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植物部会報告

2019年10月16日(水)の活動記録

日 時 : 10月16日(水) 晴れ

場 所 : 黒栂谷道(金剛山)

参加者 : 18名

活動内容

 秋晴れの空の下、金剛山登山口を出発。今回は金剛山の山麓となる黒栂谷道(約2キロ)を往復し、開花が予想されるタデ科、シソ科、キク科の植物を主に木の実や草の種を観察する。出発して直ぐの登り道は開花したハナタデと花の終わったキンミズヒキが続く。その中に本日の目玉となるアキギリとジャコウソウの花を見付ける。他にヤマトウバナやツルニンジン、シロヨメナ、ゲンノショウコ等の花やコマユミ、コミノサルトリイバラの丸い実も、イヌガヤには珍しく赤い実が付いており、この実を皆で試食するがこんなに甘いなんて知りませんでした。黒栂谷の林道に入る車止止めの場所では、先ず目の前にクマノミズキの実、そして道を進めるとナギナタコウジュやミズヒキ、ノコンギクの花が次々と、キンミズヒキはここでは未だ花を残していた。花や実をつけたアオミズやコアカソ、カナムグラ、イタドリが茂る川沿いの道を進むとアキノウナギツカミやイヌコウジュの群生が、アオツヅラフジの青い実、クマシデのホップのような果穂を観察した。ヒヨドリバナの花はもう終局状態、オトコエシは枯れ花をつけ既に終わっていた。その後の日陰となった林道ではシュウブンソウとそれによく似たヤブタバコの花、またアキチョウジの花が川に沿って一面に生えている。特に暗い林間で見るレースのようなシラネセンキュウの花には癒される。その途中、オタカラコウやモミジガサ、ミカエリソウ、ミヤマタニソバ、ガンクビソウ等の花とハダカホウズキ、ノブキ、ギンレイカ等の実を見つける。途中明るくなった場所でようやく昼食となった。その昼食場所ではコメナモミ、タニソバ、フトボナギナタコウジュの花やウドの実が見られ、途中採集してきたイネ科3種(カゼクサ、ヌカキビ、コスズメガヤ)の違いを確認した。午後は、今は盛りのアケボノソウの群生やツリフネソウが多く生えている脇道を回り、ミズタマソウを最後に帰途に着いた。帰りのバスを待つ間の「花合わせ」では、観察した植物は80種以上となりました。

   
アキギリ ジャコウソウ ラネセンキュウ
   
オタカラコウ モミジガサ アケボノソウ







2019年9月18日(水)の活動記録

場 所  : 惣代棚田とその周辺

参加者  :  22名

活動内容

 今回は総代棚田周辺を回り、里山を観察するコース。美加の台駅を出て間もなく観察開始。<空地や道沿い~棚田>カヤツリグサ科ではカヤツリグサ、丸い花穂のタマガヤツリとヒメクグ、黄褐色の穂のヤマイなどを観察。陽に輝くキンエノコログサ、大きなアキノエノコログサ、そしてシマスズメノヒエ、メヒシバ、しっかりした穂のイヌビエ、優しい風情のアゼガヤ…よく見ればイネ科の花も面白い。花が黄色いトキリマメ、控え目な赤紫のヤハズソウ、白に赤い斑紋のあるネコハギはマメ科。ヌスビトハギ(実は2個)とアレチヌズビトハギ(実は普通46個)、ヒカゲイノコヅチとヒナタイノコヅチ(猪子槌・茎の節の膨らみが猪子の膝に似ている事から付けられた)、タカサブロウとアメリカタカサブロウ(上部の葉がやや細い)の違いを見比べる。
  他にもキツネノマゴ(ピンクの小花)、アキノタムラソウ、オオニシキソウ、小さなウリクサにトキワハゼ、背の高いシオン(紫苑)、ヤナギハナガサ、今よく見かけるアザミはヨシノアザミ。土手には見事なゲンノショウコ(現の証拠・胃腸薬として飲むとすぐ薬効が現れる事から)の見事な群生。ダンドボロギク、黄色い花のチョウジタデ(別名タゴボウ)。ブタナ(フランスでの俗名=ブタのサラダから)、春の花のジシバリ(地縛り)もまだ見られた。黄色の5弁花のコケオトギリは葉の縁まで黒点が並ぶ。田んぼのオモダカは白い花と葉、そしてタマガヤツリの様な丸い実も同時に観察。4日前の下見では未確認のヒガンバナ、変わった形の花のミゾカクシも見る事が出来た。 
 <山間部・林道>ヤブミョウガ、チヂミザサ、ひっそりと小さな花を疎らに付けたハナタデ、ヤブラン、ツルボ、フユイチゴ、ガンクビソウ、ヒヨドリバナ、ツリガネニンジン、クワクサ、センニンソウ、ミズヒキ、キンミズヒキ。花盛りのカラムシ、イタドリ。ヤツデによく似た白い花を付けているのはウド・・・等々。
*リスト外では可愛い橙色の実が並ぶコミカンソウ、ヒヨドリジョウゴを部員の方が見つけて下さる。
*木本ではびっしり実を付けたトウカエデ、膨らんだ果柄が食べられると云うケケンポナシ、バラの様な刺のあるハリギリなどが観られた。
  帰りには空海ゆかりの「大師の井戸」「石仏寺」に立ち寄る。

   
ネコハギ  ケケンポナシの実 ヤブミョウガ
   
ツリガネニンジン ゲンノショウコ オモダカ
   
イボクサ ヤブラン ウド







2019年6月19日(水)の活動記録

場 所  : 金剛山(百ヶ辻~念仏坂~伏見峠~ちはや園地)

