6期生講座報告                         トップページへ

月  日 : 3月27日

講座名 : 山野草摘みと調理

講  師 : 新保 満子 先生他(大阪自然環境保全協会、葉室里山保全クラブ)

場  所 : 太子町葉室 

  いよいよ最終講座、今日は大阪自然環境保全協会の里山保全活動の一つである太子町葉室の里山で、山野草を摘みそれを調理して食する内容。しかし天気が今一つ、今にも雨が降り出しそうだ。既に里山クラブの人達が美味しそうな山野草の食材の大部分を揃えていただいていたが、先ずは里山を周回して食材捜しに、木の芽も山野草も季節が早過ぎたのか採集するような芽や野草が少ない。それでもツクシやヨモギをゲット、それを足して、さーお昼ご飯。カラシナの和え物、シイタケ、ナガイモ、ヨモギ、フキノトウ等の天麩羅、等など、具沢山の豚汁も戴いてお腹は満腹。中でもスギナの天麩羅にはびっくりするとともにそのシャキシャキ感が美味しいと好評でした。午後からはサヤカホールのレストランに場所を変えて卒業式。1人1人に自分で漉いた和紙に書かれた卒業証書が渡され皆さん感激。雨は結局、一時パラッときただけでした!
                     
 
  林の中ではショウジョウバカマの花が    今日の食材捜し、ツクシ摘みに夢中   山野草の天麩羅の揚げたて、最高!

  



月  日 : 3月13日(水)~14日(木)

講座名 : 一泊卒業研修旅行 (和歌山県田辺市)

講  師 : 1日目 小松勇二郎 ガイド (うた加楽衆)
       2日目 玉井 済夫 先生他 (天神崎の自然を大切にする会)

場  所 : 1日目 熊野古道、南方熊楠記念館
       2日目 天神崎 紀州備長炭発見館 

 1日目(3月13日)

  朝から天気があやしい。何とか3時頃までは降らないでほしいと願う。午後からは、熊野古道の滝尻王子から高原熊野神社まで世界遺産の熊野古道3.7キロを歩くコース。早めの昼食を済ませ、小松ガイド(語り部)を先導にいよいよ出発。始めから厳しい登りが続き、皆さん汗びっしょり、なかなかのタフなコースだ。途中何度も休憩しながら、列がバラけることも無く2時間半掛けて全員無事ゴール。皆さんが高原に着いてから丁度雨が降り始めヤレヤレでした。これも御利益かな!
その後、白浜の熊楠記念館へ、予定より遅れ閉館間近の入館でしたが延長してゆっくり館内を案内して戴きました。熊楠の天才振りは良く知っているものの、改めてその超人振りに圧倒されっぱなしで館を後にしました。
                     
 
小松ガイドより熊野古道と今日のコース説明    熊野古道の途中で何度も一休み   熊楠記念館では粘菌を顕微鏡で覗く

   2日目(3月14日)

 朝から日差しが強く、上天気。しかし風があり、昨日よりかなり寒くなっているとか。 宿泊所から歩いて天神崎へ向かう。途中、朝採りの青々したヒジキを地元の人が空き地に拡げて乾かしている。これが昼にはすっかり黒くなっていた。
 玉井先生とは現地で合流。早速 天神崎の日和山を登りなが海岸林の植物、生物観察からスタート。山から流れ集まる水溜りには貴重種のカスミサンショウウオの親と卵が見つかり感激でした。その後、岩礁部に移り、磯の生物を全員で捕獲する。大潮が過ぎたばかりで潮の引きもまだ大きく、豊かな広い岩礁で多くの生物が見つかり、観察することが出来ました。「やはりこういう環境は大事に守っていかなければなりません」とはここに来ての実感です。
                     
 
 天神崎の日和山へ登り、先ずは植物観察 「カスミサンショウウオを見るの、初めて!」  天神崎岩礁で、磯の生物を網で捕獲する





月  日 : 3月6日

講座名 : 野鳥観察と蝶々観察

講  師 : 仲 淳一 先生他(泉北野鳥の会)

