと思いました。    活動報告作成 一班

埋め立ての様子がわかります タヌキの糞で食べた物がわかります 広くて寒いところでした







月 日 : 2018年 1月 17日 (水) 雨

講座名 : 生き物の賢い体内時計の利用法  AM
     部会説明会           PM

講 師: 重吉 康史 先生    ( 近畿大学医学部解剖学教授 )

場 所 : 
栂文化会館      (堺市)

   今回の講座は会員公開講座にもなっているので会員でもある修了生も参加。 体内時計というあまり

聞きなれない言葉であるが、ほとんどすべての生物に備わっており、時間の変化を測定して、24時間の

リズムを作っているという。朝起きて夜眠るというリズム、 体温 ホルモン分泌 代謝 内臓の機能

など、ほとんどすべての生理現象にはリズムがある。体内時計によって昼光性動物は日中活動して夜間

休息睡眠する。ところが現在社会はそれを無視している。たとえば、過去にあった、夜行バスの運転士

の居眠り運転の悲惨な事故は、体内時計に逆らうことによっておこる、いわゆる社会的時差ボケ また

生活習慣病と言われる、高血圧 糖尿病 動脈硬化等の様々な疾患は、体内時計の乱れによっておこる

。生物に体内時計あるかどうかの証明をどのようににしたのか、受講生に質問を投げかけ考えさせなが

らの解説 事例として、オジギソウは24時間明るさの環境を変えずに同じ条件で観察 人間は温度差の

ない洞窟での活動状況 アイアイ(夜行性動物)は昼夜逆転した環境での観察 ミツバチの行動は、蜜の

分泌する時間を記憶 等々。その体内時計の中枢は、脳の視交叉上核にあり、全身にある体内時計に指

令を送って、活動や睡眠の24時間リズムを作っているということも、動物実験によって中枢を取り去り

、培養してまたあらたに、移植することによって、リズム を取り戻したということで証明した との

説明。何故?どうして?どこから?疑問を細かく追及する 気の遠くなる研究 すごいの一言重吉

先生のユーモアたっぷりの余談雑談を含めながらの、興味深い講座であった。


 午後は当カレッジの部会担当理事による部会説明会 いよいよ修了も間近、これまで学んだ講座を生

かし、より活動的に視野を広げていく、10部会の活動内容の説明を受けた。どの部会も其々の特徴を持

ち、会員からも具体内容の質問等もあり、 皆 興味津々。改めて今後も自然にかかわり、自然を学び

、同好の仲間との活動を、続けて行こうと思う。
             活動報告作成 1班

体内時計とは 色々な部会があります







月 日 : 2018年 1月 10日 (水) 晴れ後曇り、雪

講座名 : 冬の金剛山/豚汁作り体験 

場 所 : 金剛山ちはや園地キャンプ場

    3週間ぶりの今年初めての講座は冬の金剛山での「豚汁づくり体験講座」、お正月の不規則な生活に体力的に多

少の不安があるものの久し振りに皆さんに会える楽しみのほうが勝りワクワク。今回もまた前発の登山組と、後発

のロープウェイ組とに別れて目的地に向かって出発!!登山組はアイゼンやストックを装備し万全の体制で百が辻

から入り伏見峠をひたすら登る。この時季雪は少なくても凍っている所もあり、やや慎重に。長い登り坂がひたす

ら続く。息が上がり何度も休憩をとり、水分補給や服装の調整。みんなでハアハアと息遣いも荒くなりながら景色

を見て登っていると漸くキャンプ場が目の前に現れ到着!なんと嬉しい!今回は山頂までではないので一時間程で

現場に、思いの外早く着いて「ホッ。」20分ほどしてロープウェイ組が到着。なつかしい顔に出会えて思わず口

も頬もほころぶ。みんなで準備した豚汁の材料を持ち寄って、早速調理開始。“火起こし部隊”の男性諸氏が率先

垂範して薪で火を熾し鍋に次々と材料を入れ和気あいあいと料理してくれ、なんと頼もしい。出来上がった豚汁と

各自持って来たおにぎり、漬け物等でお昼ご飯。寒い中で食べる豚汁のなんと美味しいこと、一人三杯のノルマ?

もこなし食後の珈琲、皆で持ち寄ったおやつ、お汁粉等々焚き火を囲みながらワイワイ。時折降ってくる雪に震え

ながらも楽しいひと時。後片付けも男性中心にみんなで手際よく ススで真っ黒の鍋もピカピカ、火消し隊長の見

事な鎮火で無事終了。あっという間に時間が過ぎ、雪も降り出して下山の準備。ロープウェイ組は山全体を見渡し

ながら先に下山したが、残念ながら景色は雪が思いの外少なかった様子。登山組は行きと違うコースで文殊尾根を

下山。冷たい風を肌で感じ、雪道をキュッキュッと踏みしめ、粉雪から霰そして牡丹雪と変わっていく様を楽しみ

、下山途中の木の枝先に付いた氷の粒々。霧氷だ!いつも見られるわけではない、グッドタイミング 思わず皆で

記念写真。そして足の長さを痛感する高低差のある階段、凍った長い下り坂をへっぴり腰で肝を冷やしながら降り

ようやく出発地点に全員無事到着!バスを待つ間降りしきる雪で白くなった木々や道路。なんと美しい。辛い所も

あった冬山登山。でもそれにも勝る魅力的な冬の金剛山万歳!!
          活動報告作成 1班

火起こし、調理任せて下さい 立食い豚汁屋開店 熱々美味い!  登山しましょう 雪景色最高







月 日 : 2017年 12月 20日 (水) 晴れ

講座名 : 大阪管区気象台、大阪府警本部 見学 

講 師 :
 各施設担当者

場 所 : 
大阪管区気象台  (大阪合同庁舎4号館)AM
      大阪府警本部   (大阪市)      PM

  冬日和の朝、今年最終の講座は私達の生活に密接に関係している上記2か所の見学です。普段、田舎の都会に暮

らしている我々にとって日々動いている大都会の地下鉄ひとつ乗りこなすのも難儀
頭と身体の衰えを感じつつ合同

庁舎にある気象台へ、16階にある部屋は目視が必要であるため(眺めは素晴らしい)高層階必須。
施設担当者か

ら気象の観測、自然現象を正確に把握、天気図の作成、予報官達の予測、刻々と変わる自然現象に気を許せないな

レクチャーを受けた後17階の予報室へ移動、複数の大型モニターに天気図が表示され多くの予報官が立ち働い

ていた。
色々な情報の解析、プラス長年の経験、なかでも世界有数の地震、火山国の日本 地震発生から十数秒後

には緊急地震速報、約1分半後震度速報、
約3分後津波警報、注意報、約5分後地震情報、津波情報を発信、24

時間体制で監視している。地震火山課の担当官が手作りの起震計を用意して下さ
っていてわかり易かった。南海ト

ラフ地震への恐れも少し解消した、だろうか。
16階に戻ったら「アメダス」の装置説明があり雨量計(0.5ミ

リから観測可能)など実際に雨水を貯めて観測する様を見て、また触れてみる。
午後からの大阪府警本部見学まで

時間があったので希望者のみだが大阪歴史博物館でボランティアガイドによる遺構見学に参加 遺跡を見学できる

地下
ギャラリーには驚いた、巨大なビルの地下に保存されているとは一見の価値ありです。 午後は大阪府警本部前

に集合、2007年完成の黒川紀章氏設計のハイテク城。外観の圧倒的な存在感に見とれてしまいます。
目指す大

阪府警の玄関、ロビーは、拍子抜けするほど、気安い雰囲気で、広報コーナーの係官も、恐れていた厳めしさは感

じられず、なるほど開かれた警察、と、ほっとした。見学者用プログラムの特殊詐欺に関するお話しは我々シニア

世代には重要なこと、通信指令室や
交通管制センターの見学は、有り難い経験だった。110番に通報したらこん

なところに通ずるのか、と、意を強くした次第。
本部内の廊下を案内されて、枡形の陣?と城ファンの片鱗。超大

型のエレベーターに、大人数の出動を連想したり、ニュースの添えられる府警
本部の雄姿、とくに南東部の弧を描

くようなカーテンウォール両脇のアルミパネルを凝視してしまう、これはもう、ファンの域だろうか。
  

                                                                                                                                                     
活動報告作成 1班


手作りの起震計で実験 アメダスの装置 雨量計 電子メール型架空請求詐欺について







月 日 : 2017年 12月 13日 (水) 曇り時々晴れ

講座名 : 岸和田散策,大阪湾のさかなの世界 

講 師 :
 岸和田ボランティアガイド    (岸和田散策)
      きしわだ自然資料館施設担当者


場 所 :
岸和田市街 きしわだ自然資料館

  今日の講座は冬の寒さの下、午前中岸和田市内の散策、午後にきしわだ自然資料館で展示物の見学と「チリメン

モンスター探し」です。 ガイドさんの案内で、岸和田駅前から駅前商店街へ、紡績業や織物業で栄えた岸和田の

賑わいを今に伝える大正の面影が残る建築物、五軒屋町の寺院、だんじり会館、岸和田城と八陣の庭など岸和田の

名所を散策し、町の歴史を学びました。だんじり会館ではガイドさんの「だんじり」に対する思い入れと情熱のこ

もった説明、迫力ある「だんじり祭り」の映像と音響で冬の寒さも少し和らいだ気がしました。きしわだ自然資料

館で昼食後、館内見学組と、「チリメンモンスター探し」の2班に分かれ交代で行動。展示されている岸和田の自

然や生きもの、岸和田で発見されたナウマンゾウ、キシワダワニの化石など、そして触られ過ぎて背中の毛が薄く

なっている大きなホッキョクグマやライオンなど迫力のある動物のはく製を見学、「チリメンモンスター探し」で

は、チリメンジャコ(カタクチイワシ)に混じって採れるモンスターと呼ばれる可愛いカサゴ、タチウオ、タコ・

エビなどの稚魚をピンセットで探し観察した後、各自お気に入りのモンスターで「チリ・モン コレクションカード

」を作成しました。細かい作業でしたが意外と熱心に面白く取り組みました、でも眼は確かに疲れました。チリメ

ンジャコを食する時、今日の事を思い浮かべきっとじっと眺めてしまうと思います。
    活動報告作成 1班
                  
この建物は旧四十三銀行の岸和田支店だった大正時代の建物。 華麗な装飾に見とれる お気に入りのチリ・モンです







月 日 : 2017年 12月 6 日 (水) 晴れ

講座名 : 野鳥観察 ⑤ (初冬の平城宮跡探鳥会) 

講 師 :
仲 淳一先生、野上先生、山西先生 (泉北野鳥の会)

場 所 :
平城宮跡             (奈良市)

  心地よい探鳥日和のなか、近鉄大和西大寺駅前を出発、奈良時代(和銅3年)の都であった平城宮に向かう。平

城宮跡資料館前にて仲先生より今日の探鳥コース、午前は草原・林で見る鳥、
午後からは池の鳥、冬の水鳥、上空

ではタカが探鳥出来るとの説明を受けた後2班に分かれ出発。
早速、ピーピー(ヒヨドリ)、ガーガー(ハシボソ

ガラス)、チィチィ(冬のウグイス)の鳴き声が
聞こえてくるが姿が見えないが、初冬の景色、枯れた原野と大極

殿もなかなか良いものだ。大極殿西側の
池にはコガモ、バン、カワセミ、クイナ、木の枝にはシジュウカラ、エナ

ガ、ジョウビタキ、モズ
復原事業情報館西側の池ではアオサギ(恐竜の子孫らしい)大極殿東側上空で優雅な姿で

飛んでいる
ノスリ(タカ科)を観察した。午後、水上池周辺のヨシ原・林で今回の目玉であるアリスイ(キツツキ

の1種)が観察できるはずであったが
残念ながら姿を現してくれなかったが、水面にはオシドリ、コガモ、ヨシガ

モ、マガモ、人馴れしたコブハクチョウ
等が見られ、チョウゲンボウ(ハヤブサ科)が民家の電線に止まって休息

している姿も観察出来た。
コナベ池上空では大きな翼を広げ飛び去って行くオオタカ、ウワナベ池ではキセキレイを観察。

今回の鳥合わせで
39種の鳥類に出会い、延べ5回の探鳥会で、双眼鏡やスコープで鳥たちを覗く楽しさを教えて

いただいた。
少しは探鳥出来る様になったかな。                    活動報告作成1班

スコープを覗く チョウゲンボウ じっと止まっていた 恒例の鳥合わせ 鳴き声も合わせて39種







月 日 : 2017年 11月21日(火) 晴れ、11月22日(水) 晴れ

講座名 : 秋の1泊研修 (西はりま天文台 他)   

講 師 :
各施設担当者     (スプリング8,兵庫県立大学 西はりま天文台 )
      山内 健生 研究員  (兵庫県立人と自然の博物館)         


場 所 :
SPring-8              (兵庫県佐用郡)   11月21日
      兵庫県立大学 西はりま天文台 (兵庫県佐用郡)     〃
     
兵庫県立人と自然の博物館   (兵庫県三田市)   11月22日

  ここ数日来の木枯らしとは、うって変わって抜けるような青空!寒さ対策だけは万全に、一同マイクロバスにて

イザ出発。気心も知れて和やかな車内、笑い声に包まれてはしゃぐうちに早くも最初の見学地「SPrin-8」と

SACLA」に到着。甲子園球場の36倍の敷地に別世界に来たかのような最新技術装置に先ずビックリ!ここは本

当に
兵庫県佐用町? SPrin-8」世界最高性能の放射光を生み出すことができる大型放射光施設です。X線自由

電子レーザー施設「SACLA」はSPring-8の光の、更に10億倍という非常に明るい「X線自由電子レーザー」を発生

させて、原子レベルで解明する世界最高性能の研究施設です。技術立国日本を
支える重要施設である事を理解して

、次はメインイベント 西はりま天文台へ。


 雲ひとつない青空は澄んだ星降る夜空となり、期待に胸躍らせ日本国内最大、公開望遠鏡として世界最大を誇る

「なゆた望遠鏡」での観望会に臨む。ルーフが開きゆっくりと星を捉えていく。同席した幼稚園児にも負けない歓

声で口径2mの「なゆた」に目を押しつけるとダイヤのような煌めきをしている星、また夏を代表する二重星で白

鳥座の星、アルビレオ。天上の宝石と呼ばれ、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」では、トパーズとサファイヤと表現さ

れている。400年前の光と言われ不思議な気分、霞んで見えにくい昴星団も黒布に置かれた白砂のようにハッキ

リと観望できた。星の色で若い星と老いた星がわかり星にも終焉があるとか。今夜は新月、風も無く絶好の観望会

と言う事で屋上で肉眼での
観望会、星降るがごとくの空を満喫しました。

 翌朝、「佐用の朝霧展望ポイント」を目指し早朝6時から出発。爽風のなか20分も歩けばポイントへ到着、雲

海に浮かぶ島々のような山々、日の出とともに色ずく雲海 厳かな気持ちで日の出を待ちました。
素晴らしい散歩

で朝食も美味しく頂き 最後の見学先「兵庫県立人と自然博物館」へ。昼食をはさんで見学と今夏も話題になった

、特注セミナー「知っておきたいマダニの話」を受講「生態と予防法」特に予防法には耳目が集中。「人と自然の

博物館」は西日本では最大規模の自然系博物館で展示は多岐にわたります。限られた時間では十分見学できません

でしたが、また訪ねたい博物館です。
                       活動報告作成 2班


 


   SPrin
-8SACLAとは


日本の技術の素晴らしさ!
世界最高の技術が誇らしい
 
 人型に合わせて これは私にも出来る
   
   漆黒の空に向って   雲海を背に 寒くないぞ 







月 日 : 2017年 11月 15 日 (水) 晴れ

講座名 : 九度山散策と紙漉き体験  

講 師 :
阪井和枝先生、中尾智美先生 (九度山町まちなか語り部)
      紙遊苑 施設担当者

場 所 :
九度山町 (和歌山県) 
      紀州高野紙伝承体験資料館 紙遊苑  (和歌山県)

  「望みを捨てぬ者だけに道は開ける」あの「真田丸」の舞台地、真田三代ゆかりの里を2班に分かれ九度山町

まちなか語り部の阪井先生、中尾先生にガイドして頂きながら、まずは「
真田のみちエリア」(真田庵、真田抜け

穴伝説の真田古墳など)を
散策しました。途中 真田ゆかりの品を並べた店々があり楽しませてくれます。なかで

も真田紐の強さにはびっくり!まさに優れもの。その後、清流、丹生川の橋を渡り、
弘法大師の母が住んでいた慈

尊院へ。高野山へと続く道しるべ「高野山町石道」の最初の180町石を見つけ、「高野山へ続くこの道をいつか

歩いてみたいね。」と次の活動への意欲が高まり、さらに179町石まで歩き、今日の目的地「勝利寺境内の紙游

苑」に到着。茅葺屋根の紙游苑の縁側に腰を下ろし、柿色の山を見ながら、膝の上の六文銭弁当の昼食は何とも優

雅な一コマでした。午後の講座は
空海に教えてもらったと伝えられる手すき和紙「高野紙」の紙漉き体験です。楮

(こうぞ)の木をどのようにして和紙にするか、楮(こうぞ)の幹の皮を剥き表面の黒皮を取り除き、白皮にして

煮た後に叩いて繊維をほぐしてトロロアオイのネリと混ぜた液を漉いて紙を作るという先人たちの知恵と努力を知

るだけで戦わずして負ける心境です。しかも空海の時代から伝承されていることに大きな価値を感じます。いよい

よ紙漉きの実践、自分で漉いた高野紙が修了証紙になると思えば、この和紙に対する思入れは大きくなります。講

師に紙漉きの手順を見せてもらうけど、いざやってみるとそう簡単にはいかない。でも一人ひとり丁寧に手ほどき

していただくと、11枚、持ち味のある高野紙が出来上がりました。3月、素敵な修了証書をみんなで手にする

と思えば今からでもワクワクしてきます。およそ1200年、途切れることなく伝承されてきた高野紙の紙漉き体験は

貴重な体験でした。充実した時間を過ごし、九度山を語るには欠かせないという富有柿を土産に帰路につきました

                                              活動報告作成2

高野山の表玄関・女人高野の慈尊院 紅葉の下 愉快な仲間と 手く漉けますように







月 日 : 2017年 11月 1日 (水) 晴れ

講座名 : 地質・地層の観察(屯鶴峯)   