参加者  :  22名

活動内容

 ロープウェイが運休しているため、伏見林道を「ちはや園地」まで登り、その林道沿いや園地を中心に観察することにした。そのせいか参加者もいつもより少なめだ。先ず、始発バス停近くに咲く今が見頃のササユリを観賞。中にピンクのものがあり、気品に色気が加わってか全員が注目の的。百ヶ辻周辺では、オオバアサガラやウツギの花も残り少なくなっていた。クマシデはホップのような果穂を垂らし、エゴノキは既に実を付けている。ヤハズアジサイはまだ蕾状態だ。沿道にキツリフネの花を確認する。林道に入るとヤマアジサイの花が目立つがまだ色付いていない、オカタツナミ、サワギク、ミゾホウズキ、コナスビ、フタリシズカ、コウライテンナンショウ等の山草を左右に見付けながらゆっくりと登る。ミソサザイが何羽も近くまで出てきて囀るのは、元気づけてくれるというより警戒の鳴き声か。途中、ミヤマウコギの線香花火のような花や杉の木に巻きつくツルアジサイの花を確認。コナラそっくりの葉を持つミヤマハハソの花はまだ蕾状態のまま。山頂のちはや園地では、期待のジングウツツジが満開で、その赤色が実に綺麗だ。隣のヤブウツギの濃い赤と対照的である。ここではエゴノキやタンナサワフタギ、コゴメウツギ、ガマズミ、ウリハダカエデの花も丁度満開を迎えている。下との開花時期の差は10日以上あるように思える。展望台下では貴重なカノコソウ(大阪絶滅危惧Ⅱ種)の花も残っていた。早くも咲きかけたクガイソウの横では、キツリフネが蒴果を付けている。麓下では開花していたのに上では種が・・・何故?「キツリフネは花より先に閉鎖花の実を付ける」それを後で知って納得しました。

   
ササユリ  オカタツナミソウ ミゾホウズキ
   
ミヤマウコギ ヤマアジサイ ジングウツツジ
   
タンナサワフタギ エゴノキ ナワシロイチゴ







2019年5月15日(水)の活動記録

場 所  : 和歌山市磯ノ浦

参加者  :  18名

活動内容

 南海和歌山市駅で“めでたい電車”加太さかな線に乗り換え、磯ノ浦で下車、降りたところ駅周辺から駐車場付近を観察し、トベラ、マサキ、アメリカフウロ、マンテマ、ムラサキカタバミ、オッタチカタバミ、ブタナ、ヒメブタナ、ギシギシ、アレチギシギシ、ノイバラ、マルバシャリンバイ等々たくさん観察できた。
 海浜に入り、背の低いワシントンヤシモドキを見ながらたくさんのサーファーが楽しんでいる波間、砂浜には白い小さな花をつけたハマボウフウ、コマツヨイグサ、ハマヒルガオ、コウボウムギの雄花と雌花、コウボウシバ、ナルトサワギク、リュウゼツラン、ツルナ、やっと一カ所見つけたオカヒジキとシロザ、ハマダイコンの花は終わりかけで実ばかりの群生が見られた。 又、ハマゴウという草のような木本が至る所で観察されたのである。 それから、ダンチク、枯れた花のハマエンドウ、茎が赤いアカザ、ワルナスビ。磯の方に行き、外来種のトキワツユクサ、ネコノメソウに似ているトウダイグサ、偶然見つけたハマボッスがあった。
 トンビに襲われないよう屋根付き駐車場で昼食をとり、引き返して散会となる。快晴で有意義な一日であった

   
ハマボウフウ  ハマヒルガオ コウボウムギの雄花と雌花
   
ツルナ オカヒジキとシロザ トウダイグサ
   
ハマボッス ワシントンヤシモドキとサーファー トベラ







2019年4月17日(水)の活動記録

場 所  : 大阪市立大学理学部附属植物園

参加者  :  29名

活動内容

 午前の観察は当園職員片岡さんのガイドにより始まった。先ず案内されたのがラクウショウやメタセコイアの外国産針葉樹木園で、新たに加わったウォレミパインという1994年にオーストラリアで発見された針葉植物の説明を受ける。これもメタセコイアと同様に生きている化石植物の一つとのこと。その近くには昨年の台風で倒れた樹齢70年程のセンペルセコイアの根と幹の丸太を観察。年輪と共に樹皮が何層にも重なり形成されているのが興味深い?。台風でどの針葉樹も小枝が飛ばされ、樹形が寂しい状況になっていた。園内の草地に一面に咲いているのは関西タンポポ、ここでは8割以上が関西タンポポとのこと。タンポポに混じって群生する可愛い黄色の4弁花に皆が注目するが名前は?、帰り際に頂いた回答はトゲミノキツネノボタンでした。次のタケ・ササ園で竹の花(オオバヤダケ)を観察。「竹は花を咲かせると枯れると言うが実はこの竹、去年も花を咲かせているんですよ」との説明で、「竹の寿命を含めてまだその辺は余り研究されていない分野」とのことでした。その近くでは、全面に白い花弁に覆われた樹木に皆が釘付け。ヤナギザクラと言って中国原産の桜ではないがバラ科の植物。その後の桜園では、八重桜や遅咲きの桜が丁度満開で春爛漫の世界、この桜山には35種の桜が植えられているとのこと。稚木(わかぎ)の桜、梅護寺数珠掛桜(長い名前)、紅南天、江戸、天の川、八重紅枝垂れ、高砂等のピンク系の桜に混じって、御衣黄、鬱金、新錦(この植物園しかない)の3緑桜の違いを聴く・・・中には名札の無いものも「桜の名前は科学鑑定等に因りよく変わるんですよ」と困り顔の片岡さんでした。午後からは日本樹木園の林下に咲くムサシアブミや花木園でのハナズオウ、ヤブサンザシ、ニワザクラ、ムラサキハシドイ等の花木を、そしてイカリソウやニリンソウ、ミスミソウ(或いはスハマソウ)の咲く野草園を自由観察。穏やかな気候にも恵まれ、春うららの一日を充分に満喫した観察会となりました。


   
ラクウショウの気根の観察 ウォレミパイン トゲミノキツネノボタン
   
ヤナギザクラ キンギンボク(ヒョウタンボク) ミスミソウ(OR スハマソウ)
   
『高砂』という名の桜 ムサシアブミ ヤブサンザシ







2019年3月20日(水)の活動記録


場 所  : 足谷林道(千早赤阪村)

参加者  :  23名

活動内容 :

 前日までの肌寒さから一転、暖かい春の陽気に恵まれ、郷土資料館を出発し、オオイヌノフグリ(星の瞳

という名もあるそうです)の群生に迎え
られ、カラスノエンドウ、オランダミミナグサ、ハルノノゲシ等々

、多くの
野草を観察しました。大きな民家にはサンシュユ、ヒュウガミズキ、オウバイの木本の黄色い花、

ショカッサイ(ハナダイコン)の青い花を観ました。
ミチタネツケバナとタネツケバナの違い、オランダミ

ミナグサとミミナグサ
の違いを確認することができました。ヒメモクレン(シデコブシ)、早咲きの桜、

などが華やかに咲く里山を眺めながら、気持ちのいいランチタイムもあり
ました。足谷林道の登り道では沢

山のヒメカンスゲを観察、川を渡り帰りの
林道では、ミヤマカタバミ、トウゴクサバノオ、チャルメルソウ

、ショウ
ジョウバカマが観察できました。明るい農地で、明るく光るウマノアシガタ(キンポウゲ)の黄色

い花を見て、バス停に向かいました。


   
オオイヌノフグリ(星の瞳) ヒュウガミズキ ヒメカンスゲ
   
トウゴクサバノオ チャルメルソウ ミヤマカタバミ







2019年2月20日(水)の活動記録


場 所  : 京都府立植物園

参加者  :  20名

活動内容 :