場  所 : 昆陽池公園 伊丹市昆虫館 

  春が来たという感じの暖かさの中、今日は絶好の屋外講座日和。午前中は昆陽池の野鳥観察でした。ここ昆陽池には数年前までかなりの数と種類の鴨が飛来してきていましたが、この2~3年めっきり数を減らしているとか、それは大きな顔して居座るカワウの大群のせいなんでしょうか?それでもオナガガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ等のカモを目の前に見ることができ、そのアップの羽の綺麗さに皆さん感動。冬鳥のマヒワやジョウビタキにも出会えて、鳥合わせでは32種を数えました。
 午後の昆虫館では1年中約14種類1000匹の蝶が放たれているというチョウ温室の中へ、熱帯や亜熱帯の花が咲き乱れ、沖縄や伊丹に棲息する蝶、チョウ、蝶、これほどの数が舞っているとそれは見事で、この世の楽園と言ったら言い過ぎ?でもこれを維持するのも大変でしょうね。
                     
 
   コブハクチョウの前でじっくりと観察   コブハクチョウもキンクロハジロものんびりと  オオゴマダラとリュウキュウアサギマダラ





月  日 : 2月27日

講座名 : 昆虫調査(菰開き)

講  師 : 佃 十純 先生

場  所 : 大泉緑地 

  朝まで降っていた雨も九時頃には収まり、傘をさしての菰開きはなくなりヤレヤレ。午前の座学は菰(コモ)巻きの歴史からスタート。「江戸時代に大名屋敷で松の葉を食い荒らすマツカレハの幼虫を駆除する為に始まった」とのこと。続いて菰の中で見つかる生き物(カメムシやテントウムシ、ゾウムシ等の昆虫、クモの仲間、節足動物の仲間)の説明と初めて先生から聞く大泉緑地の歴史の話があり、午後の菰開きに期待が膨らむ。
 早めに昼食を終え、いよいよ3班に分かれて9本の樹木に巻かれた菰を外す作業。外した時に逃げ出す生き物を全員で捕まえようとするがなかなか逃げ足が速く、その半分も捕えることができない。菰は速やかにビニール袋の中へ収められた。持ち帰った菰を机の上に拡げて、虫やクモを次から次へとプラスチックの箱やガラス瓶の中へ入れていく。それらの生き物の種類や名前、数を樹木別に確認するのが本来の講座目的であるが、我々には手に負えない。それらをルーペで観察するだけで後の纏めは先生にお任せということで今日の講座は終了した。
今回調査された虫は飛び回るチビゾウムシの仲間と綺麗な色をしたキンイロエビグモが圧倒的に多く、昨年は多くいたカメムシの類がほとんど見つからなかったのはどうしてだろう?
                     
  だけ
      佃先生の講座風景    桜や欅,クヌギに巻いた菰を外して袋へ 菰の中にいる生き物を見つけて容器の中へ

     



月  日 : 2月13日

講座名 : 人と山とキノコと

講  師 : 佐久間 大輔 先生

場  所 : 大阪市立自然史博物館 

  午前中は博物館の集会室で、佐久間先生による講義。キノコの詳しいお話しが始まるかと思えば、いきなり里山の移り変わりのお話し、大阪という都市とその周片に広がり続けた里山のはげ山化、「明治から大正にかけては大阪の町で燃料として流通した薪炭は、近畿圏ではもう賄いきれず、多くを遠くは九州や四国から調達した」という事実には驚きでした。里山とキノコの関係は種類や量に影響し、マッタケやショウロ等が消えれば、環境変化に応じた種類のキノコが生えてくるというお話しには大いに納得しました。でも変化し続ける里山と我々はどう付き合っていけばいいのでしょう。
 午後は、自然史博物館の見学と冬枯れの長居植物園の観察。お花は水仙とサザンカくらいかな・・・お天気はそこそこでしたが園内に人影は少なかったですね!
                     