講 師 :
佐藤 隆春 先生 (大阪市立自然史博物館,外来研究員)

場 所 :
ふたかみ文化センター AM奈良県 香芝市)
           屯鶴峯               PM (奈良県 香芝市)

  「屯鶴峯」何と読むのだろうと思いました。天然記念物ですがこんな近場にカッパドキアに似たところがあると

は。
午前は「ドンズルボウで火山活動を読み解く」その成り立ちからの講座でした、1500万年前、 気の遠く

なる昔々二上山の火山活動で火山灰や火山弾が湖に降り積もり、その後の地殻変動で隆起したあと雨や風などの自

然作用で浸食され、現在の地形となりました。
白い地層の重なりは二上層群(にじょうそうぐん)ドンズルボー累

層(るいそう)とよばれる白色凝灰岩(ぎょうかいがん)で堆積物にはザクロ石、黒雲母流紋岩の
ブロックを含ん

でいます。小さい噴火が何回も有り地層の厚さは150mにもなりました。

 前知識を詰め込んで昼食の後 いよいよ現地へ 急な階段を上りきると視界が広がり真っ白い世界が!遠くから

眺めると、松林に多くの鶴が屯(たむろ)しているようにみれることから「屯鶴峯」(どんづるぼう)と名付けられたそうです。


太陽に反射され白さが眩いほど 足元に気をつけながら火山豆石や地層の断面を詳しく説明していただきました。遠い九州

での巨大噴火の火山灰は大阪や関東まで火山灰を降らせるのです、地層を読み解く面白さ、楽しい講座でした。


                                                                 活動報告作成2班


 11期生が持ち込んだ化石について説明を受ける  足元を気にしながらの絶景 この風景をこわさないで!(アイゼンの跡がある)  
         
手で触れ地層を読み解く        







月 日 : 2017年 10月 18 日 (水) 曇り

講座名 : 良の巨樹観察    

講 師 :
甲斐野 幸一先生 重栖先生、杉本先生(グリーンあすなら)

場 所 :
春日山遊歩道 、春日山原始林    ( 奈良市 )

  連日の悪天候の影響で 当初予定していた滝坂の道から春日山遊歩道、春日山原始林に変更し、しかも雨を気に

しての講座となった。少し肌寒くはあったが 湿り気のある空気は心地良かった。
2回目の甲斐野先生の楽しい講

座は「木の気持ち」を第一に、木がなりたい姿で成長しているかどうかを
見て歩きましょうと 木の代弁者になっ

て「木の気持ち」を熱く語られました。
春日大社の神域として守られてきた、原始の姿を残す森 春日山原始林、しか

し16世紀には豊臣秀吉による
約1万本のスギ植栽、幾度の台風災害などで補植したりして 人工の手が加えられています

。鬱蒼と茂った巨木、常緑広葉樹
 温帯性、寒帯性の樹木も混生し 互いに日光を求め 枝を広げるより日光を取り込む

べく上へ上へと伸びたケヤキなど
 もろい砂岩の上に60~70㎝の土、根を横に横に広げ 幹回り3m越えの巨木が踏ん

張っている。
「木の気持ち」を考えてみる。もの言わねど ちゃんと主張している、その健気さに驚くとともに強い生命力を感

じました。
子鹿が時々姿を見せ可愛いと癒されていたのですが、鹿害で原生林ではナギやナンキンハゼの分布が広が

台風などで木が倒れたとき次に大きくなる若い木がとても少なく、世代交代が問題になっています。 自然の保全 しっかり

見つめて考えないといけないですね。
                                     活動報告作成 2班
巨木とは地上から130cmの位置で幹周(幹の円周)が300cm以上 若草山頂上 見晴しは残念! 横に伸びた根っこは空洞







月 日 : 2017年 10月 11 日 (水) 晴れ

講座名 : 淀川と水生生物   

講 師 :
淀川資料館 施設担当者 ,
      小田 優花 先生 (水生生物センター)

場 所 :
淀川資料館      ( 枚方市 )
      水生生物センター  ( 寝屋川市 )

                                                     秋晴れの1日、日本で最初の河川博物館「淀川資料館」へ、玄関でくらわんか船が出迎えてくれました。

資料館スタッフの方の案内で「くらしと淀川」「淀川の歴史」「淀川の環境」等、繰り返し大きな洪水に見舞われ


治水・改修工事をされたこと、そして今 スーパー堤防(高規格堤防)
事業の再評価を実施しています。 広い河

川敷やヘリポート、備えよ常に 再認識しました。
爽やかな日差しの中 淀川べりを水生生物センターに向かって

徒歩で移動、途中 影を見つけランチタイムに。
川の流れを見ながらのランチは またひと味違う感じでした。休

憩の後の移動は少々足も重くなり暑さもぶり返したようで
水生生物センターに着いた時はホッとしました。小田

先生から生物の多様性について講義のあと 展示されている淀川水系の淡水魚を見ながら生態の説明、そして一番

の目玉は天然記念物・絶滅危惧
A類のイタセンパラ(板鮮腹)、紫の婚姻色に染まったオスはとても奇麗でイシ

ガイへの
珍しい産卵の様子などビデオで見せていただいた後、水辺ビオトープでもんどり網の実践、イタセンパラ

は多分採取できないでしょうとのことでしたが 意外や意外 投げ入れたもんどり網からイタセンパラのオスが、

奇麗な婚姻色に歓声が、生息環境の変化で絶滅の危機に瀕し
水生生物センターで飼育繁殖 今は淀川城北ワンドに

生息しています。
他にもタモロコやモツゴ、メダカ等が採取できました。当センターでの希少生物の野生復帰の取

り組みを知る事が出来ただけでなく、私達は生物多様性のサイクルが健全に保たれるようしなければならないと思

いました。
                                        活動報告2班


                                     
乗船した旅人に酒や食べ物を売るくらわんか船。酒くらわんか、飯くらわんか 秋晴れのなか風爽やか、頑張って歩こう  イタセンパラ(オス)婚姻色が鮮やかに光る







月 日 : 2017年 10月 4 日 (水) 晴れ

講座名 : 大阪湾のウミウシ観察   

講 師 :
田中 広樹 先生 (大阪自然環境保全協会) 他 スタッフ3名

場 所 :
城ヶ崎海岸 (和歌山市加太 )

  今回は加太湾 城ヶ崎海岸でのウミウシ観察です。田中先生が「ここ城ヶ崎海岸は日本で唯一、容易に多種の

ウミウシ観察ができる磯ですよ。」と、にこやかに話されて講座が始まりました。さて幻想的な色彩・容姿のウミ

ウシとはどんな生き物なのでしょうか?早速、頂いた「大阪湾で観察された49
類のウミウシの写真資料」を

かりに、洗濯板のように浸食された岩場を歩きながら、最も見つけ易い?オカダウミウシ探しです。と言っても

私たちはそのオカダウミウシを見つけることが
出来ません。すると「いましたネ。これです。」と濡れた石に付い

ているオレンジ色の1mm程度の点を田中先生が指さしました。「えっ!これ?」あまりにも小さいのにびっくり

。ルーペで見ると確かに触角を愛らしく動かしています。オカダウミウシを確認すると私たちも簡単にオカダウミ

ウシを見つけることが出来るようになり、その後は「これはエダウミウシ」「アメフラシ」「ふむふむ、クロミド

リガイ」「おっ!ハクセンミノウミウシだ」と午前中だけでも
10数種類のウミウシを見つけ、観察ができました。

爽やかな秋空にトビが舞い、煌めく波間、穏やかな海面を見ながらの長閑なランチタイム。午後からはウミウシだ

けでなく、磯に棲む生き物たちの観察も出来ました。潮だまりの岩場に腰を下ろし
宝石箱を開けるように11

、石
をそっとひっくり返すと、イソギンチャク、クモヒトデ、ヤドカリなど次々と愉快な生き物たちが飛び出して

きます。潮が満ち始めると
採集した21種類のウミウシを田中先生が同定しながら、ウミウシの特徴を面白楽しく

解説されました。全て雌雄同体、鰓呼吸、巻貝の仲間で幼生の頃には貝殻を付けているが、成長の過程で貝殻を消

失。食べ物は種類により多種多様で毒素を体内に溜めるものもいれば、動物でありながら光合成するもの
他の種

類のウミウシを食べてしまうものもいる。いつの間にか、徐々に海水が岩のくぼみに流れ込み、宝石箱の蓋を静か

に閉じていきます。「短時間にこんなにたくさんのウミウシを見た人たちは皆さんぐらいですよ。」と締めくくり

の言葉。城ヶ崎海岸のウミウシ、そして海の生き物たちに拍手を送りたいです。「ウミウシ」って大きいと思って

いませんか?出会ってビックリでした。      

                                               活動報告 2班

これがオカダウミウシ ピンセットで採取 をひっくり返して 探してます これもウミウシ 背中の青色がきれい
         
く見れば可愛い?!ウミウシのファンが増えそう          







月 日 : 2017年 9月 27日 (水) 曇り

講座名 : 自然観察   

講 師 :
武田 敏文 先生 他 スタッフ3名  (  日本パークレンジャー協会 )

場 所 :
府民の森 ほしだ園地 (大阪府交野市 )

  今年4月のくろんど園地の講座に続いて、今日は「星のブランコ」のほしだ園地の自然観察です。私市から前回

と同じく3班に分かれ 七夕伝説の天野川沿いにほしだ園地へ、途中 野の草花の観察、
先生がヌスビトハギの花

弁根元中央を強く推すと突起が飛び出しました。普段の観察とは違う方法にビックリ、
面白い体験でした。そして

桐の実も殻を割ると真っ白な綿毛に包まれた小さな種子と核のようなものが
観察できました。道筋あちこちにナラ

枯れによる大木の立ち枯れが目に付く、急勾配のわんぱく道を登っていると
ヒヨドリバナに止まるアサギマダラが

、目を凝らしてよく見ていると何羽か飛びはねていた。視界が広がると
切り立った崖頂部が、ハヤブサが毎年、営

巣するとのこと、そしてなみはや国体の登はん会場となった16.5mの
クライミングウォールがそびえる。初心

者も挑戦できるが10歳いや5歳若ければと(影の声が)ちょっと挑戦?
 星のブランコまで後少し、ランチが済むま

で雨が降らないよう念じながら、もうひと踏ん張り、
全国6位の長さの吊り橋、大阪にこんな吊り橋があるなんて、天空を歩い

ている様な高さ、素晴らしい景色を堪能して
やっとランチ、お腹が鳴っています。ランチのあと先生方によるクイズを楽しんで

帰路へ 群生したコンテリクラマゴケを観察。   
遭遇したくないスズメバチが樹液を吸っている古木を遠回りして静かに通

過 (ドキドキ)
植物、コケ、樹木、昆虫 いろいろ観察できました。 クイズ 「楸」読めますか? 
                                       
                                                         活動報告2班

                                     
クライミングウォ-ル挑戦したい 吊り橋の下を歩く 上に吊り橋が見える 星のブランコ 天空の散歩







月 日 : 2017年 9月 20日 (水) 曇り

講座名 : ウミホタルの観察   

講 師 :
山田 浩二 先生  (  貝塚市立自然遊学館 )

場 所 :
大阪府立青少年海洋センター (教室:大西洋)  泉南市岬町
      せんなん里海公園                 泉南市岬町


 今日の講座は夜の講座です。夜食と手作りの仕掛け(ウミホタル観察用入れ物)を用意してマイクロバスで青少

年海洋センターへ、暗くなるまで山田先生からウミホタルの講義。ウミホタルは海に棲むミジンコの仲間で、体長

約3㎜、暖流が流れる海域の浜辺に生息します。日本近海のウミホタルは我が国固有種です。ウミホタルが砂の中

で生活し、夜間にエサを求めて活動し、魚の死骸などを食べます。(別名 海の掃除屋とも)メスは体の中に卵を

産み、寿命は約半年です。発行物質のルシフェリンは体内では黄色ですが、口から海中に放出されると、酸素と反

応して鮮やかな青紫色に発光します。(余談ですがオワンクラゲ、タンパク質GFP でノーベル賞を受賞された下村

脩 博士はウミボタル発光基質の結晶化を成功されました。)山田先生の講義の後、各自仕掛けを準備して浜へ出

発です。腹ごしらえをしながら暗くなるのを待ち、仕掛けを海に沈めて20分ほど放置。仕掛けの紐を引き上げる

と何か光っています。容器を揺らすと更に光ります。海水を地面に撒くと辺りが満天の星のようになり、その軌跡

は抽象的な絵画のようです。(ショックを与えると発行します)夜光虫のぼんやり青紫色でなく、地上の蛍とは違

う、ウミホタルの鮮やかな青紫色の光を楽しんだ1日でした。夜の静かな浜辺も素敵でした。


                                             活動報告2班


                                     
暗くなるまで静かな浜辺でディナー 一生懸命仕掛けを設置 海の底に沈めます ウミホタルの光 青く輝いてます







月 日 : 2017年 9月 6日 (水) 晴れ

講座名 : 大阪市立科学館の見学   

講 師 :
江越学芸員  (プラネタリウム   長谷川学芸員  (サイエンスショー)


場 所 : 大阪市立科学館 (大阪市)

  1ヶ月振りにお会いする皆さんの顔は何か嬉しそう、輝いているように見えました。休み明けの講座は暑さを

避け、大阪市立科学館の見学です、午前中の講座は小中高生たちと一緒にプラネタリウムで、星と月の勉強。夏の

大三角、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブで、細長い大きな三角形です、そしてかすか

に見える天の川、月の光が無ければ(プラネタリウムだから月の光を消してみました) 無数の星がよく観えまし

た。反対に月を見てみると、新月、三日月、半月(上弦、下弦)満月と形が変わります。日本では月の模様はまる

でうさぎが餅つきしているように見えますが 国によっていろんな形に見えるんですね。地球の唯一の衛星 月の

海、クレーターが見えます。黒い模様の部分はたいらになっています、月の不思議な地形は見ていて飽きません。

涼しくてリラックス出来ました。午後からは、4階から3階、2階と移動しながら 宇宙とその発見や私たちの暮

らしを支えるいろいろな物質の化学を、たくさんの実物、資料を見て回りました。14時からサイエンスショー 

マイナス200度の不思議、「超伝導」で磁石が宙に浮かんでビックリ 長い夏休みが済んで第1回目の講座は頭

にも身体にも、やさしい楽しい講座でした。最後に11期生Nさんから、鉱物の話しをして頂き今日の講座は終了

となりました。                                 活動報告作成 2班
             
                                     
大阪市立科学館です 液体窒素です沸騰してるように見えるでしょう  超伝導 磁石が宙に浮いてます







月 日 : 2017年7月26日(水)曇り後晴れ

講座名 : 高山植物の観察と梅花藻鑑賞   

講 師 : 藤井 文雄 ガイド(伊吹山もりびとの会)

場 所 :
伊吹山 (滋賀県 米原市)、 醒ヶ井 (滋賀県 地蔵川)

  猛暑の時の涼しい山の植物観察は楽しみの講座ですが、渋滞にはまり せっかくのマイクロバスでの移動も観察時

間を短縮しなければならず残念だったが途中から藤井ガイドもバスに合流して伊吹山についての説明と注意点を車中

で聞く。
ドライブウェイ駐車場に到着した時はガスがかかり視界も悪かったが ゆっくりと西登山道を植物観察が出

来た。縦列だったのでガイドの声が
聞きとりにくい点もあったが、目前の花を楽しむ。ガスも少しづつ晴れてきて下

から吹いてくる風は涼しくて心地良い 晴れていると直射日光も強く
熱中症が心配されたがその心配も無く頂上では

青空も出て 時間短縮したランチタイムを楽しみました。後1週間したらもっと花が咲いて素晴らしいで
すよと藤井

ガイド、キンバイソウ、カワラナデシコ、シモツケソウ、クガイソウ、オオバギボウシ、ミヤマコアザミ、アカソ、

コオニユリ等々
 ここでも鹿の被害を防ぐためネットを張っていました。帰りはガスも晴れ眼下を見下ろしながら駐

車場へ次の醒ヶ井へ直行30分位の鑑賞時間だったが
冷たく澄んだ水に手を浸し咲き誇る梅花藻に感嘆!冷えたミニ

トマトも美味しかった。
                              活動報告作成 3班

                                     
1週間後はもっと咲き乱れてる 伊吹山1等三角点にて 青空が素敵 咲き誇る梅花藻







月 日 : 2017年7月12日(水)晴れ

講座名 : きのこ観察 ②   

講 師 : 下野 義人 先生(三重大学大学院協力研究員)

場 所 : 烏帽子型公園 (河内長野市)