 10時30分北山門に集合し、入場したとたんにガイドさんがいきなり「エキウム・ウィルドプレッティ

」です。というのでえっ!えっ!とびっくり、続いて「ナルキッスス・カンタブリクス」と横文字の聞き慣

れない植物を紹介された。それからは、聞き慣れたツバキの一種で珍しい匂いのする花、有楽、しだれ桂の

雄木、ユキワリソウ、ロウヤガキ、フクジュバイ、フクジュソウと観察、バクチノキこれは「身ぐるみ剥が

される。」という木の皮が脱皮することからついた名のようです。ナカラギの森に入ってモミノキとムクノ

キが合体、連れ添っている「連理の枝」(「天にあっては比翼の鳥となり、地にあっては連理の枝となる」

玄宗皇帝が最愛の楊貴妃に語ったと詠われている)の話を聞く。生態園ではセツブンソウ、バイカオウレン

、フキノトウ、カナクギノキの冬芽、オウカメノキの冬芽、梅の早咲き等を観察し、続いてアリドウシ(1

両)、カワラハンノキ、キンキマメザクラ、ヤマコウバシ(落ちない葉といわれ、受験生のお守りに)、午

前中はずっとガイドさんに詳しく説明して頂き面白い話が聞けて大変よかった。午後からは「早春の草花展

」を見学し温室へと移動、室内は非常に暖かく世界各国の珍しい植物を十分に観察し、堪能したのであった

。解散後、ロウバイ、シナマンサク、ミツマタ、ウグイスカグラを見て帰路についた。当日の天気が危ぶま

れたがなんとか雨も降らず有意義な1日であった。

   
未成長(5月開花)のエキウム・ウィルドプレッティを説明するガイドのHさん(葉ボタン後方の植物) ナルキッスス・カンタブリクスという水仙の仲間 有楽(うらく)という名のツバキ
   
セツブンソウ バイカオウレン シナマンサク
 温室内は熱帯の花が真っ盛り、変わった花3種を紹介します。
   
クレロデンドルム クアドリロクラレ
 原産地 フィリッピン
 花姿から英名fireworks(花火)
アフェランドラ シンクライリアナ
  原産地  中南米 
 紫紅色で筒状の部分が花
オオベニゴウガン(白色)
 原産地 ボリビア 
英名ホワイトパウダーパフ







2018年11月21日(水)の活動記録


場 所  : 島の谷(河内長野市 天見地区)

参加者  :  28名

活動内容 :

  南海高野線天見駅では肌寒く感じましたが、陽が照ると温かく気持ちのいい観察会となりました。駅か

ら蟹井神社までの山の斜面では各種の実を観察
しました。赤いサネカズラ(ビナンカズラ)、目立たないス

イカズラ、インゲン
マメのようなテイカカズラ、紫色のアオツヅラフジ、あまり見られないヤマガシュウの

実も見られました。ヤマガシュウは2014年大阪府レッドデータの
準絶滅危惧種になっています。朱色のヘク

ソカズラ、ヤブツルアズキ、きれい
な紫色のヤブムラサキの実もありました。集落を通って棚田が見れる農

道では、
ヤクシソウ、アキノキリンソウ、アワコガネギクの黄色い花を満喫しました。上を見ると黄色く色

づいたダンコウバイの木もありました。イナカギク、ノコ
ンギク、ヨメナもまだ残っていました。棚田の畔

で昼食を取りました。周りに
はセイタカアワダチソウが咲き、足元を見ればゲンノショウコが実を飛ばした

後のミコシグサとなった状態も観察できました。60種の花、実が確認できました。

(お知らせ)201812月、20191月の部会は休会とします。


   
ヤマガシュウの実 スイカズラの実 サネカズラ(ビナンカズラ)の実
   
ゲンノショウコ(ミコシグサ)は種を弾き飛ばした後のお祭り神輿の飾り状態になっていた アワコガネギク テイカカズラの実







2018年10月17日(水)の活動記録


場 所  : 河内長野市流谷

参加者  :  28名

活動内容 :

 南海高野線天見駅を出発し、集落の入り口付近で珍しいツタバウンラン、ヒメツルソバを見つけ、民家の

軒先に白いシュウメイギク、土手にヨメナ、ヒメジョオン、ヒヨドリバナ、イヌタデ、ハキダメギク、イヌ

ガラシ、トキワハゼ、ミゾカクシ、エノキグサ等々観察した。また、空き地には干からびた小さなヤマカガ

シの死骸も発見した。スミレのスミレもあった。
我々が観察していると近所の人が、家に見においでと庭に

招かれムベの木と実を見せてもらったのである。八幡神社の橋の下には白と赤のシュウメイギクが咲き誇っ

ていた。金網のフェンスにはコアカソ、イナカギク、そしてクスノキの大木と大イチョウを見上げた。大イ

チョウの下には銀杏がたくさん落ちており何人かは採集していた。神社を後にし、道すがらアキノタムラソ

ウ、ペラペラヨネナ、シラネセンキュウ、ヤマハッカ、チャノキ、ミズヒキ、ギンミズヒキ、アブラススキ

、ほどなく坂道となり、アオミズ、カヤツリグサ、ヒメクグ、ビワの花、ウマノアシガタ、アメリカイヌホ

ウズキ、コヒルガオ等々。擁壁にマメヅタのある民家の間に沿って流谷の公民館前で食事をし、市の指定文

化財石造十三仏を拝む。昼からは、少し上流に行き、マルバフジバカマ、ヨシノアザミ、ヤクシソウ、イナ

カギク、ハナニガナ、カタバミとツリフネソウの群落が見れた。帰りは道すがら復習ともなりスミレ、ウシ

ハコベやセンニンソウとボタンヅルの違いやピンクの小さい花をつけたムシトリナデシコ、ノアズキ、アキ

ノノゲシ等々を観察した。
八幡神社に戻り、鳥合わせならず植物合わせをし、69種の植物が観察され、

天気も良く充実した一日であった。



   
シラネセンキュウ イナカギク ヤマハッカ
   
コヒルガオ ツリフネソウの群落 ムシトリナデシコ







2018年9月19日(水)の活動記録


場 所 : 松尾寺周辺農道(和泉市)