 
     佐久間先生の講座風景        冬枯れの長居植物園      梅林では花が咲き始め





月  日 : 1月30日

講座名 : 野鳥観察・平城宮跡

講  師 : 仲講師、吉村講師、野上講師(泉北野鳥の会)

場  所 : 平城宮跡、水上池(奈良市)

  近鉄大和西大寺駅から3班に分かれ野鳥観察会はスタート。天気もまずまず、早くもイソヒヨドリが遠くのビルの屋上に、平城宮跡に入ると、あちこちにモズ、メジロ、ツグミが・・・しかし宮跡を全面舗装化する工事が始まり、緑地帯は工事用バリケードだらけ、観察コースも迂回や行き止まりで思うように進めない。今後、この草地が消え鳥がいなくなるのが心配だ。
 水上池に着くと、早速コブハクチョウが我々をお出迎え、コガモ、圧倒的な数のマガモ、ミコアイサ、遠くの木陰にはオシドリやトモエガモも確認、しかし例年より鴨の種類が少ないようだ。池の周りは冬鳥のシメ、ジョウビタキ、マヒワ、アトリが次々と現れ、いつもまにか最終地のウワナベ古墳にゴール。スコープで見せていただいた小鳥も鴨も実に羽が綺麗で、可愛く感動したというのが皆さんの感想でした。今日観察した鳥は何と38種にもなりました。
帰途は、平城宮跡の遺構展示館や大極殿にも寄り、とにかくよく歩きました。お疲れさま。
                       
 
  平城宮跡を鳥を探しながら・・・    水上池では元気にコガモが・・・  水上池の水辺から水鳥(カモなど)観察





月  日 : 1月23日

講座名 : 部会説明会と救命講習

講  師 : 柴田副代表ほか

場  所 : 大阪ファインプラザ

  午前中は、本6期生がこの春2年間の講座を修了し、4月から参加することになるシニア自然カレッジ7部会の詳細内容説明が副代表や野鳥部会長からあり、皆さんどの部会に入部しようかとお迷いの様子。まだまだ日にちはありますから・・・・ゆっくり考えて下さい。
午後は、堺市消防局の救急救命士2名の講師による、救命講習会入門コース。心停止時における胸骨圧迫のやり方及びAEDの使い方を
習う。
「胸骨圧迫の要領は、強く、速く、絶え間なく、1分で100回のペース(童謡の♪もしもしカメよ、カメさんよ~のリズム)で30回、そして人工呼吸2回、これを繰り返す」と人形を使っての熱の入った説明と実技の後は、2班に分かれて順次実習。講習後は皆さんに氏名入りの「救命入門コース参加証」が渡されましたが、救命実施に自信を得るには、少しばかり時間が短かったようです。

   
 
 
   部会の説明を受ける6期生    救命士(講師)の救命要領の説明と実技  2班に分かれ、真剣になっての救命実技





 

月  日 : 1月9日

講座名 : 管区気象台見学他

講  師 : 各機関広報担当者

場  所 : 大阪管区気象台、大阪府警本部 (大阪市)

  今年最初の講座は、この厳しい寒さの中、外ではなく館内であることに講座生も内心「ほっと」としたのでは? 午前中は大阪城の横に位置するそれはそれは超近代的な建物となった大阪府警本部へ、物々しい玄関の警備には、ちょっとばかり入るのがためらわれます。シニア向けの「振り込め詐欺防止」PRビデオを観た後は、10Fに上がり通信指令室、交通管制センターをガラス越しに見学。指令室では110番通信のカウンターが見る間に増えていくのに、何とも強烈な印象を残しました。
午後は警察本部から直ぐ近くの大坂管区気象台の入っている合同庁舎16・17Fへ。管区気象台の役割、その中の地震火山課の業務と気象予報までの流れの説明が各担当者からあり、その業務を実際に行っている仕事場の中へ入っての見学には、実に興味深いものでした。仕事場は暖かいというより暑い位。エアコンの入れ過ぎ?と勘繰りましたが、「実はエアコンは停めていますが、パソコン等の機器が発する熱の所為なんです。」とのこと。それぐらい多くの可視機器が机上に並んでいるが人影は思ったより少ない。
どちらも我々の生活に無くてはならない社会情報施設、その内部を深く充分に知ることが出来ました。

                       
 
 府警の見学者室で先ず今日の工程説明   気象台では天気予報が出来るまでの説    明が   気象予報室の前で窓越しに見学

 



月  日 : 12月19日

講座名 : そば道とそば打ち体験

講  師 : 脇家 武彦先生 他

場  所 : 綿利製麺所(堺市)