  やっと晴れました、でも蒸し暑い一日となりそうです。昨年の11月に「きのこ入門」でレクチャー戴いた下野先

生に場所も同じでのきのこ観察、梅雨の晴れ間で土も湿っていてきのこ観察が期待できそう、前回と季節も違うので

どんなキノコに出会えるか楽しみです。下野先生を先頭に徐々に八方に広がり 声は聞こえど姿は?
やぶ蚊と格闘し

たり、暑さに降参したりでしたが収穫したキノコを手に東屋に集合。テーブル一杯のキノコを見て思わず歓声、
種類

別に分けたところで昼食。食事もそこそこに同定を開始 約50種のキノコの名前が次々明らかに、一番目を引いた

のは
真っ赤な「カエンタケ」極めて強い毒性を持ち、食べると死亡率が高く、触ることすら危険である。受講生も採

取する時先生の指示もあり
手袋をしました。また傘が草色をしたクサイロハツ、ベニタケの仲間など舌を噛みそうな

名前のキノコ、今回も食べられるキノコはあるのか?
ニガイグチを試食 苦い!今回は苦いの一言でした。前回より

は多く採取出来ましたが 予想ではもっと採れるはずだったと先生。異常気象は
キノコの出方にも影響しているのか

もしれないですね。
                              活動報告作成 3班

                                     
あった あった! 猛毒のカエンタケ触らないで!  同定はしっかりと 







月 日 : 2017年7月5日(水)雨後曇り時々小雨

講座名 : 水田の生き物観察   

講 師 : 中谷 憲一 先生(高槻市立自然博物館 研究員

場 所 : 鶴見区民センター調理実習室(大阪市鶴見区)AM
     鶴見緑地・自然観察体験園 (大阪市鶴見区)PM

  中谷先生こと「ガタロ先生」に稲に生きる生き物のレクチャーを受ける。40種ほどスライドを見ながらタニシ、

イナゴ、トノサマバッタ、ウンカ、ヨコバイ、カメムシ、サカマキガイ、カブトエビ、トノサマガエル、イトトンボ、

ヒメアメンボ、ミジンコ、アメリカザリガニ、アミミドロ等々、子供のころ遊んだ懐かしい名前がぞくぞく、トンボの

交尾、産卵の様子は聞いてビックリ! 
最近の子供達は水田や畑で遊ぶことなど殆どないだろう、ゲームより自然、実

体験をして欲しいな。
昼食後 地下鉄で鶴見緑地・自然観察体験園へ移動 水田で午前中に学んだ生き物観察、小雨の

中、カマキリ、クマバチ、ハムシ、ヌマガエル、
アメンボなど見れた。アメンボが専門の先生から アメンボはアメ

の匂いがするからアメンボと言われ早速アメンボを捕まえて匂ってみるが・・
  わかりにくい匂いでした。そして

捕まえた生き物を解説していただきました。やぶ蚊も多くみんなで献血してしまい、痒い。
お天気が悪いので人出も少

なくゆっくり観察出来ましたが 梅雨とはいえ、こう毎週雨に降られるとテルテル坊主が欲しい。

                                      活動報告作成 3班


梅雨の曇り 水田をのぞく 寄ってたかって、羽根の中は赤い カマキリがバッタを捕らえた瞬間







月 日 : 2017年6月28日(水)雨後晴れ

講座名 : 京都深泥池、京都府立植物園観察   

講 師 : 竹門 康弘 先生(京都大学 准教授)
     鈴江 氏    (植物園ボランティアガイド)

場 所 : 深泥池     (京都市北区)
     京都府立植物園 (京都市左京区)

  小雨の中、電車遅延のアクシデントにもめげず先週の休講の分も取り返すべくミステリアスな深泥池へ

。室町時代の説経節『小栗判官』に大蛇が棲むという話がある外、近年ではタクシー乗客の女性が突然消

えた事件が新聞で取り上げられたこともある池。住宅街にひっそりとある深泥池は国指定天然記念物深泥

池生物群集に指定されており
氷河期からの生き残りとされる生物と、温暖地に生息する生物が共存してお

り、学術的にも貴重な池として著名である。
窒素やリンなどの無機塩類がほとんど含まれない貧栄養性の

湿原が広がる。ここでは有機物の分解が進まず、枯死した植物が堆積して
浮島が存在する。タヌキモやモ

ウセンゴケのような食虫植物、約60種類以上生息するトンボ、しかしここでも外来植物やブルーギル等

の魚類
鹿の被害等のイタチごっこがある。自然保護の難しさ、次世代への贈り物はちゃんと出来るのだろ

うか。  
午後からは京都府立植物園へ、丁度移動時間も含めお弁当タイムは雨も上がり園内のベンチで

日差しを避けながら食事。ボラティアガイドの案内で見どころを回る。途中 雨に遭ったりしたがアジサ

イやバラ、センべルセコイア、香りの強いシナノキ、ボダイジュなど緑もきれいだった。時間の関係で温

室を見れなかったのが残念でした。
                      活動報告作成 3班

池から掬い上げて食虫植物タヌキモです 梅雨の晴れ間バラの香りに吸いつく? ヒメコウホネ 黄色い小さな花です







月 日 : 2017年6月7日(水)雨

講座名 : 金剛山の植物観察 ②   

講 師 : 桝谷 祥子 先生(金剛山の植物に親しむ会)

場 所 : 金剛山 黒栂林道 (大阪府 千早赤坂村)

  今日は梅雨入り、予報では小雨パラパラだったのに金剛山植物観察は又しても雨に降られました。(1回目 日程変

更)それでも桝谷先生から今が一番
見頃のウツギ今日は花も緑もきれいですよの一声で元気が出ました!林道を傘を持っ

ての観察は顔を寄せ合ってというわけにもいかず
 譲り合っての観察でしたが マルバウツギ、バイカウツギ、オオバア

サガラなど水もしたたる花はきれいでした。クサイチゴの赤い実や黄色の実、
ヤマグワの熟れた黒い実は甘くて美味しか

った。止みそうにない雨、空をうらめしく睨みながらお昼まで粘りましたがタイムアップ!
お弁当を食べる場所も確保出

来ず(屋根のある所がない)バス停や車内での昼食となった。午前で終わったのは残念、次回は晴れるよう
願いたい。

雨はツライ ヤマグワの実は美味しい オオバアサガラ







月 日 : 2017年5月31日(水)晴れ

講座名 : シダ植物の観察   

講 師 : 辻 謙一 先生 

場 所 : ファインプラザ大阪(大阪府立障害者交流促進センター  堺市  ) AM

      光明池緑地                     (和泉市 ) PM

  「シダ植物の観察」辻先生からの丁寧な資料を元に午前中はシダ植物の基礎知識を勉強する。 マイナーな植物だが

スギナ(ツクシ)、ワラビ、ゼンマイなど身近な食材だと思うと親しみが湧く。
シダの各部位の名称や葉身の形と分岐、

包膜の形と色など、昼からの実習に向けて猛ダッシュ!
果たしてどこまで覚えられるやら。でも興味のある受講生からは

熱心な質問が相次ぐ。


  午後は辻先生作成の光明池周辺のシダマップを手に観察へ、ニュータウンの中にまだ残っている雑木林を行く。
観察

するシダがみな同じに見えるような。ベニシダだけは分かると声が聞こえたりウラジロもどきのシダがあったり
暑さも手

伝って歩く速度も遅れ気味、予定した8ヵ所は全て回れなかったがシダの奥深さには驚きだった。

  
   シダマップでの8ヵ所の観察場所の内6ヵ所で出会ったシダの一部(5,7は時間の都合で省略)
1.カニクサ、ワラビ
2.ベニシダ、マルバベニシダ、

3.オオバノイノモトソウ、フモトシダ

4.フユノハナワラビ、ハカタシダ
6.ホシダ、トラノオシダ
8.シシガシラ、ハリガネワラビ


シダは手ごわいなあ ミドリベニシダ 包膜(葉の裏)が紅色にならないタイプ 秘密の基地みたい、シダがあちこちに







月  日 : 2017年5月24日(水)曇り

講座名
 :   都市公園の野鳥観察 ④


講  師 :  仲 淳一先生 市川先生、立石先生(泉北野鳥の会)

場  所 :  大泉緑地公園 (堺市)
 

  大泉緑地に10時集合。仲先生から今日の探鳥マップの探鳥コースについて説明の後 早速、大泉池でカイツブリ

を見て気持ちが和む。3班に分かれてコースを巡る。
池に沿いながら探鳥して行くとアオサギが営巣していた。

その巣の卵を4、5羽のカラスが狙っているのを見る。親鳥がなんとか守ろうとしているのを見て胸をなで下ろす。

今の時期は子育てを終えた鳥と真っ最中の鳥がいて
 終えた鳥は、もう餌を運ぶことが無くなるので なかなか姿

を見るのが難しいらしい。曇り空なので我々にとっては
暑くもなく探鳥し易いのだが肝心の野鳥の姿は 先生方も気

の毒がる位見れなかったが カワウ、ゴイサギ、コサギ、バン、シジュウカラ、オオバン、ケリなど鳥合わせをする

と22種(鳴き声だけも含まれる)首が痛くなるほど上を向いて木々の中を覗き込み、鳥の姿を捉えた時は嬉しい、

今日も皆と楽しく1日を過ごせた事に感謝したい。


カイツブリを追いかける  鳴き声を頼りに、首を上げる カワウ 羽根の模様がウロコ状
(ニコン フィールドスコープED)







月  日 :  2017年5月17日(水)~5月18日(木) 晴れ

講座名  :  春の一泊研修旅行 原生林自然観察(芦生の森)


講  師 :  三船氏、高御堂氏(ネイチャーガイド)

場  所 :  
京都大学フィールド科学教育センター森林vステーション芦生研究林(京都府美山町)   

 初めての一泊研修、こころウキウキ全員マイクロバスに乗り2時間程して京都府南丹市の美山かやぶきの里に着く。

山のふもと、なだらかな傾斜地にかやぶきの家屋が 38棟、点在している。まことに、「日本の原風景」のどかな眺め

である。付近を散策すると中を見学できる「美山風俗資料館」があり囲炉裏、風呂、かまど、納屋など昔なつかしい道

具なども見られた。外に出るとカフェがありコーヒー、アイスクリームを食し一息つく。平日ということもありゆっく

り散策出来た。それにしても途中のバスの車窓からの新緑の眺めは格別で楽しめた。4時30分に宿、河鹿荘に着く。

この日は夕食後、親睦会、その実ささやかな宴会ということで、皆、揃って、大いに楽しんだ。


 2日目、メインとなる芦生の森トレッキングツアーが行われる。バスで河鹿荘を出発、研究所事務所を通り下谷を過ぎ長治

谷まで行き、そこから上谷を辿る。バスを降り周囲の山を見ると様々な緑の色に感嘆する。色合い、新鮮さなどがとても喜

ばしい。そして、その緑に囲まれた青い空の絵のことをギャップというと教わる。途中、池がありイモリが十匹程のんびり浮

かんでいるのに驚くのだが、池の縁に大きなモリアオガエルの卵塊に気づいて、またビックリする。歩いていくとブナ、トチな

どの木々が見られるのはもちろんのことだがトチの木の根元に大きな穴がありクマの越冬穴ということで思わず微笑む。ま

た終始 野鳥やオオルリがさえずり心地よかった。ガイドの方が鳴き声を真似られ興味深かった。由良川の源流を辿り杉尾

峠にたどり着くと眺望が開け日本海が、冠島や毛島なども見え、芦生の原生林から絶えること無く豊かな水が流れ続け、若

狭の海を潤しているのがみえました。水は生命の源、壮大な景色に満ち足りた気持ちでバスに揺られ帰路に着く。

                      
                  これからトレッキングです、楽しみ!
                      

かやぶきの里を散策 なつかしい道具もあり ギャップです 空に吸い込まれそう
エッ これが源流!!  こんな山道 楽々    







月  日 : 2017年5月10日 (水) 曇り一時小雨

講座名
 :   琵琶湖の治水、薬用植物の観察


講  師 :  アクア琵琶 施設担当者、山浦 高夫 山科植物資料館 館長、他スタッフ3名

場  所 :  アクア琵琶 (大津市) 、日本新薬株式会社 山科植物資料館  (京都市)  

  今回は少し遠出のため乗用車乗り合いで、瀬田川洗堰の横にあるアクア琵琶に現地集合した。中に入ると足元には琵琶湖

の地図が、早速地図を見ながら湖の由来、大きさ(滋賀県の1/6)琵琶湖には一級河川117本が
流れ込んでいるが流れ

出て行くのは瀬田川1本のみ、古来より洪水を起こしていた等の説明の後、映像室で「琵琶湖の治水」を見る。
その後、

昼食まで自由行動 館内の展示を見たり雨体験室で日本各地や世界で降る雨をはじめ、人工的につくり出された世界最大の


雨(1時間600㎜)を体験しました。昼食後、乗用車で山科植物資料館まで移動。玄関のセイヨウトチノキが満開の花で

出迎えてくれました。
日本新薬・山科植物資料館は回虫駆除薬サントニンを含有するミブヨモギの栽培試験圃場としてスタ

ート、世界各地から収集した3000種を越す
薬用・有用植物を栽植しています。山浦館長から館内の説明の後 温室や園

内を3班に分かれ案内していただく。色んな木や薬草の匂いを嗅いだり
葉や果実を試食したり。なかでもキソウテンガイは

2枚の葉だけをヒラヒラと伸ばし続けていくユニークな植物で「世界三大珍植物」の一つとされている。興味が尽きない感

じで時間が短く感じられました。


琵琶湖を眼下に見下ろす 傘をしっかり持ってます 世界最大の600㎜の雨体験 これがキソウテンガイです







月  日 : 2017年4月26日(水) 雨

講座名
 :   農業体験 


講  師 :  四日 克彦 先生 他スタッフ 数名

場  所 :  
ゴールドファーム (岸和田市)

   農業体験数日前は晴天が続き、この調子なら農作業日和と期待していましたが当日は朝から小雨で現地に着いた頃は本降りになり、

果たして作業は中止
かと思われましたが強行するとの事。「雨の農作業も体験できますよ」と先生の号令!本日の作業はジャガイモの芽

かき、追肥、土寄せ、金ごま作りのための鶏ふん堆肥の散布、
サツマイモの畝作りを予定していましたが、畝作りは中止となりました。

ジャガイモの芽かきは、10~15センチ位に伸びた芽のうち、太い勢いのある
ものを残しかきとりました。その後、化成肥料を株と株の間に

まき、株が倒れないように20~30センチの畝にして終了。
次に、金ごま栽培の畑では、鶏ふん堆肥の散布をしましたが、雨で湿った畦を

一輪車で
鶏ふんをバランスをとりながら運ぶのは、かなりの重労働でした。農業体験は今回で4回目、これまでジャガイモの収穫、金ごま

の種まき、
サツマイモの収穫、難波ネギの苗植え、鞍馬大根の収穫などを通し、愛情を込めて栽培すれば、野菜も、おいしく栄養豊かに育

ってくれると体感しました。
又、農業は天候に左右され計画どおりにいかない事も多くありますが、除草、間引きなどの地味な作業が大きな

収穫につながる事を知り、ファームの方々の努力に頭が下がりました。
雨の為、午前中の作業で終了、昼食の後 お土産にファーム産の

大根のぬか漬けを頂き早めの帰宅となりました。


小雨の時急いで作業  人海作戦で鶏ふん散布 長靴の泥を洗い落とします







月  日 : 2017年 4月19日 (水) 晴れ後曇り

講座名
 :   鵜殿の植物観察


講  師 :  伊藤 修身先生 (鵜殿ヨシ原研究所)

場  所 :  高槻市 鵜殿

   二日前の雨も上がり、自然観察日和となった。伊藤先生から説明を受ける。鵜殿は、木津川、宇治川、桂川の三川合流地点から約3㎞下流

にある、長さ2
.5㎞ 面積 75haの湿地。淀川の中で最大級のヨシ群生地です。しかし、1970年代の淀川改修工事で水位が下がり、ヨシ群落は

衰退。そのため、導水路を設け、本流から水を汲み上げてヨシの回復を図っているとの事
 河川敷に降りると、2月末に行われたヨシ原焼の後に、

ヨシやオギが芽生えていた。ヨシとオギとセイタカヨシ、三つの違いをしっかりと教わる。足下の草花を見ながら のんびり歩く。 黄色い花をつけた

ノウルシが、導水路に沿って続いている。絶滅危惧種のトネハナヤスリが、へらのような葉を出しているのを発見し、嬉しくなる。ヨシの 天敵カナ

ムグラやゴキヅルはいたる所に生えてきている。ハタネズミの穴もあちこちで見られた。
 河川敷の鉄塔付近で昼食。目の前にはセイヨウカラシナ

のお花畑。皆お弁当もそこそこに、夕食用の花摘みに夢中。午後は青空教室で鵜殿の猛禽類について先生お手製のパネルを使って、お話を聞く

。すぐそこにいるようなウグイスの鳴き声や、ダイサギが群れをなして飛んでいるのも、面白い光景だった。
 また、雅楽の楽器、篳篥(ひちりき)

蘆舌
(リード)として最高の品質を誇るヨシが生えている場所のすぐ横を、新名神高速道路が通ることになり、橋脚の建設が始まっていた。 ヨシや

周辺の自然環境に与える影響が心配だ。
 河川敷から見る空は広く、30㎝位に育ったヨシやオギの葉をそよがせながら、風が吹き抜けていく。 

こんな機会がなければ、鵜殿を訪れることはなかったと、とても得をしたような気分になった。
                                                                                                                 活動報告1班
揚水ポンプから導水 水をヨシに近づける 夢中になります   気分の良い青空教室







月  日 : 2017年 4月 5日 (水) 晴れ後曇り

講座名
 :   自然観察


講  師 :  武田 敏文先生 他スタッフ 3名 (日本パークレンジャー協会

場  所 :  府民の森 くろんど園地、 (大阪府 交野市)

   2年目の最初の講座は、くろんど園地の自然観察、武田先生からスタッフの紹介 今日の自然観察についての説明の後、早速各班ごとに分かれて私

市駅より くろんど園地へ移動、途中、人の感覚、五感をもって、自然観察するいわゆるネイチャーゲーム(ネイチャービンゴ)をしながら、園地に向かう。

月輪の滝 アンコウ岩 ポットホール
(川底にある岩が、水流で回転する石や岩によって徐々に徐々に削られてできた穴のこと)などの岩の造形物 足元には、ショ

ウジョウバカマ オドリコソウ シハイスミレ タチツボスミレ シュンラン 特に珍しいセンボンヤリ(春と秋に異なる花をつける)が咲き誇り、春の訪れを感じ

させ、まわりにはミツバツツジ ヤブツバキ アセビ  ウバメガシ ナナミノキ リョウブ ニシキギ それにウグイスの鳴き声 ジンチョウゲの香り ヒサカキ

の独特の匂い 等々、身体全体で自然を満喫した。コースの岩場を登っていると、どこからともなく
園地というから軽いウォーキング程度かと思えば、意

外とキツイ所だ
と、愚痴とも取れる声が・・・ コース終盤近く 今日の見どころ 八ツ橋湿地のミズバショウ ラクウショウの群落が、タケノコのような気根

を地中から直立しているラクウショウ(沼杉)が何とも不思議な光景である。 春のミズバショウは可憐な白い花であるが、夏になると葉が1メートル位にも

なり、この場の雰囲気と全く違った状態になってしまうという。次にカタクリの群生地 前回の講座(金剛山)では見られなかったが、紫色の花を下向きにつ

けて、見事に咲き誇っていた。受講生も思わずシャッターを切り 幸運に感謝。観察するところが多かった事もあり、コースの最終地点で昼食場所でもある

、八つ橋に着いたのは午後1時を過ぎていた。今日一日 『自然観察の視点』 で学んだ 自然の観方を、より実践的に体感できたように思う。色々な花や

木々 絶妙なタイミングで出会えてご機嫌でした。

                                                                                     活動報告1班

軽々登れます ついに会えました!カタクリ ミズバショウの後ろに気根が見えます







月  日 : 2017年 3月22日 (水) 晴れ後曇り

講座名
 :   金剛山の植物観察 


講  師 :  桝谷 祥子先生 (金剛山の植物に親しむ会、近畿植物同好会会員)