参加者  : 28名

活動内容 :

 今月は和泉市松尾寺の南に位置する社寺林縁農道を中心に松尾寺公園から梨本池周辺のコース。通り抜け

た松尾寺社寺林の樹木は先日の台風21号にて多くの倒木被害にあっていた。大きな楠木が見える宝瓶院を

過ぎると稲の実った谷田が広がり、農道沿い、畔道に秋の花が咲き乱れている。キンエノコロやアゼガヤ、

イヌビエ、ホナガイヌビユ、シマスズメノヒエ、オヒシバ、メヒシバ等のイネ科植物の中にヒガンバナ、キ

ツネノマゴ、タカサブロウ、チョウジタテ、ウリクサ、アキノタムラソウ、アキノノゲシ、ツルボ、ツユク

サ等の赤、青、黄、紫、ピンク、白等の多くの小花が点々と混じっている光景は、それこそ里の秋という感

じ。
休耕田では、紫系の花であるイボクサやヨメナ、ミゾカクシ、メハジキを見付け、水田の溝にはコナギ

の紫花やヒナマツヨイグサの黄花が咲いていた。
また、土手等には、ヒメキンミズヒキ、ツリガネニンジン

、トキリマメ、ハシカグサ、コマツナギ等の開花を確認。
途中、エノコログサ、キンエノコロ、アキノエノ

コログサ3種の見分け方とメヒシバ、コメヒシバ、アキノメヒシバ3種の違いを確認しながら歩を進める。

 
 帰路、松尾寺公園でマメアサガオを観察し、梨本池端遊歩道ではキンミズヒキとヒメキンミズヒキの見分

け方、違いを探りながら、ヌスビトハギ、ネコハギ、ヤハズソウ、コゴメバオトギリの花を確認した。


 まだまだ暑さが残っていたが天候にも恵まれ、確認した秋の野花は60種を超えるという充分満足した観

察会となった。


   
ツルボ カラスビシャク イボクサ
   
タカサブロウ コナギ トキリマメ







2018年8月29日(水)の活動記録


場  所  : 千石谷(河内長野市 滝畑ダム)

参加者  : 20名

活動内容 :

 8月の定例部会は休会としてるが、8月にしか見れないイワタバコ、キツネノカミソリの観察のため、臨

時の部会
を設定しました。この日も朝から暑い日ですが、20名の参加がありました。河内長野駅からバス

で滝畑ダムへ行き、岩
湧山の登山口から千石谷の林道へと入りました。黄色いキンミズヒキが両側に咲く道

を進むと、ヌスビトハギ、
ヤブハギ、フジカンゾウを観察。少し水の滴る岩肌にイワタバコの葉が群生し、

紫色の花を見て感激。近くにはマツカゼ
ソウ、オトコエシ、ミズタマソウ、ノブキ、ダイコンソウ、ハシカ

グサ、ガンクビソウなどの花も観察しました。また、
道の両側にセンニンソウとボタンズルが咲き乱れ、両

者の
違いを詳しく確認しました。水が流れる涼しい河原で弁当を食べ、来た道を戻りました。キツネノカミ

ソリは確認できな
かったが、36種をリストアップ出来ました。

   
キンミズヒキ ヤブタバコ ボタンヅル
   
センニンソウ ヤハズソウ







2018年7月18日(水)の活動記録


場  所  : 信太山丘陵 惣ヶ池、聖神社

参加者  : 15名

活動内容 :

 連日の猛暑の中「命にかかわる危険な暑さ」の中で熱中症に対する万全の対策を取ることを前日にメール

で注意喚起することで実施した。
北信太の駅から「信太の森ふるさと館」に着いた時点でもう既に汗だくで

、クーラーに感謝であった。
信太の森FANクラブの方の案内で出発、鏡池から団地の歩道をとおり、道す

がらスズメノヒエ、ヒメジョオン、ヒルザキツキミソウやクサギ、シリブカガシのどんぐりの特徴を聞き、

個人宅の空き家の庭に繁茂する外来種のオオキンケイギク、また、シュロカヤツリ、ヨウシュヤマゴボウ、

アメリカオニアザミ、ダキバハナガサ、ニワウルシ(別名:シンジュ)葉の鋸歯が一つしかないのが特徴と

聞きながら、惣ヶ池の脇道に入り、ウバメガシ、カクレミノ、ギンラン等々観察した。
惣ヶ池湿地に入り、

オオミズゴケ、ワレモコウ、コバノワレモコウ、チゴザサ、ヒメシロネ、ヌマトラノオ、サジガンクビソウ

、トウネズミモチ、シャシャンボの木と実、等々を観察し、木陰で一休み、これで終わりかと思いきやコモ

ウセンゴケとイシモチソウの食虫植物の場所へと案内してもらった。「ふるさと館」に帰ったのが13時ご

ろで暑くて本当に疲れたが何とか無事に帰り着いたというのが本音であろう。
昼食を1時間かけてゆっくり

と食し、疲れをとり、その後聖神社を参拝し、帰路に着いた。
熱中症にならず、何とか全員無事に帰ること

ができたのは幸いであった。


   
信太のふるさと館と鏡池 惣ヶ池湿地 ヒメシロネ
   
ヌマトラノオ  コモウセンゴケ(花)







2018年5月16日(水)の活動記録


場  所  : 金剛山

参加者  : 31名

活動内容 :

 今日の観察コースはロープウェイ金剛山駅から金剛山頂広場(国見城跡)の往復で、往きは遊歩道を復路

はダイトレ・千早園地を回る。山頂駅前を10時過ぎに2班に分かれて出発。道沿いの樹木下にはユキザザ

・フタリシズカ・タニギキョウ・ツルキンバイ・キクムグラ・ミヤマハコベ等の小さな野草の花が競いあっ

て咲いている。コゴメウツギは未だそれこそお米のような蕾の状態だ。オトコヨウゾメはしっかり開花して

いたが同じ仲間のガマズミは蕾も膨らんでいない。ムロウテンナンショウとコウライテンナンショウの違い

やユリ科の植物を確認しながら進める。転法輪寺下の庭園ではニリンソウのお花畑が出現していて、カトラ

谷のそれを今回、安全のため見送ったこともあって一同大感激。山頂広場での昼食後、ダイトレコースでは

、ヤマトグサ・クルマムグラ・ジロボウエンゴサク・ツルカノコソウなどの野草の花が群生して咲いていて

、「小さな花でも集まって咲くと綺麗ですね!」の感嘆の声が。ミヤマキケマン・ナベワリ・ツクバキンモ

ンソウの花もしっかり確認した。樹木ではハナイカダ・マユミ・コマユミ・ウラジロノキに開花がみられた

。ヤマシャクヤク・ギンランの前では思わずその気品さにじっと見とれ、フタバアオイやヤマブキソウの大

群落には圧倒されて帰途につきました。

 ロープウェイを降りてからの道沿いでは、コケイラン・ツクバネウツギ・ミツバウツギの花が咲いていま

した。やはり山頂と違って開花が早いですね。



   
ハナイカダ(雄花) ツルキンバイ ヤマシャクヤク
   
ヤマトグサ ギンラン コケイラン







2018年4月18日(水)の活動記録


場  所  : 奥山雨山自然公園(大阪府泉南郡熊取町)