  今日の午前中は、いつもの自然講座と違って料理講座となっての蕎麦打ち体験。そういえば、先週のゴールドファームでは蕎麦の唐箕による選別作業をしたのだから繋がりが無いこともない。2名一組となって、「そば打ちは最初の“水まわし”と”こね”の工程を丁寧にやらないと美味しい蕎麦になりませんとの説明から始まり、「始めてにしては皆さん上手ですね」の言葉に一層の力が入る。”のし”そして”切り”の工程の次は、茹でて、いよいよ食することに! 太いのやら、きしめんのようなものまで混じっての昼食は、お腹も大満足するものでした。
午後は堺の観光ボランティアさんの案内で、堺東駅周辺の街歩き、身近な堺東に、こんなにもいろいろ歴史建造物や神社仏閣、遺跡があるなんて、知りませんでした。

           
 
 「こんなもんで?」そば打ち”のし”の工程 自分で打ったそばの味は特別です 方違神社の前で、ガイドさんの説明を聞く





月  日 : 12月12日

講座名 : 有機農業体験③

講  師 : 四日 克彦先生 他ゴールドファーム会員スタッフの皆さん

場  所 : ゴールドファーム(神於山農園)

  昨日までの寒さが嘘のように初冬の日差しが暖かい。農業作業をするには最適な日和で先ずは一安心しました。午前中の作業はくらま大根の収穫、ニンニク畑の雑草防止シート張り、枯葉での堆肥作りと3班に分かれて始まった。その後場所を農村公園に移動して、2組に分かれ唐箕を使ってのそば選別、竹で叩いての鞘付き大豆の実選別に従事、農作業とは結構根気のいる仕事と皆さんが解ってきたころに「ハイ、お昼ですよ」の声。やはり身体を動かしたあとの食事は特別に美味しいですね。
午後は全員で大根からし漬けづくり、3週間ほどで美味しく漬かるとのことで、お正月の楽しみが一つ増えました。帰りにはおみやげに大根とキクイモ、焼き芋をいただき、充実の一日となりました。
 

                       
 
枯葉の堆肥作り、中にカブトムシの幼虫が  大豆の鞘取り、叩いてもたいした効果なし    大根漬けの流れ作業です





月  日 : 12月5日

講座名 : 奈良・巨樹観察

講  師 : 甲斐野 幸一先生(グリーンあすなら)他グリーンあすなら会員スタッフの皆さん

場  所 : 春日奥山南部遊歩道 滝坂の道

  今日は奈良公園の巨樹観察の2回目、春日山原生林の南部遊歩道と滝坂の道を歩き、その道沿いの巨樹を観察して回るコース。案内していただくのは「グリーンあすなら」の甲斐野先生。巨樹観察は春日神社前から始まりました。紅葉の名所としても有名なこのコース、12月の5日ともなればちょっと遅いのでは・・・と気にしながらの登りでしたが、紅葉はまだまだ充分に残っていてくれました。

イロハモミジの落葉の絨毯が続く道を登るのは、疲れも少なく足取りも軽い。途中突然甲斐野先生が立ち止り「皆さんこのカエデの落ち葉を掬って揉み、匂いを嗅いで下さい。今落ち葉がある時だけの香りですが」との声。「お茶の香りかな?、何か心地良い香り」と皆さんの声、カツラの落葉の甘い香りは知っていても、他の落葉でもセラピー効果があるとは知りませんでした。また巨樹の杉の前では、杉のチトンフィットであるスギ芳香成分エキスをスプレーで皆さんの手に吹き付けていただくサービスもあり、イチイガシや杉、モミ他の巨樹観察とともに香りも楽しんだ一日でした。 

                       
 
 カエデの落ち葉、揉むと香りますか? 紅葉の絨毯の上を気持良く歩きながら 首切り地蔵の杉 胴回り5.35mには全員が





月  日 : 11月28日

講座名 : 高野紙紙漉き体験

場  所 : 紙遊苑  九度山町

 秋空の中、回りの山々の紅葉が綺麗だ。先ずは午後に予定している紙漉き体験の紙遊苑まで、地元のボランティアガイドさんに案内されながらの九度山街歩きからスタートする。
ここ九度山町は真田幸村親子が隠棲していた街として知られるが、その屋敷跡に建つ真田庵を経て、高野山の表玄関であり、世界遺産と成っている慈尊院へ、またこの町は富有柿の産地としても有名で、丁度今がその季節、街のいたる所で柿を販売しているとともに、たわわに実った柿の木を庭に植えている民家も多い。
紙漉き体験は、苑の指導員により、その小屋の横に生えていて紙の原料となるコウゾの木の観察から始まり、紙となるまでの工程とその漉き方を丁寧に教えていただいた。「さあー今度は皆さんの番」の声に2班に分かれ、紙漉き作業に、上手く漉くことが出来なく何度も挑戦する人もいましたが、何とか全員の卒業証書用の紙を確保することができました。