場  所 :  ちはや園地、 ちはや星と自然のミュージアム(大阪府南河内郡千早赤阪村

                                

  前日の雨で多少の不安があったものの、当日は晴れ間の広がる活動日和。各々体調に合わせてロープウェイ組、登山組(息切れがしてしんど

かった~)
に分かれ 金剛山ロープウェイ山頂駅前で合流。 今年限りで引退される桝谷祥子先生を先頭に、この時季咲いているであろう花を

しにシャクナゲの道から出発。
残念ながら福寿草(キンポウゲ科で原始的な部分を残している)以外はミヤコアオイの葉、タチツボスミレの葉等、花

を見るには今年は少し早かったようで、
先生もがっかりされていました。肌寒い外から暖かい”星と自然のミュージアム”へ  昼食後は少し座学。

花のつくりを専門用語と共に学び、また果実も成り立ちの違いで
真果と偽果があることを教えていただきました。近年は植物のDNAの調べなおし

による<科・目>などが今までと変わってきているとの事。
 その後また外に出て植物観察、展望台では360度の視界 素晴らしいが雲が多くて

はっきりとは
見渡せなかったのが残念でした。展望台より少し上、登山道(林道)より少しはずれたところにある大阪府の最高地点(1053m)に

到達。(因みに金剛山山頂は奈良県だそうです)
4月上旬くらいに一面に咲くと言われているかたくりの花。見たかったですね。 初めましてから、

また来週ねと 挨拶も変わっていき、楽しく学んだこの一年。
二年目もまた全員で楽しく、座学にフィールドワークに参加できますように。

   活動報告書作成 1班


       福寿草が歓迎してくれました

胃袋も身体も温まって 
大阪府最高地点(1053m)







月  日 : 2017年 3月15日 (水) 曇り時々晴れ

講座名
 :   コケの観察


講  師 :  木村 全邦 先生 (森と水の源流館

場  所 :  橿原公苑本官会議室、橿原公苑 (奈良県)


  早いもので、第一年度も今日と来週で終わる。この一年、自然の中で心豊かな時間を過ごすことができたことに、感謝でいっぱい。 午前中は講

義 午後からは曇天の中、橿原公苑でのコケ観察。早春の風は頬に冷たい、
森の中でしゃがみこみ、冷え切った身体で、虫の目になってルーペ

を覗き、初めてのマクロの世界(コケ)に引き込まれる。 まさに身近にあったのに気付かずにいた、万華鏡。自然の観方を習い、回を重ねて漸く、

自然観察は〝いのち〟の観察、地球の観察と気づいた。 今日のテーマ、コケについても、シダや藻類、蘚類をまだ区別できていない。もっとコケ

を見つめたい。 唯一、ウメノキゴケだけは、アンモニア抽出で染色に熱中したことがあるのみ。 木村先生にいただいたレジメに、万葉集の中のコ

ケの歌が4首、抜き出してあった。 国歌、〝千代に流れむ 羅(こけ)生すまでに〟は恋愛歌と教わった。〝み吉野の青根が岳の羅むしろ 誰か

織りけむ経緯なしに〟を、マイフェバリットにいただく。コケは、いにしえから日本人の深層に深く入り込んだ様で コケの庭を鑑賞する文化へと繋

がった。そういえば、〝万葉人は、自然観察と恋愛、が生活のすべて〟 思わず膝を打った。 古稀過ぎて、万葉人に倣ってみるとしようか、後者

は無理でも、前者の自然観察なら・・・。                                                  活動報告書作成 1班


万葉人はロマンチスト マクロのコケの世界へ 素晴らしい!! コケはベルベットの手触り







月  日 : 2017年 3月 8日(水)晴れのち曇り

講座名  :  里山の竹間伐体験

講  師 :  田淵 武夫 先生 他スタッフ2名(富田林の自然を守る会代表、大阪自然保護協会理事

場  所 :  滝谷 奥の谷 (富田林市)

   今日は2回目の滝谷 奥の谷、1月の「春の里山観察とお粥作り」で訪れた場所である。午前中は「竹の間伐体験」、午後は「竹について」の

講義でした。間伐作業に入る前に、装備について説明が「スパッツ」はダニ対策、「アイゼン」は滑りどめ(なるほど!)それに「ヘルメット」「皮手

袋」そして「ベルト」に「のこぎり」を着け 間伐準備 OK いざ竹林の中へ。装備をつけると恰好だけは一人前です。理想の竹藪は、「こうもり傘を

さして歩いても竹が邪魔しないのが理想です。整備された山道を進み現場へ、竹の伐採の指導の後4~5人のチームに分かれ伐採体験。まず

実践、竹の倒す方向を決め、そちら側を3分の1程度切断 次に反対側から残りを切り離す、倒れる方向に人がいないことを大声で確認、跳ねた

竹にも当たらないよう注意!竹が倒れるときは迫力があり、「わー」と歓声が上りました。倒れた竹は3~4m程度に切り分け、下の広場までみん

なで運搬して、1部を機械でチップにしました(肥料にします) 竹が蔓延ってきている今、竹の活用を広げる事は大きな課題でもあります。(竹製

品、竹炭等) 昼食時には、伐採した竹筒を使って炊いた「竹メシ」をおかず風にいただきました。作業していただいたN氏とお米を提供いただい

たO氏に感謝です。もちろん美味い!?薪ストーブの焚かれた建物の2階で午後の講義、モウソウチクとマダケの見分け方、竹の年齢と寿命、

竹林の拡大化による里山(雑木林)の減少など興味深い内容でした。ヨーロッパに竹がないのは緯度が高いの元々熱帯性である竹に適さない

ことや1万年前の氷河期の影響もあり植物の種類自体も少ない地域あるとの説明があり、先生の博識がうかがえました。雨も降らず竹伐採の

経験ができ、竹の知識も深まった楽しい一日でした。                                           活動報告書作成 1班


エイホ、エイホとちょっと得意 チップにします 伐採した竹で炊きました
秘密の小屋みたい







月  日 : 2017年 3月1日(水)晴れ後曇り

講座名
 :   野鳥観察 


講  師 :  仲 淳一先生 辻先生、立石先生(泉北野鳥の会)

場  所 :  狭山池 (大阪狭山市)

 今日は日本最古のダム式ため池とされ、その歴史は千年を軽く超え、ため池の多い大阪でもトップクラスの大きさを誇る狭山池に。平成の改修

で工事中は一時期姿を消していた野鳥も
最近は少しずつ戻ってきています。仲先生から今日は野鳥観察に絶好の天気ですよとの嬉しいお声

が。どんな野鳥に出会うのか?ワクワクしながら、駅からの道のりを双眼鏡片手に
歩いて行くとお馴染みの、スズメ、ハクセキレイ、カワラバト、イ

ソヒヨドリ等が出迎えてくれた。
 狭山池に到着し、早速 先生方がセットされた望遠鏡を交代で覗き 見えた、見えたの声。水面や浮き島で休息

しているカワウ、アオサギ、ヨシカモ、ハシビロガモ、そして特筆すべき
ツクシガモ(絶滅危惧種1B類)を観察。陸上では、シジュウガラ、メジロ、ツ

グミ、ジョウビタキ等が観察出来た。狭山池を一周して
鳥合わせをした結果、33種が確認され思った以上の多さに感動。せっかくの天気も次第に

雲が垂れこみ、寒さも戻ってきてタイミングよく講座も終了となった。
                                活動報告書作成 1班


浮き島 カワウが目立つ 鳥は待ってくれない すぐ覗く 均一型アースフィルダム(平成の改修)







月  日 : 2017年 2月22日(水)晴れ後曇り

講座名
 :   自然/観察の視点


講  師 :  菅井 啓之 先生 (京都光華女子大学こども教育学科 教授)

場  所 :  堺市立栂文化会館 1F第1研修室、西原公園(堺市)

  午前中は座学で、次のことを学んだ。

* 自然の観方を学ぶ


 バラを見る場合、通常は「花がきれい」だけで終わってしまう、ではなく見て知る活動から「花、茎、葉、トゲ、根」など全体を見る、直観を働かせ洞

察する活動へ(自然観察)
木を見て森を見ず、個々の木を見るだけでなく,大つかみで森全体を見ることによって、正しい判断ができる。「共生し、

生かしあい、支えあい、棲み分け」という相互関係性をとらえることが、大切である。
自然を広く深く観察することが、自然観察といえる。(いのちの

観察、目に見えない働き)


* 自然の美は、秩序性、法則性がある。環境に適応したその中に「成長、変化,老化、変遷」があり、
命が存在する。

* 驚きと感動を持って見ること。疑問や不思議と思うことは、次の進歩につながることになる。

 

 午後は、西原公園で自然観察の後、座学

 
  樹木の枝にキノコが生えていたり、根元に徒長枝が生えているのは、樹木が枯れかけているよ。
ケヤキの幹にローソクコケ(橙色)が生えてい

るのは、幹の北側で上部から雨水が流れているところです。
傾いている木は、倒れないように支柱根が大きくのびている。また、 桜の木が、根元

から見て
左回りに延びているのは、強度を高めるためである、等 先生は足を止めては普段 見過ごしている自然を、見て知る活動から「直観を働

かせ洞察する」活動へ、私達をいざなって下さいました。
座学の後、質問が続出、?の質問にも丁寧に答えて頂き 感謝です。今回も、目からウロ

コがはがれるような、充実した内容でした。
                                             活動報告書作成 1班 


自然の観方から ここも自然観察 何故根っこが跨ぐ?







月  日 : 2017年 2月15日(水)晴れ

講座名
 :   動物園見学


講  師 :  天王寺動物園 施設担当者

場  所 :  大阪市天王寺動物園 (大阪市)

 園内に入ると、整備されたゾーンの自然に近い状態の中、生き生きとした動物の生態が見学出来た。動物園も随分変わってきたという印象を受

けました。
午前は、施設担当者より食性と消化形態というテーマで講義を受けました。 天王寺動物園は、日本で3番目に開園した動物園で今年

1月1日で開園102年目を迎え、
214種約1000匹の動物が飼育されていると聞き少し驚きました。ほ乳類は肉食動物、草食動物、雑食動物な

どに分けられ、草食動物の中で胃が1つあるのは
ウマの仲間やゾウ、胃が3つ以上はウシの仲間です。ウシには4つの胃があり、我々と同じ消化

の役割をするのが第4胃、第1胃には
微生物が多数おり、反すうしながら、消化するそうです。草食動物のエサは、ニンジン、リンゴ、バナナなどが

あるがペレット(栄養補助食)やヘイキュウブ(干し草を圧縮した物)も一緒に与えるとのこと。
 ゾウは、1日にニンジン、サツマイモ、ジャガイモなど

100
kg位食べる大食漢、糞も70~80kg 園では、糞を有機たい肥「エレファント・ダン」にして市民に配布しています。(これも感心しました。)

肉食動物のエサは、馬肉、鶏、レバー。糞の色は骨も食べるので、その成分も出てくるため白色に近いと聞き、また驚きでした。猛禽類のエサは

、牛肉、ネズミ(冷凍)を与えるそうです。
講義後ライオンやグラントシマウマの骨格標本、ゾウやサイ、コアラなどの糞を手に取ったり、においを観

察。
その後、室内から外へカバやサイ、ライオンなどがいるサバンナゾーンを説明を受けながら見学。 カバは、1日40~50kg草や水生植物を食

べ、糞は水の中で放出、同じ水槽でテラピア(魚)を放して
いるのは糞の清掃も兼ねています。(共存しているんですね。!)サイのゾーンでは岩の

向こう側でじっとしていたサイの目が、あんなに小さいとはビックリ。
サイは目は悪いが、鼻と耳はとても良いので絶えず耳を動かし周囲の様子を

注意深く窺っているらしいです。
ライオンのゾーンでのオスは退屈そうに寝そべり、メスは頻繁に動き回り、ガラス越しに間近に寄ってくるとちょっと

ドキドキ、自然な状態ではメスが狩りをすると聞き納得です。午後からは自由見学です、
それぞれ見たいゾーンへ、興味があったコアラ館へ、コア

ラの最も活動的になる時間は早朝および夕方
ほとんど木の上で過ごしています。動いてる姿は見られない様です、残念。色々な動物を見ました

が子供の時に見たのとは随分、印象が違いました。施設は良くなっているのですが
子供のキラキラした目が大人の目になったからかな。(でも楽

しい一日でした。)
                                                              活動報告書作成 1班


何でもさわります 木が掴みやすくなっている 木の葉に隠れる様にコアラです







月  日 : 2017年 2月8日(水)曇り後晴れ

講座名
 :   地球環境問題と私たちの未来


講  師 :  巌 圭介先生(桃山学院大学 社会学部教授)

場  所 :  栂文化会館、西原公園 (堺市)

  まず、地球温暖化についての講義。温暖化とは何を根拠とするか、その情報源の重要性を見極める。例えばIPCC(気候変

動に関する政府間パネル。国連の組織)の報告は世界中の数千人の専門家の科学的知見が要約されており、今日はそれに基づい

て話をしていきましょうと、先生は事実を一つ一つ積み上げて話をされ説得力があった。   平均気温は、世界で平均0.85

18802012年の平均)、
日本では年平均1.15℃の割合で上昇。
各地の氷がとけ、 気候に変化が現れ、極端現象(熱波、ゲリ

ラ豪雨等)気象災害と食糧減産という形で、じわじわと私たちの生活を脅かす。ここで、それらの観測事実をどう解釈するか。

地球の長い歴史を見ると、氷期・間氷期など激しい気温変動が繰り返されている、1℃位の気温上昇は無視できるのでは?いや

いやそうではない。人類の文明が発達したここ1万年は気温変化はほとんどなかった。今、私たちの文明社会はかつて経験した

ことのない温暖化に直面しているのだ。問題はそこだ。果たして耐えられるのか?そう問われ、温暖化対策が必要なことが深く

腑に落ちると同時に、危機感がつのる。2100年までの気温上昇予測は、可能な限り温暖化対策を行った場合で1℃、そうでない

3.7℃。パリ協定は産業革命前に比べて気温上昇を2℃までに抑えるというもので、達成するためには、CO2の排出量を今

すぐ減らし始め、2050年には排出量0にまでもっていかねばならない。どうすれば良いのだろう?その一つが自然エネルギー。

 昼から、近くの公園に出て日本製ソーラークッカー(太陽光線を利用した調理器具)「カルピカ」で目玉焼きを作ってみる。卵

を3個もフライパンに入れたので少々心配したが、うまい具合に太陽が顔を出し、約20分程で見事な焼け具合になった。皆で歓

声を上げていただく。先生考案の簡単に作れるものや、米国製のオーブン形式のもの等、実際に触ったり、湯を沸かしたりして

みる。段ボールにアルミを貼ったソーラークッカーをアフリカで普及させようという取り組みもあるとか。世界の人口の半分は

薪がエネルギー源であることを考えると、とても有効と思われる。最後にもう一度講義室に戻り、まとめの講義。持続可能な生

活に向けて、第4のエネルギーと言われる省エネ技術の極限までの活用、特定企業にエネルギーを依存する不自由からの脱却、

エネルギーの地産地消の考え方など提示された。受講者が、家庭が出す二酸化炭素を計算してみたところ、最も大きいのは自動

車だったと発言すると、先生は車に乗らずにすむ町づくりが大事になると答えられた。地球温暖化、海面上昇、大気汚染、干ば

つ、洪水、森林破壊、子や孫や次の世代が、良い環境で暮らし続けることができるよう、私達は何が出来るかではなく出来る事

から。                                            活動報告書作成 1班


温暖化クイズでハイ! 目玉焼きに挑戦  ソーラークッカー色々







月  日 : 2017年 2月1日(水)曇り時々小雨

講座名
 :  絶滅危惧植物入門と剪定実習


講  師 :  本田職員、渡邊職員 (花の文化園)

場  所 :  大阪府立花の文化園(河内長野市)

2月に入っても寒さが厳しい今日、花の文化園へ、午前は座学で植物の多様性保全から入り風が吹けば桶屋が儲かる例えから生態系を

わかり易く勉強。
アカマツ マツタケの共生関係、マツグミ シャクジョウソウの寄生関係など、複雑な生態系の説明もあった。絶滅の主な原因は、

他の生物による被害 外来植物などの侵入 遺伝子の汚染、特に園芸種のキクと野生のキクとの交雑で多くの雑種の
野ギクが発生しているとい

うことは興味深い。日本の植物は約7500種そのうち1779種 約四分の一が絶滅危惧種に指定されている。絶滅危惧は野生の状態であるとい

うことが重要で、キキョウ シランはほとんど
園芸種で絶滅危惧種に属するというから意外であった。

 午後から剪定実習 基本的な説明があり、それから実践に入る。まず始めに、温室でボンバックスという樹木の剪定を先生が、徒長枝 からみ

枝 車枝 下り枝等の『忌み枝』といわれる不要枝を、間引き 切り落とし樹形を整えていく。思いきって切る様に
皆のオーとの声が 響いた。次に

アオキの剪定で各班に分かれて、先生の指示のもと不要枝の剪定を開始 はじめは恐る恐る
この枝かどうか みんなの様子を窺いながら、切り

始めた。そのうちに大胆になり、どんどん切り落とし 周りからもそれもこれも
切らなあかんと 囃し立てられ、見る間に丸坊主に近い姿になり、先

生もあきれた様子でこの結果は この春以降の成長を
見てはじめてわかると。次に小雨の降る園内でカツラの剪定 高木なので高枝切りばさみで

、受講生交代で不要枝を剪定した。
これら本講座の実験台になった木々 イメージどうり成長するよう節に願うばかりである。追記 昼休みの間 

園内で厳寒に耐えて可憐に咲き誇る セツブンソウの姿をみて あらためて感動を覚えた!
                   活動報告書作成 1班

 