参加者  : 30名

活動内容 :

 2018年度最初の植物部会は、JR熊取駅に940分に集合し、バスで浪商学園前に行き、ここから徒歩で

永楽ダムの公園駐車
場に1050分到着。車組と合流し30名が参集しました。初参加の11期生部員を迎え全

員が自己紹介し、11時に観察
会を開始。ダムサイトでは、小さな実をつけたナワシログミ、カラスノエン

ドウ、カスマグサ、カタバミ、コメツブツメクサ、
コバノタツナミ、ユウゲショウ、ヒメウツギなどを観

察。
ダムを渡りダムに沿った道ではミツバアケビ、可愛い花を少し残してくれたウグイスカグラ、白い花

をつけたマルバアオダモ、
樹形の似たカマツカ、コバノガマズミ、ガマズミ(蕾)、マルバウツギ(蕾)

を観察。また、ムベの花、ヒメハギ、
ホタルカズラも観察。シャガ、クサイチゴが群生する所で昼食の後

、来た道を戻り、ハイキングコースに入りボタンズル、
センニンソウの違い、ハナイバナなどを観察、も

みじの広場に
着き、ウワミズザクラを観察しました。

 山笑う季節、皆で談笑しながら部会を楽しみました。

   
コバノタツナミ ウグイスカグラ ホタルカズラ
   
カマツカ ヒメハギ ウワミズザクラ







2018年2月21日(水)の活動記録


場  所  : 大阪府立花の文化園(河内長野市)

参加者  : 27名

活動内容 :

  天気は朝からどんよりと曇り、肌寒かったけれど車組、バス組と入り口前、10時に集合したが、府

立のことなので10時きっかりでないとあけてくれなかったのである。団体入場であれば料金がだいぶ安

くなったのであるが少し人数が足りなかった。
予約していたガイド(学芸員)さんの案内で園内を回り、

ガイドさんは野生植物に詳しい方で、最初のフクジュソウのコーナーでは今日は曇っているので花が開い

ていないこと、ロウバイの前では園芸種と原種の違い、また、温室に入り、ランのコーナーでは、おしべ

とめしべ、花粉の塊などランの花の特徴、次のゴクラクチョウカの前では独特の花粉の付き方等々、興味

深い話をたくさん聞くとともに会員の質問も多くて時間が大幅に超過した。

 昼食後、午後からはアジサイ園の遊歩道から梅園に回ったが、今年は冷え込みが多かったのでまだほとん

ど咲いていなかった。冬のライトアップも催されているので園内全体にLEDの電気配線がたくさんあり

、夜もまた格別の景色だろうと想像できるのであった。正面出口で早い目に車組、バス組、徒歩組と三々

五々解散した。


   
ガイドさんの説明を聞く フクジュソウ この日は曇天のため花は開いていません。 ソシンロウバイ 花の中も黄色。園芸種とのこと。
   
シクラメンの原種 葉の模様が面白い セツブンソウ ランの花 花弁が3枚、ガクが3枚です。どれが花弁か判るかな?







2017年11月15日(水)の活動記録


場  所  : 唐久谷~地蔵寺(河内長野市)

参加者  : 22名

活動内容 :

 前日は雨でしたが、当日は青空も現れ、予定通り開催しました。河内長野市駅からバスに乗り南青葉台

口で下車。ここで待っていた3名と合流し神納バス停に行き、ト
イレタイムの後、唐久谷へ入っていきまし

た。
早速、この季節で目を引くノコンギクとヨメナの違いを確認し、ヒナタイノコズチとヒカゲイノコヅ

チの違い、アメリカセンダングサとコセンダングサの違いを観察し
ました。少し目を上げて歩くと、トキ

リマメの小さな黒い実、アオツヅラフジの青い
実、サルトリイバラの赤い実、ヤブムラサキの紫の実、ダ

ンコウバイの黄色い葉など
が目を楽しませてくれました。足元を見れば、白いイナカギク(ヤマシロギク

)、
勢い良く伸びたヨシノアザミ、センボンヤリの穂状の実などが観察できました。

 昼食後、地蔵谷トンネルの暗闇を歩く体験をし、地蔵寺へと向かいました。途中、イヌザンショウ(ヤ

マザンショウ)の黒い実、ゲンノショウコの種を飛ばした後の姿、
身の丈もあるメハジキの実を観察しま

した。
紅葉を期待して地蔵寺へ行きました。今年は紅葉が早く、既に終わりかけとのこと。それでも紅葉

を眺め、シャクナゲの花芽などを観察し、お寺を辞しました。
今回の観察コースの最後の国道に出る手前

で、珍しいネナシカズラを観察しました。
名の通り根も葉もない寄生植物で、好きな植物の茎に自分の茎

を巻き付け、そこから
養分を得て花を咲かせ実を結ぶとのこと。晩秋ではありましたが、植物の多彩な姿

を観察することが出来ました。


   
ゲンノショウコの実がはじけた後の姿 メハジキの実 イヌザンショウの実
   
 
ネナシカズラ 巻き付いている茎、花がネナシカズラ。巻き付かれているのはガガイモの茎。







2017年10月18日(水)の活動記録


場  所  : 足谷林道(南河内郡赤阪村)

参加者  : 24名

活動内容 :