                       
 
慈尊院にて、ガイドさんの説明に耳を傾ける  柿畑には収穫前の柿の実がたわわに それは慎重に真剣になっての紙漉き作業





月  日 : 11月21日

講座名 : 金剛山の植物④

講  師 : 桝谷 祥子先生

場  所 : 金剛山 ガンドガコバ林道

 今日は桝谷先生の「金剛山の植物観察」4回目の講座、今回は今までと違って水越峠からのガンドガコバ林道を登るコース
青空の中、林道は紅葉、黄葉が真っ盛り、前方の金剛山や後方の大和葛城山の紅葉も実に美しい。ついつい皆さんの目もシャッターも先生のお話しより、そちらの方へ
道中、登山道沿いに咲く晩秋の野菊、特にアワコガネギクとシマカンギクの見分け方の説明を受け、ガマズミの実を試食「酸っぱい」という声には「だから酸実」なんですと先生の声。
秋の花は終わりかけていましたが、色々な植物の実を観察することができ大満足の一日。林道の行き止まり付近では、季節外れの母子草やホタルブクロの花が咲いていたのが何とも不思議でした。  

                       
 
登山道沿いに咲く晩秋の花を前に  紅葉,黄葉の中を鑑賞しながら 登る 大和葛城山の紅葉もそれは見事でした




月  日 : 11月14日

講座名 : 里山の竹間伐体験

講  師 : 田淵 武夫 先生

場  所 : 滝谷 奥の谷(富田林市)

  ここ奥の谷の里山は富田林の滝谷不動尊のお寺から歩いて数分の所です。市街地からこんなにも近く緑豊かな里山があるなんて、信じられないほど。今日は、ここで、繁網した竹林の伐採、つまり竹間伐に挑戦。先ずは田淵先生の竹講座から始まりました。

里山の管理放棄と竹林の拡大化、竹間伐の必要性、竹の伐採時期や伐採方法等の講義を受けた後、山に入って実習に、「傘をさして、歩ける位の間隔で間伐して下さい」との先生の説明に、皆さん、杉間伐の経験はあるものの、どの竹を切るか戸惑いながらも、足場の悪い急斜面のためか、安全に慎重に作業を進め、心地良い汗をかいたところで無事帰りの途に着きました。      

                       
 
先ずは、田淵先生の先導にて里山をぐるり 皆さんの作った熱々のブタ汁でテーブルを囲む   急斜面の下、竹間伐作業に汗をかく




月  日 : 10月31日

講座名 : 共生の森づくり

講  師 : 岡 秀郎 先生

場  所 : 堺第7-3区(堺市)

  朝から快晴の秋日和、6期生の他にOB5名も加わりマイクロバスは久しぶりの満席となって石津川から大坂湾岸に沿った道路を北へ

先ず、堺第7-3区の概要説明を当管理事務所の辻氏より受ける。「当埋立処分地の大きさは約280ha で甲子園球場の約70倍、その長さは難波から梅田までの距離」と聞いて、その広大さにビックリ!その埋立公有地を森にしようとするプロジェクト「共生の森づくり」の状況を観察することが本日の目的。このプロジェクトに関わっている岡先生より森の植栽や活動の現況を午前中は室内で午後は現場で講義を受ける。「堺にこんな所があるなんて知らなかった」というのが皆さんの感想でした。  

                       
 
岡先生より「共生の森づくり」の室内講座 暑い位の日差しの中、現地で森の状況説明 ちぬみ山を見て、青空の中には数羽のミサゴが舞う




月  日 : 10月17日

講座名 : 地質観察

講  師 : 佐藤 隆春 先生

場  所 : 嶽山(富田林市)