名前のとおり節分の頃に花を咲かせる これは?春からの成長を見て! 高枝剪定は腕力?次第 







月  日 : 2017年 1月25日(水)晴れ

講座名
 :  環境対策施設見学


講  師 :  舞洲工場、舞洲スラッジセンター各施設スタッフ

場  所 :  舞洲工場(大阪市・八尾市・松原市環境施設組合) 舞洲スラッジセンター(大阪市建設局) 

おとぎ話に出てきそうなモザイク模様のカラフルな建物「舞洲工場」「舞洲スラッジセンター」へ。午前は高性能な焼却設備・粗大ごみ設備のある

「舞洲工場」を見学しました。施設のDVD上映後、職員の方に施設内を丁寧に案内していただきました。5階から真下を覗くと、とてつもなく大きな

ゴミ貯蔵庫(ゴミピット)に大量の生活ごみがあり、ビックリです。丁度、巨大なツメ(広げると直径6m)を持つクレーンが大量のごみを鷲づかみし持

ち上げていました(まるでタコが足を広げたよう)、これらのゴミは焼却炉で完全燃焼するそうですが、心配なのは環境汚染です。ガス中の煤塵は

バグフィルターで濾過、大気汚染の原因となる塩化水素・硫黄酸化物・窒素酸化物・ダイオキシンは加熱処理や薬品処理で除去、固形物は完全

に灰にして埋立処分地へと兎に角、複雑な過程を経て、排水を含めて燃焼物を無害化することで、公害対策も万全を期しているがわかりました。3

階から見下ろした大きな粗大貯蔵庫に、またまたビックリ。破砕機で細かく破砕される粗大ごみは可燃性粗大ごみと鉄とアルミに選別され、鉄とア

ルミは塊にしてリサイクルしていることを聞いて少しホッ!としました。一方、発生した蒸気で発電利用、余剰電気は売電し売電金額は年間10億

円近くにもなるそうです。安全で無駄のない稼働の裏には、昼夜休むことない厳しい監視体制があることも知りました。それにしても私たち人間社

会がこんなにゴミを出し続けていること自体が問題ですね。午後は隣接の「舞洲スラッジセンター」で下水処理場の汚泥処理について学びました。

臨海部の下水処理場から出る汚泥は埋設パイプで輸送されていることには驚きです。これらの汚泥は世界トップレベルのプロセスで処理され、最

後は黒い細かな粒(溶融スラブ)になります。記念品としてそのスラブを戴きました。出来たスラブは今のところ建設資材への有効利用する計画だ

そうだが、賢者の知恵でこのスラブが多種多様なところで活用できればと思います。下水処理は微生物の働きを利用しています、食用油の処理

には多量の水を必要とすることも聞きました。私たちにできることは油類を流さないように心掛け、そして家庭排水については無頓着にならないよ

うに気をつけたいと思います。施設内を案内して頂いて、外に出ると高さ120mの青色のきれいな煙突の下に出ました。見上げると青い煙突を螺

旋状に巻くように木が植えられ,建物のバルコニーや屋上にも木が植えられています。100年後には建物や煙突は緑に覆われ、小鳥たちが歌い

、それが「舞洲工場」「舞洲スラッジセンター」をデザイン・設計したフンデルトヴァッサー氏の思い描く、自然と調和した穏やかな風景だったらいい

なと思います。100年、200年、さらに何百年先を想定しての建築物だと思うと、想像の翼を広げて悠遠のかなたへと駆け巡ることができそうです

                                                                     活動報告書作成 2班 

ゴミ収集車が続々とゴミをゴミピットへ 粗大ゴミ 分別され粉砕 100年後は緑の塔







月  日 : 2017年 1月18日(水)晴れ

講座名  :  春の里山観察とお粥作り

講  師 :  田淵 武夫先生 (富田林の自然を守る会代表)

場  所 :  
滝谷 奥の谷(富田林市)

   3日前の寒気流れ込む天候を思えば、今日は野外活動には有り難いほどの天候に恵まれました。と言っても奥の谷

(富田林彼方)には氷が張り、5cm前後の霜柱が、身震いする朝を迎えたことがわかります。午前は恒例の七草粥

と小豆粥作りです。まずは春の七草摘みです。先生から頂いた『これぞ!春の七草』の資料を見ながら、あぜ道を歩

き、聞き込みをしながら、七草を探し求めるものの、春の七草の名前がいくら言えても、七草そのものを摘むことが

できませんでした。皆で摘んできた七草らしきものを田淵先生が同定します。「これは仏の座(コオニタビラコ)で

はないです。タネツケバナですね。」「こちらはキツネノボタン(キンポウゲ科)で春になると、きれいな黄色い花

が咲きますが、有毒だから、食べられません。」「これはヨモギ、でも七草じゃないなぁ。」セリとハコベはたくさ

ん摘むことができ、スズナとスズシロは畑から戴きましたが、結局、ナズナとゴギョウ(ハハコグサ)は見つけるこ

とができませんでした。OKが出た野草を早速、女性チームで調理して、羽釜二つに自然色豊かな七草粥もどきと小

豆粥(茹で小豆持参)が出来上がりました。奥の谷の里は立食パーティー会場に変わり、お漬けもの、お豆、佃煮、

ひじき、梅干し、おひたしなど各自持参した実に素敵なおかずに湯気の立つお椀を持ち、ワイワイガヤガヤと、とて

もリッチで家族的なランチタイムとなりました。これで1年間、健康に過ごせること間違いなしです。午後は田淵先

生に奥の谷の裏山を案内していただきながら、里山保全について学びました。尾根を歩きながら、左右の斜面(保全

に取り組んでいる側としていない側)を見比べました。その違いは明白です。「このまま、人の手が入らないで森が

遷移していくと、最終的には社寺林(鎮守の森)のように照葉樹で覆われ、または竹林の進行が早まり、コナラなど

の落葉樹は枯れ、緑のない林床となり、小動物が生息しにくい森になるだろう。また化学燃料の普及や大量の輸入材

で各地の人工林間伐が放棄されていることも大きな問題です。」と今後の里山を案ずる話もありましたが、シニアカ

レッジの里山部会の方をはじめ多くの里山グループの活動を知ることもできました。間伐された杉林に出ると木漏れ

日がさし込み、シダ類やササユリを目にしました。炭焼き小屋(竹炭)、薪、棚田、カブトムシの館、ソーラーパネ

ル、バイオトイレ、自然水利用、たき火など自然の恵みを享受している里山でゆったりと過ごすことができました。

まだ寒さは続きそうですが、小川沿いに白梅?の花を見つけましたよ。“梅一輪 いちりんほどの暖かさ(服部嵐雪

)”
                                                 活動報告書作成 2班

お粥のお供 集合! お椀と箸 楽しみです 竹炭が出来ます
間伐された杉林 木漏れ日が







月  日 : 2017年 1月11日(水)晴れ

講座名  :  ネイチャーゲーム

講  師 :  井上健太郎 先生、井上美空 先生 (ネイチャーゲーム指導員)

場  所 :  
堺市立栂文化会館 第1研修室、西原公園(堺市)

   「シェアリングネイチャー ウィズ シニア!(自然のよろこびをわかちあおう) 」をキーワードに井上先生の

「ネイチャーゲーム」講座の始まりです。外の冷たい風を気にしながら、西原公園へ。2~3人でチームを組み、1

6マスのビンゴカードを持って「フィールドビンゴゲーム」をしました。「あの木に鳥の巣があるよー」「今、カラ

スが鳴いたね」「セミの抜け殻を発見!」とシェアリング情報の声が公園内に広がり、どのチームもいろんな感覚を

研ぎ澄まし、ビンゴに没頭しました。研修室に戻ると自ずと情報交換が始まり、ゲーム前に話された井上先生の言葉

「知識を教えるよりも、参加者がともに自然を感じ、体験や感動を分かち合おうという姿勢を大切に」が手に取るよ

うにわかりました。そして全員で春を感じさせる言葉でフィールドビンゴ項目を満たし、さらに各班で夏・秋・冬の

季節を担当し「視る・聴く・触る・嗅ぐ・味わう」の五感を織り交ぜたオリジナルカードの案を考えました。情景が

思い浮かぶ言葉で出来たこの項目で,再度「フィールドビンゴゲーム」をしたいものです。 特に冬の季節の"味わう

"
の「フグ鍋」はスペシャル項目でした。午後、再び西原公園へ。今度は「ごちそうはどこだ」のネイチャーゲーム

です。各自フィールド色のリボン形パスタ4個を持ち、A・B2チームに分かれ指定された場所でリスになりきって

、そのリボン形パスタを隠します。そしてAチームがBチームのBチームがAチームの  隠されたリボン形パスタを

探す、楽しいゲームです。うまく隠して、しかも隠した場所を憶えておく。ゲームの 最後に数合わせをすると足り

ません、回収できなかった、隠した場所を忘れた!リスだったら死活問題ですね。人間みたいに忘れる事はないのか

な。研修室に戻り、最後は「動物交差点」ゲームです。ポピュラーな動物の絵を本人には見えないように背中に貼り

、出会う人とお互いの背中を見せあい握手しながら質問をします、返答は「はい」「いいえ」のみで背中の動物を当

てるゲームです。背中の絵の動物を想像し、その推理が井上先生に「正解」と言われるまで頭をフル回転、握手する

ことで手のぬくもりを感じ、対話することで心が和みます。井上先生から除夜の鐘を例に窮屈になってきた野外活動

の現状の話もありました。次の世代にさらに次の世代に繋いでいく私たちシニア世代の役割は何だろうか?生活の中

に根付いている文化や伝統的な行事が時代の移ろいの中で消えていくことがないように、そして「心豊かに暮らす」

という当たり前の夢を手渡し続けていくことかもしれません。3つのネイチャーゲームを通して、みんなで笑い、「

自然への気づき」や「分かち合う嬉しさ」を味わうことができました。
           活動報告書作成 2班
自然を気付くフィールドビンゴゲーム 見~つけた 鳥の巣  リスも喜ぶ?スペイン土産のパスタ
私は何かな?







月  日 : 2016年 12月28日(水)晴れ

講座名
 :  気象と天候


講  師 :  久保 智子先生(奈良テレビ ゆうドキッ!気象キャスター)

場  所 :  堺市立栂文化会館 第1研修室


   古来、日本では季語や時候の挨拶など天候に関する言葉が多く使われ、日常生活の会話においても天候の話題から始まること

がよくあります。そんなこともあって、今回の講座「気象と天候」は受講生の興味関心が高かったようです。講師の久保智子先生

(気象予報士)のゆっくりとした口調、明確かつ分かり易い言葉での気象・天候の講義はさらに興味関心を惹きつけました。午前

中は主に気象観測・天気予報の基礎講座を受けましたが、雨量は0.5mmますの傾き回数で測定(転倒ます型雨量計)など 初耳

学がたくさんありました。風速・風向・気温・降水量など地上気象観測は自動化・無人化されてきているが、人による目視はおろ

そかにはできない。一例として積雪の深さは「積雪計」(主に超音波式)で測定するが、装置は落ち葉や小動物まで見極めること

ができないので、異常値があればやはり目視で確認する。ラジオゾンデによる高層気象観測は世界各国の約800か所で行っており

、毎日、同じ時刻(日本では9時・21時)に一斉に気球を上げ、得た数値を全世界で共有している。「空は世界に繋がっている

」は世界のトップリーダーたちに聞かせたい言葉です。気象衛星ひまわり8号は暮らしに役立つ情報を絶えず送り続けていること

も知っておきたいです。「おーい雲よ 悠々と~」雲観測(雲形、雲量他)の天気予報は正確さを気にしなければ私たちにも出来

そうです。人間社会が季節感をどんなに鈍感にさせても、今も動植物たちは諦めず、私たちに季節の便りを届けてくれています。

四季折々の素晴らしい景色・食物や鳥・虫たちの活動の話は気象観測の原点のようにも聞こえました。午後からの講義は「天気図

の見方・描き方」「気象情報の伝え方」「地球温暖化」、気象講座応用編です。講座では天気図の気圧配置から、風の向きを頭を

悩ましながら描き込みましたが、「難しい」の一言です。天気予報の番組では、気象予報士の方はいとも簡単そうに予報を伝えら

れてますが、その裏側では大量のデータの解析や分かり易く、正確に伝える工夫(言葉・挿絵、写真)、綿密な打ち合わせをされ

ていることがよくわかりました。「1mm以下のほんのわずかな雨量であっても重要な情報です。また注意報や警報を軽く受け止

めないで、気象情報は異常気象・災害から身を守るためにあるのです。」久保先生の真剣な眼差しから気象予報士としての思いや

使命感が伝わり、私たちは「安心がもっとも身近な敵である。天災は忘れたころにやってくる」を肝に銘じて、自分自身のことと

して受け止めていきたいと思います。「ホッキョクグマも困っている。」地球温暖化は人類だけではなく、食い止めていかねばな

らない深刻な問題です。私たちは無力ではない、微力ではあるが、エコバッグ、節電も身近な対策の1つとして取り組んでいきた

いと思いました。多岐にわたる講座内容で久保先生への質問も多く出ました。また受講生から風の音で、風力や風向を察知する山

岳気象の体験話もあり、最後まで有意義な講座となりました。
                      活動報告書作成 2班


分かり易く 明確に  天気図に書き込む 挙手をして!時にはクイズも







月  日 : 2016年 12月21日(水)晴れ

講座名
 :  農業体験 ③


講  師 :  四日 克彦先生 他ゴールドファームのスタッフ方々

場  所 :  ゴールドファーム 北阪農園、農村公園(岸和田市)


   冬至の日、第3回目の農業体験は小春日和の心地よい天気となり、受講生・スタッフ共々、一安心。午前中は男性・女性チー

ムに分かれて、ほっこりするような会話をしながら、農作業をしました。女性チームは無農薬で立派に育った難波ネギと鞍馬大根

を収穫し、今日の参加者の持ち帰り分と漬物分とに選別しました。「野菜はね、人の足音を聴いて育つんだなぁ。」と農家の人の

話を聞いたことがありますが、生き生きとした野菜を見ると、たくさんの人が畑に来て、野菜たちと話をしていたのだろうと思い

ました。男性チームは前回と同じく馬糞の山を崩し、その馬糞を1輪車で畑に運び、土壌作りに励みました。(きつかった!)

正午、どこからか、学校のチャイムが鳴り始め、それを合図に午前の作業を終了。ひと汗かいた後のランチタイムは会話も弾み、

またミカンの差し入れもあり、午後への活力となりました。午後は農村公園に場所を移して、鞍馬大根のからし漬けの体験学習で

す。まずは10期生の方が漬けられた、からし大根の試食をしました。思わず顔を見合わせて「美味い」の連呼。早速、大根のか

らし漬けの秘伝講習の始まりです。鞍馬大根洗い、皮むき、大根切り、調味料の計量など仕事分担後、調理実習です。鞍馬大根の

からし漬けのレシピは(*皮をむき半切りにした大根5㎏の場合)本みりん100㏄ 酢200㏄ 粗塩200g 粗目砂糖1㎏

 からし粉50gを笑顔でぶっかけます。4㎏程度の重石を乗せて、1週間後に大根をかき混ぜて、さらに1~2週間、じっと待

つと出来上がりです。私たちは、このからし大根を口にすることはできませんが、2~3週間後、「美味い」の声が聞こえてきそ

うです。今日は店頭に並ぶことが少ない、味が濃く甘味な鞍馬大根、希少な難波ネギ、各種の南瓜そして10期生が漬けられた、

からし大根を手土産に心ウキウキと寄り道もしないで帰宅の途につきました。10期生の皆様、からし大根を実に美味しく戴きま

した。ありがとうございました。
                                        活動報告書作成 2班


元気な難波ネギ 美味しそう! 大根洗いも賑やか 井戸端会議 ぎこちなくも 丁寧に







月  日 : 2016年 12月14日(水)晴れ

講座名
 :  ネイチャークラフト体験


講  師 :  木下 裕美子先生(堺自然ふれあいの森 森の館スタッフ)

場  所 :  堺自然ふれあいの森、森の館  (堺市)

  手作りナチュラルリースに挑戦しました。午前中はリースの飾りに使う木の実や木の葉などの材料集めをしながら、堺自然ふれあいの森を歩きま

した。6月にもこのふれあいの森を歩きましたが、山の容相も変わり、森は落ち葉の布団に覆われ、すっかり冬景色でした。森に少し足を踏み入れ

ると甘い香りが漂い、「これはタカノツメノの落ち葉の匂いですね。香りも袋に詰めて持ち帰りましょう。」と講師の木下先生の言葉に心が温まりまし

た。蛇イチゴの赤い実、ネズミもちの黒い実、ドングリ、シダの葉、針葉樹林の葉などリースを思い浮かべながら袋の中に材料を入れていきました。

小径を歩いていると、モグラが土を掘り起こした跡、木の根元にはカミキリムシの幼虫の糞 落ち葉の上にタヌキやテンのうんち、赤ネズミの好きな

おじいさんの木、カマキリの卵など森に生きている《生き物コード》を見つけることができました。冬芽にも目を凝らしてズームインしていくと、なるほど

表情豊かなサルや動物の顔に見え、冬芽観察だけでも楽しくなります。午後はまずは木下先生のドングリの面白ゼミナールです。「なぜドングリに

は帽子があるのか?」「なぜドングリは4500個近くの実を作るのか?」それには枝をちょっきり切り落とす『チョッキリ虫』と『ドングリ』との知恵比べが

あるようです。ドングリを使って可愛いカモ工作の後、集めた材料を袋から取り出し、いよいよリースの飾りつけです。各テーブルから笑い声、歓喜の

声など色んな声が飛び交い始め、小枝や木の実が飾りとなって、それぞれのリースが賑わってきました。最後、出来あがったリースに表題を付けて

リースに込めた思いを発表しながら、作品の披露をしました。どのリースからも思いが伝わり、笑顔と温かい拍手のひと時になりました。これも受講

生の方及びスタッフの皆様からリースの土台、松ぼっくり、リボンなどの予め、材料を準備していただいたお陰です。ありがとうございました。しばらく

はきっと世界に1つしかないリースが家庭での笑顔になることでしょう。
                           活動報告書作成 2班

  森には飾りものが一杯   どれにしょうか迷います     オンリーワンです







月  日 : 2016年 12月7日(水)晴れ

講座名
 :  エネルギー有効活用 施設見学


講  師 :  中田 洋太郎 館長代理 他施設スタッフ

場  所 :  
大阪ガス泉北製造所 ガス科学館  (高石市)