 秋雨が続き、この日もお天気が心配でしたが、幸運にも午前中は☀マークに変わり開催決定。富田林駅

から金剛バスで森屋まで乗り、そこからは徒歩で「千早赤阪・道の駅」を経由して二河原邊の集落へ、こ

の辺りは楠公ゆかりの地として知られており、集落もどことなく歴史を感じる。里は稲穂、柿と実りの秋

真っ盛りでした。そして休耕田には蕎麦の花が、それに混じって牧野富太郎が名付けたというハキダメギ

クが負けじと咲いている。「可愛い花なのに、可哀想な名前」と言っているのが聞えてくる。 集落を過

ぎてから二班に分かれて、足谷川に沿い林道を進むと、秋の花はもう終盤を迎えていた。アケビやギンナ

ン、クヌギの実が落ちた山道の両側には、それでもアカネ、キツネノマゴ、アキノタムラソウ、アキチョ

ウジ、ハナタデ、イヌタデ、シュウブンソウ、ベニバナボロギク、キンミズヒキ、ミズヒキ、ヨシノアザ

ミ、ミズタマソウ、ヤクシソウ、ノゲシ、クサアジサイ、ノブキ、シロヨメナ、メナモミ、イノコヅチ、

アオミズ、クワクサ、オオニシキソウ、ナワシログミ(花)、カラスウリ、ノブドウが花や実を付けてい

るのを観察。そしてよく似ているヨメナとノコンギク、ヌスビトハギとヤブハギの違いを見極め、確認し

て行った。丁度、休場(やすんば)という名の場所にて昼食を取る。午後は持講(もちこ)にて川の反対

側に廻り、里道を下るコース。早速に出会ったのが、ツルニンジンの花と本日の一番となったアケボノシ

ュスラン(写真)が見つかった。他にもミゾソバ、ゲンノショウコ、アキノウナギツカミ等を観察し、集

落に戻る。帰りのバスを待つ頃になって小雨が降り始めたが、短い秋の一日を充分に満喫しました。

   
ベニバナボロギク ミズタマソウ アケボノシュスラン







2017年9月20日(水)の活動記録


場  所  : 千石谷(河内長野市滝畑)

参加者  : 32名

活動内容 :

 河内長野駅前からバスで、車窓から彼岸花や山の中の自然を満喫しながら、滝畑ダム終点まで行きまし

た。レストハウス前駐車場からダイヤモンドトレイルの急な坂道を登り、岩湧山登山口に到着。最初にヤ

ブラン、ヒヨドリバナ、ガンクビソウ、ヒメキンミズヒキを観察、そこへいきなり昆虫のエダナナフシの

交尾(?)が見られ昆虫部会とあいなった。林道に入ってからは、二つのグループに分かれ、リーダーの

説明を聞きながら大滝に向かって歩いた。事前に持参した野草一覧表にチェックしながらイヌタデ、イタ

ドリ、オトコエシ、コアカソ、チヂミザサ、アオミズ、ミゾソバ、等々を観察。さらにはアメリカイヌホ

ウズキの小さな白い花、白いツユクサの発見や、ゲンノショウコ、ノブキ、ヒナタとヒカゲのイノコズチ

、イヌコウジュとそれと似ているヒメジソ、それからアキチョウジ、珍しいタカネハンショウズル、ツリ

フネソウ、ナンバンハコベなどたくさんの野草を観察することができた。 

   
ガンクビソウ キンミズヒキ アキチョウジ
   
 
タカネハンショウヅル







2017年7月19日(水)の活動記録


場  所  : 六甲高山植物園(神戸市灘区)

参加者  : 24名

活動内容 :

  六甲ケーブルで山上まで上り、天気も良く、見晴らしも最高であった。そこからバス組と徒歩組に別れ、

途中アジサイ、ヤブカンゾウ、アカメガシワ、フジウツギ(ブットレア)、ギボシ、リョウブ等を観察しな

がら植物園東入口へ、車組と合流し総勢24名で団体入園した。昼食までの間 各自観察し、午後1時からガイ

ドさんの説明で園内を予定時間オーバーするまで説明を受け、質問するなど多いに盛り上がった。珍しいシ

チダンカ、コアジサイや秋に咲くタマアジサイなど、その他キキョウ、ハマユウの実、コウホネ、アサザ、

キレンゲショウマ、ニッコウキスゲ、オカトラノオ、クガイソウ、ヤマユリ、ハンゲショウ、チダケサシ、

ジャコウソウ、モウセンゴケ等々を観察し、最後に色とりどりのヒメアジサイの群落でこの植物部会の今後

の進め方、世話人の依頼等を相談した。

   
植物園入口 (紫)クガイソウ (白)オカトラノオ (黄)ニッコウキスゲ キレンゲショウマ
   
 
チダケサシ  山頂駅から植物園の道にて(植物園にもありました)







2017年5月17日(水)の活動記録


場  所  : 和歌山市磯の浦

参加者  : 26名

活動内容 : 大阪湾でも数少ない自然の砂浜が残っている磯ノ浦で海浜植物の観察会を行いました。資料として作成したこの場所

で見られる主な植物の写真と講座生の時に頂いた「せんなん里海公園・海岸植物ガイドブック」を片手に南海加太線「磯ノ浦」駅を

降りた所から観察開始。駅と海岸までにはトベラ、マサキ、ウバメガシ等植栽された植木の周りに帰化植物のナガミヒナゲシ、シロ

バナマンテマ、アメリカフウロ、ナルトサワギク、ヒメブタナ等が多数見られました。
 砂浜に降りると白い小さな花を沢山つけた

ハマボウフウ、コウボウムギの雄株と雌株、ハマヒルガオ、コマツヨイグサ、ハマダイコン、コウボウシバ、ハマエンドウ、オカヒ

ジキ、ツルナ等に加え、ハマゴウの花を一輪だけ見ることも出来ました。当初予定していた海浜植物を手に取ったり、味見をしたり

身近に感じることが出来た一日となりました。


   
ハマヒルガオ コウボウム4ギ(雄株、雌株)、コマツヨイグサ ハマボウフウとコウボウムギ
   
 
ツルナ







2017年4月19日(水)の活動記録


場  所  : 流谷・棒谷林道、砥石谷林道(河内長野市天見)