  予報より雨は半日も早く降り始め、講座の始まった10時頃には本降りとなる。幸い午前中はラブリーホール(河内長野)での室内講座。佐藤先生による「大阪南東部の1500万年前以降の地質構造から判断される地形と歴史」について熱の入った講義を受ける。

午後の室外講座に入ると幸いなことに雨が止み、遠くに青空もちらっと覗く。近鉄汐ノ宮駅付近の石川河川敷に移動して、その川中に溶岩の塊があることを確認。その何とも不思議な光景、どうして此処に?
その後1500万年前の噴火によって覆われた溶岩の観察できる嶽山への山道を登り、これまた一部が溶岩に覆われていることを観察確認。同じ噴火の溶岩なんしょうか?   

                       
 
  佐藤先生によによる地層、地質講座   石川河川敷の溶岩の前で   嶽山山道の溶岩の表れる場所で



月  日 : 10月10日

講座名 : 自然観察と土鈴づくり

講  師 : 久保 勝範館長 他スタッフの皆さん

場  所 : むろいけ園地 森の工作館 (四条畷市)

  天気はまずまずの秋日和。バスは阪和道を走り、途中、四条縄手神社や楠正行(小楠公)の御墓に寄り道して10時半過ぎにむろいけ公園森の工作館に到着。

午前中は、久保館長をガイドに森の秋の自然観察。湿生植園の木道の周りは、ツリフネソウ、ミゾソバ、キセルアザミの花盛り、珍しいサクラタデの花にはどこからか「可愛い」の声が、途中アカガエルがヘビ(もちろん子供サイズ)を捕まえている逆パターンにも偶然出くわし、自然の不思議を強く感じました??

午後からの土鈴づくりには皆さん嬉々として、子供の昔に帰ったような賑やかさでした。

                       
 
ユーモアを交えた久保館長のガイドに皆さん笑いぱなっし  それは真剣になって皆さん土鈴づくり  出来あがった土鈴、出来栄えは?




月  日 : 10月3日~4日

講座名 : 秋の一泊研修 西はりま天文台ほか

講  師 : 古谷 裕 先生ほか各施設担当者

場  所 : スプリング8(播磨科学公園都市、佐用町)兵庫県立西はりま天文台公園(佐用町)兵庫県立人と自然の博物館(三田市)丹波竜化石工房(丹波市)

  3日(1日目)

 秋空の下、泉ヶ丘を出発したバスは一路、播磨科学公園都市内にある大型放射光施設SPring-8へ、世界最大と言われる周囲1.5キロの蓄積リング棟の巨大さに、先ずは圧倒され、今年からその利用が始まったX線自由電子レーザー施設「さくら」の前では、他の国では真似が出来ない程進んだ先端テクノロジー施設であるとの説明に、日本にこの施設があることへの大きな誇りさえ感じるまでに・・

 5時前には、西はりま天文台公園に到着。星が煌めき始めた夜空を見て、先ずは一安心。午後7時からは なゆた望遠鏡(公開用としては世界最大)による星の観察が始まった。普段見ることが出来ない星の世界に皆さん大感激の一夜となりました。

   4日(2日目)

 朝8時過ぎ天文台公園を出発。今日は「人と自然の博物館」の古谷先生による館外セミナー「丹波の地層と恐竜」とその化石が出た丹波の現場へ、各自にルーペと石工金槌を手渡され、ひょっとしたら化石が見つかるかもと・・・皆さんの期待は大。丹波竜化石工房での展示品説明の後、早速に丹波竜の化石が見つかった川代渓谷へ , こんな所に巨大な恐竜がいたなんて・・・本当に信じられない思いを込めたまま帰途につきました。

                       
 
X線自由電子レーザー施設「さくら」の前で 西はりま天文台公園となゆた望遠鏡  残念なことに佐用の朝霧は出ませんでしたが・・・
                    
 
丹波竜化石発掘現場のレプリカを前に古谷先生の説明 コンクリートで埋められた個所が丹波竜の発掘場所 ハンマーで石を割る「何か出てこないかなー・・・」




月  日 : 9月26日

講座名 : 有機農業体験

講  師 : 四日 克彦代表 他ゴールドファームスタッフの皆さん

場  所 : ゴールドファーム(岸和田市)