  

  エネルギー有効活用の学習で、大阪ガス ガス科学館及び泉北製造所を見学しました。午前中は中田館長代理からPCを駆使しながらの環境

問題に関する天然ガスについてのレクチャーがあり、より深く学ぶことができました。①異常気象・海面の上昇・氷河の融解など地球温暖化は化石

燃料使用によCO2増加が原因の1つだが、現在の日本では化石燃料は生活に欠かすことができない。②天然ガスは石炭・石油に比べると燃焼時

のCO2排出が少ない。③化石燃料は自然エネルギーへのつなぎ役に過ぎない。頁岩(シェール)や砂岩に触れたり匂い体験をしたりした後、泉北

製造所工場内をバスで車窓見学しました。LNGタンクを目前にして、とても丁寧な説明を聞くことができました。特に地震・津波等の自然災害に対し

想定外のない安全・安心対策に万全を期していることがよくわかりました。午後は科学館スタッフからガイドを受けながら、ガス科学館内を見学。小

学生対象の映像、参加型展示物、実験コーナーがあり、子どもたちが興味を惹くようによく工夫されていて、私たちも童心に戻って、楽しく学ぶことが

できました。特に-196°Cの液化窒素を用いた熱冷実験ではゴムボールの破裂もあり、意外な結果に驚きました。ロビーの壁面に社会見学をし

た小学生たちの見学後の感想文が掲示されていましたが、大半の子どもたちが「限りある資源を大切に使いたい」「きれいな地球を保ちたい」という

未来を見据えての願いを書いていました。現状での埋蔵量は石炭が100年余り、石油、天然ガスが50年余りと聞くと、子どもたちにとっても切実な

ことです。この子どもたちが今、進行している課題を克服し、また200年後の人たちが美しい自然の中で自然エネルギーがより身近になっているよ

うに、今の私たちにも もっと努力すべきことがあるのではないかと感じました。また道場のスローガン「守破離(しゅはり)」も話題となりました。

                                                活動報告書作成 2班

天然ガス等の講義
-196℃の世界
全員集合





月  日 : 2016年 11月30日(水)晴れのち曇り

講座名  :  野鳥観察 ②

講  師 :  仲  淳一 先生 野上先生 市川先生 (泉北野鳥の会)

場  所 :  
兵庫県立甲子園浜海浜公園、西宮市立甲子園浜自然環境センター

   六甲山から吹き下ろす冷たい風もなく、とても良い条件で晩秋の野鳥・冬鳥観察ができました。甲子園浜に着くなり、撒き餌

する人の手に群がるユリカモメを目撃。「冬鳥と言えばカモが主役、私たちはカモを見て、冬の到来を知ります。」と野鳥の会の

仲先生が冬の便りを目にする喜びを教えてくれました。野鳥の会の先生方は水面を泳ぐ色んな冬鳥の動きを双眼鏡で確認後、「尾

が長いのでオナガガモ」「今、潜ったのがスズガモ」「頭が茶色なのがホシハジロ」「地味だけど、胸の模様が綺麗なオカヨシガ

モ」「ほおに白く丸い模様のあるホオジロガモ」など冬鳥の名前や特徴を分かり易く説明、私たちはセットして頂いた望遠鏡を覗

きながら、冬鳥のそれぞれの特徴や違いを見ることができました。また先生方は海辺だけでなく、公園側で鳴き声がすると、耳で

探し、すぐに望遠鏡でキャッチ「赤褐色のきれいなジョウビタキ」「美しい声でさえずるイソヒヨドリ先生の動きも速いが鳥

たちの動きも速いので、見るチャンスを逃すこともしばしばありました。この後、さらに衝撃的な出来事が私たちを待ち受けてい

ました。海中から突き出た杭に静止していたミサゴが飛び立ち、ホバリング飛行後、急降下し水中に飛び込んだかと思うとすぐに

そばの岩に止まりました。遠くなので肉眼では分かりにくいのですが、先生方の動きも騒がしく ”今日一番の場面ですよ!”セ

ットされた望遠鏡を見るとミサゴの脚元でボラらしき魚がばたついています。そしてミサゴの鋭い嘴が魚の頭を・・・。一瞬の出

来事にビックリポンです。それはまるで「やまなし(宮沢賢治)」の世界を見ているようでした。(やまなしではカワセミですが

)昼食後、鳥合わせをしながら、先生方から探鳥した野鳥の特徴をレクチャー頂きましたが、もう1度、鳥図鑑等での復習が必要

かもわかりません。「婚活期のヒドリガモの雄鳥はね、必死で綺麗になろうとするんだなあ。」「渡り鳥のカモは
1年間に遠く

4000
キロ離れたシベリア・カムチャッカ半島とこの浜辺を往復するのですよ。」「生後1年後の生存率はとても低いのです。」な

ど冬鳥たちの宿命らしき話を聞くと冬鳥たちに
yellを送りたくなりました。甲子園浜は多くの鳥が集まる探鳥地として有名だけあ

って、本日はなんと36種類の野鳥を確認。この後、自然環境センターに行きました。     
    活動報告書作成 2班

目前のカモから観察 ミサゴがボラをキャッチ 本日の鳥合わせ





月  日 : 2016年 11月16日(水)晴れ

講座名  :  紅葉と冬芽の観察

講  師 :  栗谷 至先生 (大阪自然環境保全協会理事)

場  所 :  
万博記念公園 (吹田市)

     あの『太陽の塔』を背にして、栗谷先生が本日のテーマ「紅葉と冬芽の観察」を簡単に話された後、ヒマラヤスギのおびただ

しい雄花を見ながら、自然文化園の植物観察に出かけました。まずは先生から頂いた資料を基にして椎の木やモミジの木の同定の

実習です。二進分類で究極までしぼり、椎の木は「シラカシ」にたどり着きました。「では図鑑で確かめてみましょう。」と先生

が取り出した植物図鑑にはたくさんの付箋があり、図鑑の重要さが伝わってきました。モミジは葉の重鋸歯の有無をルーペで確認

し「タカオカエデ」と同定しました。「DNA鑑定導入で分類もころころ変わっているのが現状です。」と今後の分類の難しさを

示唆されましたが、この資料を作るのに費やされた時間と労力に、感謝です。葉の色の変化についてはクロロフィル(緑)・カロ

チノイド(黄)・アントシアン(赤)の用語はもちろんですが、植物の生きるメカニズムに驚いたことでした。「外から見ると美

しい景色を創り出しているけど、植物は冬の寒さで細胞が破壊されないように、落葉の前に栄養分を完全に吸収し、そして落葉す

ることで、幹や根に栄養分を集中させ、冬芽を硬い皮(鱗片など)で覆って身を守ることをしているのです。」冬芽を顕微鏡で見

ると、銀色の鱗模様でした。真っ赤に彩るアメリカフウに囲まれてのランチは三ツ星以上です。午後はソラード(森の空中観察路

)という高さ約3~10mの歩道橋を歩きながら、タイワンフウやギンドロなどの樹木の上層部の観察をしました。「人は今から

冬支度だけど、植物は春を待つ支度をしていますね。」とポツリと先生の声。ゴールは360度一望できる高さ約19mの木の塔

の展望台です。
EXPO70から46年、あの賑わいは地下に眠り、今は色鮮やかな森林が時を刻み続けています。「シラカシとアラ

カシが交配すればワラカシー」「こんな茶畑になってあっちゃ!」など、栗谷先生の愉快なギャグも楽しく聴き、園内を彩る木々

や冬芽の観察をしながら紅葉や落葉のメカニズムについて学び、そして何よりも秋を心ゆくまで味わうことができました。

  「おちばをしおりにして ぼくは ほんのあいだに あきをしまいます」詩『おちば』(三越 左千夫)の1部より                                                               

                                            活動報告作成2班
                                                                     
太陽の塔の前で 赤い絨毯で食欲増進 標高82メートルの展望タワーからの眺めは最高です。





月  日 : 2016年11月9日(水)晴れ

講座名  :  きのこ入門

講  師 :  下野義人先生(三重大学大学院協力研究員)

場  所 :  
ノバティホール・烏帽子形公園(河内長野市)

     午前中は研修室にての座学。「キノコはどんな生き物なのか?キノコの役割とは?どんなところに生えるのか?キノ

コの分類の仕方~毒があるかないか」など「キノコとは」について学びました。「真核生物」「原核生物」など難しい用

語に首をかしげることもありましたが、スライド写真や戴いた資料をもとに、「キノコのような菌類は分類体系では植物

より動物に近い」「分解者のキノコがいなかったら、地球は生き物の死体だらけ」「毒キノコについての言い伝えはすべ

て誤りであり、知らないキノコは食べないこと」など下野先生のユーモアたっぷりの話に次第、次第にキノコの奥の深さ

と不思議な世界に引き込まれていきました。午後は秋色に染まる烏帽子形公園でのキノコ採集と観察。公園に着くなり「

ほら!」と先生の手にはクヌギのどんぐりのような黒っぽいものがあり、それは「エリマキツチグリ」というキノコでし

た。「今日は珍しいキノコに会えるかもね。でも落葉の上だけ見ても分からないので、落ち葉の下や木の根も丁寧に採集

するように」1時間、キノコ狩りに没頭し、見る見るうちに採集した色とりどりのキノコがテーブル一面に並べられまし

た。同定は先生ですが、キノコを色んな角度で観察したり何度も匂いを嗅いだりする先生の真剣な姿に釘付けとなりまし

た。白いキノコを手にし、キノコのかさに水酸化カリウム液(KOH)をかけると黄色くなりました。「ほら、これは間

違いなくアケボノドクツルダケです。猛毒です。」と笑顔を見せる先生。でもやはり私たちの関心事はどのキノコが食べ

られるか否か。それを先生も察し 採集したキノコの断片を「はい、飲み込まないで、しがんでください。どんな味かな

?」いくら安心・安全と言われても「えっ!」と思いながら恐る恐る口にしました。「わさび味風?」このキノコはワサ

ビタケと言う名で一番の特徴といえば、なんと言っても「激辛味」、どおりであとから辛味がきました。「野生のキノコ

で食べられるものはあるけど、美味しいとは限らないよ。やはり市販されているものが1番かな。」公園の一区間での採

集でしたが、有毒キノコもあれば薬用キノコもあり、またおしっこで育つキノコもあり、名前がわかっているだけでも3

8種類、名前がわからないものを入れるとなんと40種類以上のキノコを採集し観察することができました。それにして

もキノコの世界の面白さに脱帽です。
                                                   活動報告作成2班

                                                      

こんなに採れました ワサビタケを噛む 辛い! アケボノドクツルダケ KOHがかかると黄色に





月  日 : 2016年11月2日 (水) 快晴

講座名  :   奈良公園の巨樹観察 ①

講  師 :  中村先生   米澤先生 重栖先生  (グリーンあすなら


場  所 :  奈良公園・興福寺・春日大社周辺 (奈良市)

    まさに感慨にひたる「巨樹巡礼」の1日でした。巨樹・巨木を求めて、あすなら会の中村先生の話を聞きながら、奈良公園から興福寺、

春日大社裏山へ歩けば、いくら歩いても話題は尽きません。言葉の端々の「生命力~生きるための知恵」を耳にし、はっと立ち止まることも

度々。午前中は、奈良公園内の樹木の観察。大きく傾いた南円堂斜面のスダジイの幹と露出した根の広がりが人間の仕業だと知ると心が

痛みます。ヤドリギの秘密が分かり、巨木黒松の高さの測定(幹回り3.6m高さ22m)にもチャレンジ。竹に幹を貫かれたムクロジ(無患子)

は公園の名物樹木らしいけど、竹は「すまない!」ムクロジは「大丈夫だぞ!」と思うと、竹もムクロジもどちらも痛々しく感じます。午後は、

飛火野から春日大社周辺の人の通らない細道へ入っていきました。まずはせせらぎ沿いの主幹が殆どなく、表皮で生きるクスノキの生命力

に言葉を探しました。空洞から見上げると飾り気を捨てた幹が青い空を力強くさし「生きているぞ」。公園内最大のイチイガシを見て、春日大

社のご神木のナギの堅い幹に触れる。クライマックスは雄大なスギを目にする。「今まで人に切られずに生きているわけを考えてごらん。」と

中村先生。激しい歴史の波は春日の森を幾度も切り倒してきたことを思うと、春日の巨樹たちは私たちに人間の営みをしみじみと考えさせ

ているようにも思える。巨樹の幹や露出した根に心を惹かれました。

 *奈良公園の芝生と見晴らしが美しいのはシカのおかげ。シカの食べない草木はナンキンハゼ、ナギ、イヌガシ、アセビなどは、 雑木林  
  になり生き続けている。

*植物から学んだ知恵~ムクロジ(皮は石鹸、実は数珠玉・羽子板の羽根の黒い玉)サイカチ(実は入浴剤 棘は武器) トウカエデ(種子

 の落下の様子からプロペラ) ナギ(切れない葉はお守り代わり) クスノキ(葉や枝は虫よけ)スダジイ・エノキなどの実は縄文時代から  
  すでに保存食。

*樹木の年齢は年輪で推測するが、切らないとわからない。スギ類は幹回り1mで100年。歴史書簡で分かることもある。

春日大社参道沿いの巨木スギは秀吉時代に植林されたもの。

*数種類のドングリの大切な視点は葉や実の形、大きさ 葉の裏の色、鋸歯の有無、葉脈 樹皮の色や硬さ

  
                                                                   活動報告書作成 2班


                               クスノキのエネルギーを背に受けて
                  

秋空のもと足取り軽く 巨木クロマツの高さを測る ムクロジの幹から竹が?





月  日 : 平成28年10月26日 (水) 晴れのち曇り 

講座名  :   昆虫入門

講  師 :  鈴木 真裕 先生    (大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 環境動物昆虫学研究グループ))


場  所 :  堺自然ふれあいの森 (堺市)

  昆虫とは一般に、体が頭・胸・腹に分かれていて足が6本あるものを指し、中でも現在のトンボ・カゲロウの祖先(旧翅昆虫)が古く、今か

ら2-3億年前に登場したとの事らしい。世界に生物種は合計3000万種存在し、昆虫は約100万種(日本は約3万種)で生物種
の中では

1番に種類が多く、昆虫の多様性は森林、草原、河川、湖沼、海などの生態系の多様性が影響し、日本に昆虫の種類が多い
のも里山が数

有り、里山自体が多様な生態系を凝縮した環境で出来ているためだとレクチャー。また、一方いくら種類が多くとも危機が
つきもので開発・

乱獲、人間活動(里山管理等)の縮小、外来種の存在、気候温暖化の影響などで減少している話には考えさせられました。
写真による昆虫

類の”目”分類の問題も出され、セミがカメムシ目に分類されるとは一同驚愕!!言われればカメムシと同じように体
からの匂いはあるかも

、後日(来年?)確認する事をお忘れなく。
次にふれあいの森での畑・田・アラカシ広場ゾーンで昆虫網を使って昆虫採集”見つけ採り・石起

こし””スウィーピング””ビーティング”
の3方法を3班が交代で実習。午後は採集した昆虫名を教わり、観察 ツマグロヒョウモンチョウ、キタ

テハ、クビキリギリス、オオカマキリ、ツマグロオオヨコバイ(カメムシ目)、
オンブバッタ、ナミテントウ、モリチャバネゴキブリと多彩、中にはヒ

メジャノメチョウの幼虫、誰が捕ったのか優秀賞もの。 
次に 昆虫網による赤とんぼの採集、リスアカネとアキアカネを捕ったが時期が遅か

ったので 見つけるのが難しかったが
秋晴れの良い散歩になりました。

 ナニワトンボ : 赤トンボで世界で唯一オスが青くなるトンボ。「ナニワ」という名前は、お分かりの通り、「浪速」で大阪を意味しています。


これは初めて発見されたのが大阪である事によるそうです。分布は瀬戸内海周辺に限られてている点が大きな特徴で
このような分布を示

すトンボは見当たらないとのこと。2007年に絶滅危惧種Ⅱ類にリストされています。                  
活動報告書作成 3班


大きな昆虫網を振り回して 採集した昆虫を前に青空教室 アキアカネ





月  日 : 平成28年10月19日 (水) 晴れのち曇り 

講座名  :   ブナ林の保全

講  師 :  弘田 純 先生(大阪みどりのトラスト協会/ブナ愛樹クラブ代表)他スタッフ数名 

場  所 :  和泉葛城山  (大阪府、和歌山県の境)

   和泉葛城山のブナ林は1923年に国の天然記念物に指定されました。ブナの繁るコアゾーン(約8ha)と 緩衝樹林帯のバッファゾーン

(約50
ha)を市民と自治体の協力でブナ林の保全活動が進められ、ブナの移植転換も含め次世代に引き継ぐ努力をされています。説明い

ただいた後、早速、ブナ林へ。
木漏れ日のなか高低差のある周回コースではあったが、ブナの苗木の移植されたところや、うす黄色に色づ

いた「ブナ」、シデ、コナラ、ホウノキ、クヌギ、リョウブの大木、目を落とせば赤い実をつけた
ミヤマシキミ・マムシグサ、可憐なエイザンスミレ

、コウヤボウキ等々を観賞をするうちに、難なくゴール。
コース終了近くになると受講生もブナを始め草木の特徴を会得した気分で、疲れは

何処へやら。
 午後はバッファーゾーンでのヒノキの間伐実習。腰にのこぎり、頭にヘルメットの勇ましい姿でいざ出陣。まずはヒノキの倒し

方、倒す方向へロープを引っ掛け、のこぎりで幹の1
/3まで倒す側へ切り口を入れ、次に反対側の追い口をノコギリで切り刻む、そのうち木

の倒れる音が「ミリッ」と、
掛けたロープをみんなで力を合わせ引っ張るとヒノキは難なく倒せる。説明は容易いが、実践では腰が入っている

のか、いないのか、ノコギリの音が響かない。慣れない体勢に汗をかきながら悪戦苦闘、
倒したヒノキは運びやすい長さに切断、枝落しもし

て終了。2本も間伐したチームも。お疲れ様!!
 お土産は倒したヒノキの輪切り、檜皮を剥ぎとると良い香りが。花瓶敷き・鍋敷きにするも

良し、入浴時にと使用用途はお好きなままに。
ブナ(椈)は雄大で美しい姿から森の女王と言われます。ブナの林に風が通り抜ける時 「ブ

~ン」という音がすることから、「ブ~ンと鳴る木」
「ブナの木」「ブナ」がその由来です。 一方、材としての利用が難しいことから役に立

たない「ぶんなげる木」という不名誉な説も有り。

                                                                    活動報告書作成 3班


木漏れ日の中 森林浴 倒したヒノキに飛びかかる! ヒノキ製鍋敷き?花瓶敷き?