参加者  : 37名

活動内容:新たに10期生を始め新入部会員を迎え、今日は第1回目の活動日です。このコースの一部は2年前にマップ作り部会で

植物調査したエリアであることから、この時期に見られるであろう花の写真(クロモジ、ヤマルリソウ、ツルカノコソウ、サツマイ

ナモリ、カキドオシ、クサノオウ)を資料として配布してからスタート。駅前でスミレ、アケビの花、林道手前でツタバウンラン等

を見て棒谷林道へ。タチツボスミレ、センボンヤリ、ヤマルリソウ、シキミ、アオキ、クサノオウ、カキドオシ、ワサビの花、ムラ

サキケマン等を見て、ダイトレとの合流地点で昼食。ダイトレを進むと、チゴユリの群生(僅かに花が見られた)、シュンラン、シ

ョウジョウバカマ、サツマイナモリ、マムシグサが見られ、砥石谷を下りながら、ツルカノコソウ、チャルメルソウ、キブシ、キケ

マン、タネツケバナ、シロバナショウジョウバカマ(花は終わっていた)、ニョイスミレ、を観察。残念ながら、クロモジは花が終

わっていたが、その他結構多くの花を見ることが出来ました。37名という過去最大の参加者で心配しましたが、何とか全員無事に

活動を終えることが出来ました。


   
センボンヤリ。秋の閉鎖花が千本槍に例えられる。 ヤマルリソウ サツマイナモリ
   
 
キケマン







2017年3月15日(水)の活動記録

場  所 :
天見・島の谷棚田、林道(河内長野市)
参加者 : 24名

活動内容: 月中旬とはいえ、この日は最高気温は11度と肌寒く曇りにも関わらず、24名の参加となりました。 この時期に

花が見られるハコベ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ナズナの他ヒメウズ、キュウリグサ、スミレ、タチツボスミレ、ノアザミ、

オニタビラコ、フキノトウ等も見ることが出来ました。木本では、ウメ、ヤブツバキ、ロウバイ、シキミが花を付けていました。

今回一番期待していたショウジョウバカマは残念ながら蕾が固く、少し時期的に早かったようですが、それ以外でもミミナグサ、ツ

ルカノコソウ、ツルボ、クサノオウ等も着々と花を咲かせる準備をしているのが印象に残りました。

   
タチツボスミレ ヒメウズ ショウジョウバカマの花芽







2017年2月15日(水)の活動記録

場  所  : 京都府立植物園  
参加者  : 18名

活動内容:今回は、この時期にセツブンソウ、フクジュソウ、バイカオウレン、シナマンサク等早春を代表する花を見るために京都植物園を訪

れました。
1030分に現地に到着。入園後、事前にお願いをしていたボランティアガイドの方と合流し、植物園の概略説明を受けた後、早速ス

タート。サイカチの実を使った実験、カナクギノキのユーモラスな冬芽、ドングリの発芽状況、キハダの葉痕、ネジキの綺麗な冬芽などじっくりと

観察、説明をして頂きました。また、セツブンソウ、セリバオウレン、バイカオウレン、フクジュソウ、サンシュユなどの花も見ることが出来ました

。ガイドによる案内・専門的な解説約
1時間も瞬く間に終わり、カフェテラスで昼食。午後は1時から温室の珍しい植物を見ましたが、オオベニゴ

ウカンの花、アナナス類、洋ラン、カカオの実等普段見たことも無いような花とややこしい名前に圧倒されっぱなし。予定通り
2時過ぎ迄温室に

いましたが、この日は風も無く、暖かい温室にもいたせいか心配した寒さを感じることなく終えることが出来ました。


   
ボランティアガイドさんの説明を受けています カナクギノキの冬芽。ユーモラスです。 セツブンソウ
   
 
バイカオウレン モンキーオーキッド(猿の顔に見えるラン)







2016年11月16日(水)の活動記録

場  所 :  唐久谷(河内長野市)
参加者 : 20名

活動内容: 今回のルートは神納から唐久谷に入り唐久谷集落、地蔵谷のトンネルの上のジミル峠を越えて、地蔵寺を経由して千早

口駅迄でした。河内長野からバスで南青葉台口で降りて府道加賀田片添線を岩湧山方面に少し歩いた神納から観察をスタートしまし

た。この時期の植物観察は花よりも果実、種が中心になりますが、それでもヨメナ、ヤマシロギク(?)、イヌタデ、ハナタデ、ヤ

マハッカ、ヤクシソウ、やブムラサキ、クサギ、ベニバナボロギク、ミゾソバ等の花を見ることが出来ました。果実・種子ではナツ

フジ、エノキ、ツルグミ、アオツヅラフジ、ゴンズイ、コバノガマズミ、ウリカエデ、オオオナモミ、サネカズラ、ナンテンの実や

センボンヤリの綿帽子等を観察し、トンネル手前の畑の横で昼食。昼食後はジミル峠を越え地蔵寺に到着。ここの庭の紅葉は河内で

は一番早く紅葉することもあり、真っ盛りで赤く染まった庭でしばらく観楓会を楽しんでから千早口駅で解散となりました。


   
ヤマハッカ ヤクシソウ センボンヤリ
   
 
ウリカエデ 地蔵寺の紅葉







2016年10月19日(水)の活動記録

場  所 :
穂谷(枚方市)~白旗池(交野市
参加者 : 17名

活動内容:

   地下鉄御堂筋線が停電により一時ストップとスタートからアクシデントに見舞われたが、何とか予定のバスに乗ることが出来ました。バス

は関西外大の学生とシニアカレッジの参加者で満員の状態のまま穂谷地区に到着。当日は「コスモス祭り」が開催されていたが、会場に寄らず

早速観察を開始しました。道路沿いのアカバナユウゲショウ、コシロノセンダングサ、アキノノゲシ、カラスウリ、ハキダメギク等を見て、枚方市

野外活動センターに向かう山道に入りました。センターまでにゲンノショウコ、ミゾソバ、ヤマハッカ、シロヨメナ、ツリガネニンジン、アキノキリン

ソウ、コウヤボウキ、キツネノマゴと秋を代表する花が見られ、更にその後ヤクシソウ、ヒヨドリバナ、ツルアリドオシ、ヤブコウジ、ツルリンドウ

など多くの植物が観察できました。昼食をした交野市「いきものふれあいセンター」では、実を沢山つけたオニグルミの実を食べに来ていたリス

がいたり、白旗池では一週間位前に飛来したオシドリが見られたりと植物以外も楽しめた一日でした。


   
シロヨメナ ヤマハッカ。至る所で見られました。 コウヤボウキ。ちょうど花が見頃でした。
          
 
フユノハナワラビ。面白い形です。 ツルアリドオシの小さな赤い実。







2016年9月21日(水)の活動記録

場  所 :
惣代棚田周辺(河内長野市惣代市)
参加者 : 30名

活動内容:  
    