   ここゴールドファームの里も、すっかり秋めいてきました。青空の下でも汗ばむ事はありません。今期2回目の有機農業体験は、ウォーミングアップよろしく、先ずは鞍馬大根の種蒔きから始まりました。

本番は、金胡麻の刈り取りです。胡麻は手間が掛かり国産の胡麻生産量は数パーセントしかありませんとの説明があり、皆さん刈り取りから束ね作業まで、金胡麻をこぼさないよう慎重に丁寧に・・・気を使っての作業。

最後はさつま芋掘り。そのさつま芋を御土産に頂き、充実した秋の一日となりました。 

                       
 
    鞍馬大根種蒔き前の農作業       金胡麻の刈り取り作業   刈り取った金胡麻は葉を除き束ねる




月  日 : 9月19日

講座名 : 金剛山の植物観察③

講  師 : 桝谷 祥子 先生

場  所 : 金剛山 黒栂谷

  9月も彼岸の入りともなれば、暑さも和らいできて秋の気配が感じられます。ここ金剛山での植物観察は3回目となり、今回は秋の野花がテーマ。

登山口から黒栂谷に沿ってカトラ谷入れ口までの1.5キロの山道の両側には秋の花が真っ盛り。秋の名が付いたアキギリ、アキチョウジ、アキノタムラソウ、を始めとして、この時期の彼岸花、秋分草、シソ科、タデ科、マメ科ハギ属等の花々が競い合って咲き、実を付けた野草を含めてその数80種近くになりました。   

                       
 
  桝谷先生の説明に聞き入る6期生     可憐なヤマホトトギスの花      球形になったウドの花が印象的




月  日 : 9月5日

講座名 : 海ほたる観察

講  師 : 山田浩二先生

場  所 : せんなん里海公園

   「ウミホタルは直径2~3ミリのミジンコに近い動物プランクトンです。大阪府内では 泉南の海岸にしか棲息していません。日中は海底の砂の中に潜り、夜に活動します」と山田先生の講義で始まった海ほたる観察会。「夜光虫のこととちゃう」なんて言っていた生徒達も、正体を知るに至り興味深々。期待は深まるばかり・・・・・。

「ウミホタルの青紫色の発光はそれはそれは神秘的で儚く、淡い宝石のような輝き」と皆さん大興奮の夜でした。  

                       
 
      山田先生の講座風景  暗くなるのも待ちきれず、皆さん準備万端    ウミホタルの採取。ホタルは???




月  日 : 7月25日

講座名 : 高山植物観察

講  師 : 藤井 文雄 先生(伊吹山もりびとの会)

場  所 : 伊吹山山頂付近

    名神高速の渋滞により、予定より小一時間遅れで伊吹山西遊歩道コースを出発。山頂を覆うガスに視界は良くないが、日差しが遮られそれよりミスト効果も加わってか心地良い位だ。西遊歩道から山頂までの斜面は、初夏から夏の高山植物の花が真っ盛りで、辺り一面を覆う。まさに「百花繚乱」のお花畑。ガイドさんの次々の説明になかなか山頂に辿り着くことが出来ない。遅めの昼食もそこそこに 東遊歩道の下りルートを通って駐車場へ。帰路は醒ヶ井のバイカモ観察にも寄って 遅くはなりましたが充実の一日でした。  

                       
 
藤井ガイドより花の説明を聞きながら頂上へ キンバイソウがそれは綺麗に咲いていました    頂上の見事に咲き誇ったお花畑




月  日 : 7月11日

講座名 : きのこ観察

講  師 : 上田 俊穂 先生

場  所 : みのお公園
     まずは一の橋を過ぎて始まる山道に歩を進め、両斜面に生えるきのこ採集からスタート。「きのこは秋より梅雨の季節、今頃の方が沢山生えるんですよ」との上田先生の説明どおり、皆さん次々とゲット。2時間ほど山中をきのこ狩りした後、その成果が休憩所の床に並べられた。皆さんの興味は名前よりどれが食べられるかということに集中。しかし先生のOKが出たのはアイタケの1種類1本だけ、最後は「きのこは安易に食べてはいけない」との講義があり皆さん納得??。    

                      
 
  きのこ捜しに あちこち きょろきょろ  これだけのきのこの名前とても覚えられない      上田先生のきのこ講座風景