月  日 : 平成28年10月12日 (水) 快晴 

講座名  :   ビオトープ入門

講  師 :  木村 進 先生    (大阪自然環境保全協会理事、たんぽぽ調査事務局) 

場  所 :  堺市立栂文化会館(AM)・大阪府立泉北高校(PM)

  此のところ嫌な天気続きであったが、久しぶりに天候に恵まれ、さわやかな秋晴れのもとでの講座となりました。午前は、栂文化会館で

”ビオトープ”の言葉から開始。ビオトープ(Biotopドイツ語)は、BIO(ビオ:生命)とTOPOS(トープ:場所)の合成語で、「生きものの暮らす

場所」という意味です。ひとつのビオトープの保全・復元・創造が連鎖してビオトープが増えて行けば少しでも生き物が住みやすい環境に戻

したり繁殖したり出来る様になれるのではないでしょうか。 2005年から約10年間、環境教育や生態学教育に役立てたいと泉北高校は

ビオトープ池の造成工事を要望、認められ今日に至っています。落ち葉の除去や水位の確認、外来種の迷惑な放棄など維持、管理は大変

です。午後は泉北高校に移動、ビオトープ池の実地学習、メダカやザリガニ、池の水を採取、2人ひと組になって顕微鏡を使っての観察、

学生以来の顕微鏡は60倍から600倍の倍率仕様、ゾウリムシ、ミカヅキモ、ユーグレナ、赤いゾウリムシなど聞きなれない微生物の動き

にあちこちから「見えた、見えた」の歓声が!肉眼では見えない生き物が一杯いました。この他にも、泉北高校にはメタセコイア、ユーカリ、

ナンバンキセル、サンジソウ等々、普段目にする事が出来ない植物も多々あり,次々と講義してくださる先生の知識の引き出しも尋常ではあ

りません。


      泉北高校ビオトープ池 : 堺市の主に泉北丘陵のため池や沼に生息する生き物を守り育てる造成池で、池には先生が幼少期       
       (約50年前)に大浜公園で採取したメダカも生育観察されています。訪れれば生徒からも、メダカからも”こんにちは”の挨拶を

       受ける事、間違い無し。但しヤブ蚊に注意!
                                                                            
                                                                   活動報告書作成 3班


ビオトープとは 池で採取 ザリガニが多い 見えた、見えた!





月  日 : 平成28年10月5日 (水) 曇り時々雨 

講座名  :   淡水魚入門

講  師 :  佃 十純先生  (加呂登池自然クラブ) 

場  所 :  大泉緑地 (加呂登池 AM・講習会室 PM) 堺市

  台風の関係で午前と午後の部が振替講座となる。午前は加呂登池での淡水魚捕獲、先生から”網仕掛けの要領” ”網すくいの要領””

ザリガニ釣りの要領”をわかりやすく、ユーモアたっぷりにレクチャーして頂きました。早速 シニアの面々は胴付長靴を装着、トラップを持ち

池へ、へっぴり腰もすぐ慣れて収獲は「モツゴ・タモロコ・ヨシノボリ・スジエビ・ミナミヌマエビ・ ドジョウ・ザリガニ・カダヤシ・メダカ」と思いの

ほかの大漁となりました。午前のメインテーマはメダカとカダヤシ、 メダカは環境省指定の絶滅危惧種、カダヤシは1913年に蚊の天敵“蚊

絶やし”として移入されました。字のごとく蚊(ボウフラ)を食べます。 メダカは卵を産む(卵生)のに対し、カダヤシは卵を胎内で孵してから

体外に出す(胎卵生)です。 卵を食べられてしまう危険の高いメダカと比べ、カダヤシの方が繁殖する確率が高く、メダカがカダヤシに淘汰

される場合があるということです
 カダヤシは特定外来生物に指定され、「飼育」「運搬」「輸入」「放流」「販売」「譲渡」等が規制されていま

す。 加呂登池での実践講義終了後にカダヤシとザリガニ以外は元の池へ放流。これは池を外来種から 守る為と聞かされ、固有種を守る

ための地道な活動姿勢を垣間見ました。  午後は煮干し(カタクチイワシ)を使っての解剖観察、煮干しの頭を二つに割って白い耳石・アメ

色の脳みそ・エラ・心臓と見分け、胴体からは骨・黒い血管・白い神経・食道・胃・幽門・腸とこれ程までに煮干しを食い入るように見たこと

はない。不思議な世界。 後半は淡水魚の講義で世界には約3500種の淡水魚がいて純淡水魚(コイ、フナ)・通し回遊魚(アユ、ウナギ)・

周縁性淡水魚(スズキ、クロダイ)に分類されるとの事。淡水魚の宝庫として世界有数の古代湖の一つ琵琶湖も生態系の維持(自然環境を

守る・生活用水の流入禁示・外来種の撲滅等)固有種を守る活動 がされています。在来種と外来種 きちんと認識することが大事ですね。.
 

  オトナの中学理科講座 : 魚は一心室一心房の心臓を持ち、心室から送り出された血液はまずエラ(鰓)を通って酸素を補給、 動脈血

に、体中を巡って心房に返ってくる時には、酸素の少ない静脈流となっており、そのまま再び鰓に向かって送り出されます。
                                                                     
                                                                     活動報告書作成 3班


池に入りました!何か楽しい  獲れた魚、ザリガニを分類  きれいに解剖?出来ました





月  日 : 平成28年9月28日 (水) 曇り時々雨 

講座名  :   農業体験 

講  師 :  四日 克彦先生 他スタッフ数名 

場  所 :  ゴールドファーム (北坂農園・神於山農園 岸和田市)

   農業体験は2回目となるが、前回と同様に雲行きが怪しい中、6月29日の苗植えから金ゴマがどのように育っているか思い描く体験

参加でもあった。午前は農園スタッフの指導のもと、各班ローテーションによる”サツマイモの収穫””難波ネギの苗植え””大根畑の草取りと

土寄せ”であるが、さすがに”サツマイモ収穫”では皆さん熱が入っている様子。サツマイモを傷つけないように茎の根本20cm廻りからクワ

とスコップで掘り起こすも難しい。中には割れた無残なサツマイモも。雨が降り出した為、雨を避けてゴマの陰干しをしているビニールハウス

に入ると、乾燥して弾けた金ゴマに会えました。陰干しの下のブルーシートには金ゴマが散乱していました。これが6月29日の苗植え金ゴ

マと聞かされ成長の速さにビックリ、約3ヶ月の収穫サイクル。乾燥したホウを手で割りゴマを採るではなく、ゴマはホウが自然に弾け
落ち

る仕組み、落ちたものを集め、目の粗い金網から目の細い金網で順番にふるいに掛け、余計な物を排除し、最後に唐箕がけをし
さらに篩

(ふるい)にかけてより細かく選別すると、金ゴマの出来上がりとなります。手間がかかっているのですね。午後は神於山(こうのやま)農園

での”鞍馬大根の間引きと土寄せ””牛糞堆肥を一輪車を使っての施肥作業”、時間が経つにつれ皆さんの話し声が小さくなる。足元がふら

つく。その時うまい具合に雨が、先生好機とばかり本日の農業体験はこれにて閉店。助かった。!

  お疲れ様 : 此の所の雨で、畝と畝との谷底はぬかるみ、靴が取られ抜け難く、シニアの皆様悪戦苦闘、これがお疲れの最たる要因

か。 お土産のサツマイモ(金時芋)と鞍馬大根の間引き菜(希望者)を、農園スタッフご教示のノウハウ料理で試食すれば疲れは何処かへ

ぶことでしょう。                                                           活動報告書作成 3班


金ゴマを干してます  収穫したサツマイモ 1輪車を使いこなして
丁寧に間引きます








月  日 : 平成28年9月21日 (水) 曇り

講座名  :   地質観察

講  師 :  佐藤隆春先生 (大阪市立自然史博物館 外来研究員/理学博士)

場  所 :  ラブリーホール・石川 ・千代田神社  (河内長野市)  

  台風一過、秋の気配を感じさせる中での初の地質観察講座。 午前は大阪南東部の地形・地層・岩石に関する座学、午後は汐の宮駅

近辺での石川河床の地質観察と河岸段丘観察であった。本日の講座目標は”花鳥風月を愛でることができる、心と場所をつかむ”と先生は

冒頭におっしゃられ、受講生も本日の目標に怪訝そうな顔をして聞き入っている様子。河岸段丘の地形と生い立ち・川のはたらき・川のつく

る地形と堆積物・岩石、溶岩の見方・崖のでき方・大阪周辺の地質図・近畿中央部の地形と活断層等々と午前中の講義を終え、昼食後、石

川河床の現場観察となる。 川の蛇行、浸食、ポイントバー、攻撃斜面、汐の宮火山岩、河岸段丘と現場・現物講義、やはり実物を見ながら

の説明は良く耳に入り理解度が増すようだ。次に川原の石ころを4種類以上を見つける事を課せられ、皆さん一生懸命、石を割って中を確

認する人、きれいな石を探す人、早々と4種以上見つけてノルマを達成する人、1500万年前の石(汐の宮火山岩)を探す人、又、変わった

石と先生に見ていただくとアスファルトとの答えにガッカリ 河床地質観察、河岸段丘、段丘面(千代田神社の北側)観察を終えたが顧みる

に川の成り立ちと仕組みに少々気づいたか、本日の講座目標のかけらが何となく見えた気がした。気の所為? 

  感謝 : 先生が早朝、石川川原への通路確保(雑草の刈り取り)と整備・雨の為の水位確認をして頂き、受講生の安全が守られました。

有り難うございました。                                                         活動報告書作成 3班


本日の目標は・・・  溶岩の柱状節理(奥の岩) 普段は渡って見れる、残念 石を割って断面を見る







月  日 : 平成28年9月7日 (水) 晴

講座名  :   天体入門

講  師 :  中島健次先生 (那須香大阪天文台 台長) 

場  所 :  すばるホール (富田林市)

  暑い夏を避け(夏休み)、1ヶ月ぶりの講義。11期メンバー皆さん元気そうでなにより。台風の影響も有りそうな本日、室内での一日講座

環境は申し分無し。ただし、午後からのプラネタリウムの時間が心配。 午前は地球・太陽・月から始まる初歩的講座[太陽と月の動き方に

よる四季、満月・半月・三日月の現象、大きさ比較(109:1:1/4)、太陽の温度等の説明、春・夏・冬の大三角、秋の四辺形、星座を交え

た星空説明、反射式天体望遠鏡の構造説明]を先生の豊富な知識とユーモアを交えたレクチャーを受けました。 なかでも月の姿・形による

旧暦日付名の新月、三日月、上弦の月、十六夜、立待、居待、寝待、更待、二十三夜等の説明では日本人の風情、心情、愛着心が久しぶ

りに呼び起こされ、また、各国の月の表面模様の説明(ウサギの餅つき、ロバ、カニ、ライオン、本を読むおばあさん等)では、民族の違いは

有れ、月は身近なものに映っているようで、その模様の由来を調べてみたい気分となりました。面白くて興味深い神話・伝説に当たるかも?

  午後からはドーム径20m大画面のプラネタリウムによる羽曳野丘陵の夜空の観賞説明。説明者の声が何となく心地よく響き、ドーム内

の暗さ加減が良いのか、不覚にも目覚めたときは星座だらけの画面で本日終了。

 反省 : 人目の届かぬところで良心を偽らなければ、その効用は公の場に現れてくる。心体光明、暗室中有晴天。 動報告書作成 3班

 
なんと太陽系外惑星3200個以上も・・ 天体望遠鏡を覗く 夢の世界へ案内してくれます







月  日 : 平成28年7月27日 (水) 晴

講座名  :   緑化入門、大仙公園

講  師 :  池田栄子先生 (緑化センタースタッフ、グリーンアドバイザー)他1名 

場  所 :  堺市都市緑化センター

   テキスト「植物と対話しましょう」を基に種まきから肥料まで 先生の貴重な研究・経験談を交えての講義。 植物と人間の違いは意思を

持って移動できるか、できないか、植物は一度定着すれば
 生涯その場所に居座り、動けない。そのため、日当たり・用土・農薬・水やり・肥

料等をその植物に適した環境下で見守る
必要が有るとの話には、今一度考えさせられました。 人と植物との関係はテキストのタイトルそ

のものですね。
  午後から、都市緑化センターの四季の庭、蓮池、里山の庭、温室とコースを巡り、先生が植物名とそれにまつわる話を入

れての
熱い説明。八重ヤマブキ、大賀ハス、マサキ、カリン、シャガ、一両から万両までの木等々、特にシャガの葉は単面葉で葉の裏面が

表となっている話には受講生もビックリ。アヤメ、ネギがこの類。 
 この後 涼しい室内で「仏教の三聖樹」の講義、三聖樹の一つサラソウ

ジュはナツツバキ(日本固有種)と同じ物だとよく間違われやすいが
全く別の熱帯樹のこと、ある僧が美しく気高いナツツバキの花をサラソウ

ジュと思って間違って広めたためとの説があるそうです。
もうすぐ緑化センターの里山の庭でナツツバキの可憐な白い花が咲きます。機会が

有れば皆さん 是非 ご観賞を!
 

実践 : なめくじ退治に塩を使うのではなく、バナナの皮を餌におびき寄せる方法が効果てき面とお聞きしました。
バナナを食した後の廃品

利用、塩より合理的かも
  実践される方、結果報告宜しく。そうそう、捕まえた後は石川五右衛門方式(熱湯をかける)をお忘れなく。 

                                                                     活動報告書作成 3班

堺市都市緑化センター前にて  大賀ハスの花 桃色がきれい シャガの葉 どちらが表







月  日 : 平成28年7月20日 (水) 快晴

講座名  :   河口・干潟の生物

講  師 :  山田浩二先生 (貝塚市立自然遊学館研究員)

場  所 :  近木川河口・貝塚市立自然遊学館

  ケヤキに群がるクマゼミが鳴く喧噪の二色浜駅から、一転心地よい浜風の吹く近木川(コギガワ)河口へ。 午前はスタッフが用意した

竿と餌の竹輪でヨシ(ダンチク)が茂る場所でのカニ釣り、成果は上々。約200匹のカニを釣り上げ(一人当たり7匹を釣り上げた勘定)、先

生がカニを手に取りアシハラガ二、クロベンケイガ二、ベンケイガニ、ハマガ二と各々の特長を説明、こんなにまじまじとカニを見入ったこと

は無い、皆さん、にわかカニ博士の気分。 午後は近木川河口干潟での生物採集。ここは汽水エリアの為、カニの種類が違う、目がきりっ

と立って凛々しいオサガニ、愛嬌ある前歩行のマメコブシガ二はともかく、ケフサイソガ二・ヒライソガ二・ユビナガイソガ二・ホンヤドカリ、

名前が覚えられない程、種々多彩。貝類もアサリ、ムラサキガイ、スガイ等々、中でも茶碗の形の手触りがザラザラとした物がアサリを食

べるツメタガイの卵塊”砂茶碗”と聞かされ一同驚愕。なんでこんな物が卵!最後は貝塚市立自然遊学館の展示鑑賞で本日の講座終了。

グッドなお話 : 近木川は平成5・9年と二度全国の2級河川の中で水質ワーストワンになりましたが
、それをきっかけに始まった活動で、

近木川と人とのいい関係の
再構築をめざし現在の姿になったそうです。                         活動報告書作成 3班 
カニと知恵くらべ ベンケイガニ、資料で確認 遠く淡路島が見える






月  日 : 平成28年7月13日 (水) 曇り時々雨 

講座名  :   両生類と は虫類

講  師 :  木下裕美子先生 和田孝史先生 (堺自然ふれあいの森 森の館 スタッフ)

場  所 :  堺自然ふれあいの森 ( 堺市 )

   空模様がはっきりとしない中、午前は両生類、は虫類と昆虫の採集で各自大小の捕獲網を片手にさっそうとフィールドへ。その時、

タイミングよく鳥のさえずり。誰かがコジュケイですね。鳴き声は「ちょっと来い、ちょっと来い」 幸先良し。
ヌマガエル、ザリガニ、エビ、各

種バッタ、セミは受講生で何とか、は虫類はすばしっこくてニホントカゲは逃がす有様。
一方、先生の実力差は歴然で、カナヘビ(トカゲ)

捕獲。
雨も降り出し、森の館ピロティで拡大写真によるカエル(アカガエル、シュレーゲルアマガエル、トノサマガエル等)の講義、その後

「カエルの苦労」ゲーム、自然淘汰のゲームであるが、決着がつきそうにも無いのでヘビチームを追加すると、結果は見えた。自然界

の掟とバランス維持の難しさを感じさせるゲームであったが、久しぶりに童心に返りゲームを楽しむ皆さん。雨にもマケズ頑張りました。

午後は両生類・爬虫類の生態比較のクイズ形式による座学で、繁殖・卵・皮膚・呼吸・生活環境等の違いを、中でも雌雄の見分け方、

のしくみ[まぶた、耳、カエルの手足の指の数、トカゲの第3の目(頭頂眼)、ヘビの割れた舌先]の説明には時が経つのも忘れ聞き入っ

てしまいました。
 

後日談


その1) トカゲの第3の目
 
先生捕獲のカナヘビの第3の目(頭頂眼)を見つけられた人は11期生で何人いましたか?(こっそり教えて、     
     私には見えなかった)


その2) 四六のガマ
      実は指の数は前足が四本、後ろ足が五本のニホンヒキガエルを指すが 後ろ指は第一指のそばに番外指と

      呼ばれる骨のあるコブが有り、これが六本の指に見えるために、
四六のガマと言われるとの話でした。
  
大、中、小の網 捕る準備は万全 アカガエル 人間の方が体温が高い 素手で触ると弱るので 軍手をしている カエルの苦労ゲーム 童心になって
カナヘビの耳や第3の目を探して







月  日 : 平成28年7月6日 (水) 快晴 

講座名  :   野 鳥 観 察 

講  師 :  仲 淳一先生、市川先生、西野先生 (泉北野鳥の会)

場  所 :  錦 織 公 園 ( 富田林市 )

    金剛駅から徒歩で寺池を経由 途中 野鳥を探しながら羽曳野丘陵の南端にある目的地の錦織公園へ 鳥の種類は全世界で約

10,000種、日本では600種余り、鳥の移動方法にて留鳥、漂鳥、渡り鳥と分類されるとの事。この分類で馴染みの深い鳥としては、

留鳥はスズメ・カラス・カルガモ、漂鳥はウグイス・ヒヨドリ、渡り鳥はツバメ・マガモなどといるが、セキレイ等は留鳥と漂鳥の領域に入る

ものも有りと拝聴した。確かに、気候、環境も変われば鳥も対応も余儀なくされる。ダーウィン先生の話しも不思議ではない。スズメ、カワ

ラバト(ドバト:カワラバトの野生化したハト)ハクセキレイ、キジバト、ムクドリ、メジロと目に映る鳥もいればウグイス、エナガは鳴き声だけ

で姿は見えず、どんな容姿かと思いきや、先生持参のグッドな写真で確認。先生方が野鳥の鳴き真似をして下さったが、なかなか聞き取

りづらい。次回に期待。本日の探鳥会の資料では27種の野鳥がリストアップされていたが、鳥合わせの結果14種を確認(鳴き声も含め

)。やはり夏のシーズン 探鳥数が少ないのは否めない。今日は暑さと言う天敵に 野鳥も受講生も参った!

  メモリー : セグロセキレイは日本固有種で日本と韓国に生息    
 ハプニング: 寺池で池に白い鳥らしきものを発見。受講生  

  色めき立つも、なんとペットボトル鳥!  誰か教えて、寺池に整然とペットボトルを浮かべる訳を。

暑い!木陰を歩く 眺めども姿も声もなく 涼しい東屋でランチタイム
今日の成果をイラストで







月  日 : 平成28年6月29日(水) 曇り・午後から小雨 

講座名  :  農業体験 ①

講  師 :  四日 克彦 先生


場  所 :  岸和田市 北坂農園・こうのやま農村公園

   何日も前から雨模様の予報で、いつ実行可否を決めるか思案したが、四日先生より雨天の場合は屋内で金ゴマの種播きをしまし

ょう、との提案があり天候に関係なく実施することにした。 メニューはジャガイモの収穫がメインで、他はゴマの捕植、サツマイモの草取

りとゴマの種播きであった。 初めにゴールドファームのアシスタントより、4種類の鍬の特徴と各々の使い方の違いを教えてもらった後、

ジャガイモ掘りを開始したが、レクチャーは全く無駄であった。それでも、収穫はうれしい量であった。 昼食の終わり頃に雨が降り始めた

ので、屋根のあるこうのやま農村公園に移動した。ゴールドファーム設立の経緯から現在の取り組みについて説明して頂いた後、金ゴマ

の種播き。金ゴマがゴールドファームの目玉の一つであると聞かされた直後なので、責任を感じる。ファーム側の作戦勝ちか。 この日

のひと口感想では、農作業が結構楽しかったとのコメントが多かった。心強いことであるが、最後の農業体験講座まで同じコメントが続く

ことを祈りたい。

待望のジャガイモ掘り。ザックリが出ると周囲からブーイングと厳しい目線が。  赤いのがアンデスレッド、右上がキタアカリ、左下がメークイン。満足です。   トレーへの金ゴマの種播き。種が小さく軽いので、良く見ないと指先に貼りついたまま。







月  日 : 平成28年6月22日(水)  小雨 

講座名  :  浜辺の植物観察

講  師 :  木村 進 先生


場  所 :  せんなん里海公園

    前回に続き、再び泉南地区での講座開催。海岸環境の種類は大別すると、潟(泥)・浜(砂)・磯(岩)の三種類で、会場のせんな

ん里海公園ではこのいずれもが見られるらしい。又、海岸で自生している植生は乾燥に強いので公園や街路樹としてよく植えられている

とのこと。トベラ、ウバメガシ、ユズリハ、シャリンバイ、マサキ他。海水はたっぷりあるが、塩分濃度が高いので吸い上げるわけにもいか

ず、ジッと我慢していることが、乾燥に強いことになるらしい。 頂いた資料を片手に、公園内を歩きながら目に付く植物を次々に説明して

くれた。資料には44種の木本・草本が記載されていたが、ほぼ全部観察できた。 公園内の数か所に、目を引く草花が植わっていたが、

どれも先生は気付かないように通り過ぎていく。不審に思っていた受講生が辛抱できずに、先生!これは何ですかと質問するとポツリと

一言、公園の人が植えたハーブです。

絶滅したと思われていた浜ネコジャラシ。秋には穂も葉もワインレッドになるらしい。 公園内でヤマモモを見つけるたびに立ち止まり手を伸ばすので、列も長く延びた。 阪南市の天然記念物ヒトモトススキ。府下では二ヶ所しか残っていない・・しかし地味。







月  日 : 平成28年6月8日(水) 晴れ 

講座名  :  磯の生物観察

講  師 :  山田 浩二 先生


場  所 :  岬町 水産技術センター・ 豊国崎

  午前中は水産技術センターを訪問し、同センターの役割を学び栽培漁業の為の稚魚飼育槽を見学した。大阪湾を対象に、海を守る

・魚を調べる・魚を増やす・海辺を再生することが役割だそうである。飼育中の稚魚はヒラメ・チヌ・トラフグ・キジハタの4種類で、体長5cm

ぐらいで放流するらしい。生存率は、自然界では数千万分の1のレベルであるが、栽培漁業では30%とのこと。それにしても。5mmのヒラ

メの赤ちゃんは可愛かった。  

  午後からは、近くの豊国崎の磯で生き物を採取。貝塚自然遊学館の山田先生に来て頂き、採取したそれぞれの生き物について詳し

く説明をしてもらった。ちょっと見にはフナムシとカメノテ以外は見当たらないようであったが、懸命に探して40種類近く採取できた。 

この日の、ひと口感想から ・・ 石をめくると、いろんな生き物があわてて動き出す世界はホッとしました。磯の香りも懐かしかった。

水産技術センターでナマコ触り放題。他にヒトデやアメフラシも。 豊国崎の磯へ降りる。 採取したアメフラシの説明。貝の仲間だそうで、フニャフニャの体内には薄い殻が。







月  日 : 平成28年6月1日(水) 晴れ 

講座名  :   里山入門

講  師 :  後北 峰之 先生

場  所 :  堺自然ふれあいの森

   里山とは何であるかについては一義的な定義はないらしいが、先生は次のように説明した。裸地から極相林に至る植生の遷移サイ

クルを、薪炭林として利用するため人が介入し二次植生で止めている状態である、と。現在では薪炭林としての需要が消失したので、里

山も消失した(里山の危機は昔の話)。ふれあいの森に里山の環境を残そうとしている意義は、生物多様性をできるだけ保存し、次世代

を担う子供たちに伝える為とのことである。  講義後は3班に分かれて、ミニタウン開発のシミュレーション。川で分断された土地を住民・

農場経営者・企業経営者等に役割分担し、互いに協議し、どこにどんな施設を配置するにかを決め、発表した。 先生によると、正解案

というものはなく、話し合って決めることの大事さを学んでもらうのが目的とのことであった。  午後からは森に入り、指定管理者である「

ふれあいの森パートナーズ」が里山保全のため取り組んでいる様々なことについて説明して頂いた。

後北先生の講義。羽釜や五右衛門風呂、ポットン便所など身に覚えのある話が登場した。 土地開発プロジェクトチームのミーティング風景。 班別のタウン開発案を発表。川に無断で橋を架ける案も登場し、先生を困らせた。
ふれあいの森の中を歩く。フカフカの散策道は足の裏が気持ち良い。 シロスジカミキリの幼虫が暮らしていたクヌギの木造アパート。部屋は意外に広い。 畑地で見つけたイシガケチョウ。別名、地球蝶(経線と緯線がわかりますか)。







月  日 : 平成28年5月25日(水) 曇り 

講座名  :  鳥類入門

講  師 :  石井 正春 先生


場  所 :  南港野鳥園

  会場の南港野鳥園は関西でも知られた探鳥地の一つで、東アジア・オーストラリア地域の水生渡り鳥の重要生息地にも登録されて

いる。 講座では、まず羽や翼の構造・骨格・呼吸器・視力など飛ぶための体の仕組みを、教えてもらった。(因みに、ケンタッキーFC

食べて鶏一羽ぶんの骨を集めると、鳥の祖先である恐竜の骨格標本が作れるそうです) 続いて双眼鏡の使い方の説明で、レンズ幅・

左右の視度・アイレリーフなど覗くまで調節するところが結構ある。更に観察のマナーや物差し鳥、お薦めの図鑑、双眼鏡の選び方など

観察するまでに学ぶべきことが多い。  昼からは湿地に出て塩生植物や、水鳥たちのご馳走であるハクセンシオマネキなどのカニ類や

ゴカイ、ヨコエビ類などの講義をしてもらった。  講義が始まった10時頃は満潮で、水鳥はカワウ・カルガモ・バンぐらいしか見えなかった

が、昼過ぎから潮が引き、チュウシャクシギ・キアシシギ・コチドリなどのシギチやコアジサシが姿を現し、にぎやかになった。


鳥類の骨は軽くするため中空になっているが、筋交いが入っており、結構丈夫なのです。 眼の幅を合わせてから、ここを回して左右の視力のバランスを調整して下さい。 細くて堅そうなのが府のレッドデータリストで要注目種になっているイソヤマテンツキ。







月  日 : 平成28年5月18日(水) 晴れ 

講座名  :   哺乳類入門

講  師 :  早川 篤 先生

場  所 :  ラブリーホール・長野公園

  午前の座学で、狂言・落語・浮世絵・和歌など日本文化に登場するタヌキやキツネ、カワウソ等を紹介してもらった。昔は、動物たち

が身近に暮らしていたことが良く分かる。 午後からは動物たちの糞や食痕などのフィールドサインを求めて長野公園で観察会 ・・ 何も

見つからず。前日に雨が降っていれば、イタチの足跡くらいは見つかりそうなものだが、残念。 公園の東屋に戻り、早川コレクションの展

示会を開始。コウモリやノネズミの骨格標本から始まり、5年物のモグラの焼酎漬け登場で一気にテンションが上がる。イノシシとシカの

脚の違いが生態の違いと結びついていること、ウサギの脚を見せながらウサギ狩りでは何故、上に追い上げるのかなどの説明。ビロード

のようなモグラの毛皮を思わず頬に当ててみる人も。リュックから次々に出て来る標本に皆、夢中になりました。最後はシカとイノシシの

頭骨で締めてコレクションの展示会も終わりました。


コウモリの翼は手なのだそうです。上にポチッと見えるフックが親指らしい。 ノウサギの脚です。どちらが前脚で、どちらが後脚か分かりますか? これは何の頭骨でしょう(最近手に入れた、先生自慢の一品)。ノネズミです。




月  日 : 平成28年5月11日(水) 曇り 

講座名 : 植物入門(木本)

講  師 : 木村 進 先生

場  所 : 堺市栂文化会館・西原公園

  曇り時々小雨だが、午前中は座学なので問題ない。今日は植物入門の木本編で、草と木の違いから話が始まる。よく話題になる竹

は木か草かについては、どちらでもよいとアッサリ片づけた。広葉・針葉、常緑・落葉までは分かるが、単葉・複葉、対生・互生、鋸歯・全

縁の辺りから話についていくので精一杯となった。剪定時期と花芽、種子の散布方法、オワンによるシイ・カシ類のドングリの分類、植物

の生活史とホルモン等々テンコ盛りで一部は理解できず。座学の後半は先生が用意してくれた数十種類の樹木の葉を、葉序や鋸歯など

で分類する実習。 午後からは雨も止み、西原公園で観察しながらの講義。解説してもらった樹木は三十種を越えていた。観察中にクロ

ミノニシゴリ(黒実の錦織木)という低木についても説明して頂いたが堺で自生しているのは恐らくここだけだろうということであった。興味

ある方は探しみてはどうでしょう。(ヒント:西松尾池の近くに23本生えています。)

これは対生?互生?資料を見てもサッパリわからないぞ。 アカマツは幹の分岐の数から年齢がわかります。上から一つ、二つ。 クヌギとアベマキの葉は、アベマキは裏が白いので区別できます。




月  日 : 平成28年4月27日(水) 曇り 

講座名 : アウトドアでの安全

講  師 : 平木 祐治 先生

場  所 : 堺市立栂文化会館

 九州で余震が続いている最中なので、初めに簡易トイレやキャンプ用テントの有用性の話があった。避難先では、

食う・寝る・出すの三つが確保できれば、取り敢えずはしのげるとのこと。続いて三角巾の使い方の勉強。二つ折り

・三つ折り、腕を巻いたり吊ったり、膝を包んでみたり、本結びの練習以外はスムーズであった。講義で使った三角

巾は、これからの野外観察に携行することにした。その後が本命の心臓マッサージとAEDの使い方の勉強。血流が4

以上止まると脳死に至る、それを防ぐ心臓マッサージは強く早く絶え間なくが大事。但し、心室細動を取り除くのは

マッサージではなくAEDであること、等を教えてもらった。一分間に100回のマッサージ実習では、ほぼ全員が息

切れであった。 講義を終える前の先生の言葉が印象に残った。初めて心臓マッサージやAEDの使い方を教わった方

が多いようです。一回の練習ではスムーズにできないかも知れませんが、体調不良の人を見たら初めに声をかける勇

気と119番通報を是非お願い致します。

何と、会場にキャンプ用テントが登場。 三角巾の大きさは広げた腕の幅が目安。給食用の三角巾では小さ過ぎます。 もしもしカメよ、と心臓マッサージの練習。これが1分間に100回のテンポ。




月  日 : 2016年4月20()  曇り 

講座名 : 植物入門(草本)

講  師 : 木村 進 先生

場  所 : 堺市立栂文化会館・西原公園

 さっそくですが、タンポポの花びらは何枚あると思いますか、で講義が始まった。木村先生はタンポポ調査で知られて

いる研究者で、つかみが巧い。タンポポのことしか話していないようでも、合弁花・離弁花、多年草・越年草、キク科・

マメ科などいつの間にか植物入門の内容になっている。この他、タンポポにまつわる歴史や文学など午前中の講義はタン

ポポづくしであった。  因みにセイヨウタンポポは受精しなくても種子をつくることができるので、造成地を中心に猛烈

に増えている。一方、寿命はカンサイタンポポが10~20年、長いものでは40年で、セイヨウタンポポは5年程度とのこと

。これが、農地減少の鈍化した地域でカンサイタンポポが巻き返し始めていることの一因らしい。  午後からは、頂いた

ミニ図鑑を片手に西原公園で野草の観察。タンポポに似た野草との見分け方を教わったり、キウリグサの花をルーペで納

得するまで見つめたりして充実した2時間が過ぎた。  これからしばらくは、タンポポを見つけるたびに、カンサイかセ

イヨウかと口走り道端にしゃがみ込むので、家族を不安がらせることになるでしょう。

タンポポの研究で有名な木村先生。 それは雑草ではなく、カタバミです。 どちらのタンポポか分りますか?
   




月  日 : 2016年4月13()  曇り

講座名 : 自然の見方と観察

講  師 : 田中 広樹 先生 

場  所 : 堺市立栂文化会館

 第一回目の講座の始まりです。これから2年間の自然観察の心がまえについて学びました。座学でまず、自然の見方・

とらえ方の5つの視点を教えて頂きました。

 1.見るだけでなく、五感を使って観る。(触る、臭う、味わう、勿論聞くも。)
 2.同じ所を何度も観ると変化が観えてくる。(自分のフィールドを見つける。)
 3.いろんな視点で観る。(しゃがむ = アリの視点、高い所から = トリの視点)
 4.つながりを観る。(全てのものはつながっている。目に見えないけれどあるんだよ。)
 5.生き物の一生をみる。(どの生き物も一年中、何らかの形で活きている)

 そして、何より大切なことは、観察して気付いたことを人に話すことだそうです。他の人にとってはすごい気付きにな

ることもあるので。 座学の後、会館周辺や西原公園で自然観察。木に花が咲いているのを見つけて感激、落葉の中に座

り小学生の頃を思い出し、小さな雑草の名前付けに時間を忘れました。

今日のねらいはですね ・・・ よく見て下さい。この小さいのがイチョウの花です。 ドングリから、どのように根や茎が出ているわかりますか。
   
落葉に座って自然を観察するのは小学校以来です。 見本に一番近い色の物を探してきました。 名付けてハナカンザシ。どうです、似てるでしょ。







月  日 : 2016年4月6() 晴れ

講座名 : 開講式とガイダンス

講  師 : 当カレッジ(理事・スタッフ) 

場  所 : 堺市立栂文化会館

 前後が雨で、この日だけが晴れという絶好の日よりに開講式が行われた。満開の桜にも祝福され、いい感じのスタート

です。 始めに新谷代表がカレッジ運営について説明をした。当カレッジを設立した経緯や、自然観察が主体であること

、講座の内容が多岐にわたること、レポート提出などが無くストレスフリーであること、講師の方がその道の専門家であ

ること等々。 次にスタッフより、受講中の注意事項や年間の概略スケジュール、4・5月の講座説明をおこなった。こ

こまでのガイダンスで、カレッジの活動についてかなり具体的にイメージがつかめたようでした。 

 午後からの自己紹介では受講の動機や仕事、趣味などについて2,3分ずつ話して頂いた。とくに受講の動機では、家

庭の事情がチラリと見えたりして爆笑の連続でした。皆さんスピーチが上手です。引き続いて行われた班別の打ち合わせ

では、活発に会話が交わされ、和やかなムードでした。 来週から始まる2年間の講座を楽しみにして、思い出に残る開講

式を終了した。



新谷代表理事の挨拶。まだ皆さん、緊張している。


初めての班別会議。この頃は打ち解けた雰囲気。
11期生です。よろしくお願い致します。