  
回は一昨年マップ作り部会で植物調査をしていた場所を含むルートを観察観察するになりました。観察コースに入ってすぐの所にある中

学校の横の土手にフジバカマが咲いていました。自然では滅多に見られなくなっていますので恐らく植栽された物と思われます。林道に入るとヒ

ヨドリバナ、オトコエシ、タラノキ、キンミズヒキ等の花が見られ、棚田の周りにはヒガンバナ、ゲンノショウコ、キツネノマゴ、ツルボ、水田にはイ

ボクサ、ミズキンバイ、ミソハギ等の花が咲いていました。少し早めに終わり2ヶ月振りだったからか反省会にはいつもより多くの出席者で盛り

上がりました。

   
フジバカマ 誰かが植えたかな? ゲンノショウコ ミズキンバイ 花が可愛い水田の雑草です







2016年7月20日(水)の活動記録

場  所 :
槇尾山・側川林道(和泉市)
参加者 : 21名

活動内容:  
    
  
今回は槇尾山の登山ルートの一つ側川林道の植物観察を行いました。梅雨明けで暑さが厳しく、バス停からは炎天下を歩く事し

かない所でしたが、15分位で側川の集落を抜けると側川に沿った林道に入ります。ここからは木陰と川の水音のせいか意外と涼し

く感じられ、観察を開始。今は花が少ない時期ですが、それでもネムノキ、ノリウツギ、アカメガシワ、カラスザンショウ、ホタル

ブクロ、ジャノヒゲ、アキノタムラソウ、ハグロソウ、ダイコンソウ、オカトラノオ、ヒヨドリバナの花が見られた他、花が終わっ

ていたウツボグサ、オカタツナミソウ、イチヤクソウ、又実を着けているエゴノキ、ハナイカダ、コウヤミズキ等を見る事が出来ま

した。帰りのバスの時間の関係で登山口までの途中で戻る事にしましたが、ゆっくりと時間調整をしながら歩いた為それ程汗もかか

ず予定通りの活動が出来ました。


   
熱心に観察していますね。 ハグロソウ。花弁が2枚です。 ジャノヒゲ
     
 
ノリウツギ オカトラノオ







2016年6月15日(水)の活動記録

場  所 :
栗東自然観察の森(滋賀県栗東市)
参加者 : 24名

活動内容:  今回は滋賀県栗東市にある「栗東自然観察の森」を訪ねました。草津線千原駅から歩いて11時に森に到着。事前に

ネイチャーセンターの北野指導員に案内をお願いしていたので早速施設の概要、目的をお聞きしてからスタート。丁度「ササユリま

つり」が開催されておりササユリの保護、増殖等をボランティアで保全管理している方からお話を聞く事が出来ました。続いて森の

中の観察コースを歩きながら、酸味が語源とされるスノキの葉を噛んだり、エゴの葉を巻いたエゴノクビナガオトシブミ、イロハモ

ミジの種子、シチダンカ等の説明を頂きました。他にはナツツバキ、ミヤマヨメナ、セリバオウレン、コクラン及び珍しい八重咲き

ドクダミ等を見て、1時間20分程でガイドは終了となりました。昼食と自由時間を経て帰路につきましたが途中の川沿いで行き帰

りともオオヨシキリの姿を見る事が出来ました。

   
薄いピンクの花を付けたササユリ もう少しで咲きそうなナツツバキの花 ミヤマヨメナ
     
 
珍しい八重咲きドクダミです







2016年5月18日(水)の活動記録

場  所 :
田原の里山・堂尾池(四条畷市)
参加者 : 29名

活動内容:  近鉄生駒駅からバスで戎公園へ。「おおさか環状自然歩道」の入口から堂尾池、ふれあいの森までの里道を植物観察

をしながら歩きました。入口には甘い匂いがするスイカズラ、ゲートをくぐると道の両側にはハルジオン、ヤブジラミ、オニタビラ

コ、フユイチゴ、タチツボスミレ、ヤブニンジン、キツネノボタン等。更にはニョイスミレ、ナガバタチツボカミレ、シハイスミレ

、チゴユリ、ギホウシ、ニワゼキショウ等を見ながら堂尾池に向かう途中に珍しいメグスリノキ、コツクバネウツギ、シロバナニシ

キゴロモ、ツリバナが観察できました。ふれあいの森入口にイボタノキ、木道にはカツラ、小さな池の横にサワギク、カンアオイが

見られました。昼食をした広場には大きなトチノキがあり丁度白い花を見る事が出来ました。帰りは同じ道を辿りましたが、比較的

木陰が多い道だったのでそれ程汗をかかずに済みました。

   
里道の入口にあったスイカズラ チゴユリの群生。花は終わっていました。 シロバナニシキゴロモ
     
 
メグスリノキ ニガナ







2016年4月20日(水)の活動記録

場  所 :
奥山・雨山自然公園(大阪府熊取町)
参加者 : 27名

活動内容:  新たに9期生を部会員に迎え、2016年度第1回の活動日です。いきなりJR阪和線の遅延と学生で満員のバスに

何とか乗り込む事が出来てほぼ予定通りスタート。バス停から歩いて30分、永楽ダムに着いて小休止したあと観察開始。最初はミ

ツバアケビの雄花、雌花と会員持参の(ゴヨウ)アケビの両方を比較観察。続いてマルバアオダモ、クサイチゴ、ノギラン、ゼンマ

イ等を見ながらつつじの広場コースへ。途中比較的珍しいテンナンショウ属のウラシマソウやチゴユリの花を見てから昼食場所の芝

生広場に到着。周りにはニオイタチツボスミレ(奥山にはタチツボスミレ、ナガバノタチツボスミレ、シハイスミレの4種確認)、

ウワミズザクラ、コバノガバズミ。帰りはつつじの広場コース途中の展望台で一休みをしたり、植物の観察をしながらゆっくりと下

山。カマツカ、キブシ、ニガイチゴ、モミジイチゴ、ガマズミ、ミツバツチグリ等の花や実が見られました。帰りは解散後、泉南・

梶本邸の「藤」を観に行く人と反省会組に分かれて好天で観察日和の一日が終了となりました。


   
マルバアオダモ ナガバノタチツボスミレ ウラシマソウ
      
 
コバノガマズミ カマツカ







2016年3月16日(水)の活動記録

場所:
生駒ぬかた園地・摂河泉ハイキングコース
参加者:16名

  今回は生駒ケーブルで山上まで上がり、ぬかた園地を経由、摂河泉ハイキングコー

スを歩き額田駅までの下りコースでした。山上から少し下がった生駒縦走歩道付近では

コナラの他アオキ、ツバキ(植栽された園芸種を含む)、ニワトコ、ヤブニッケイなど

の木が多く、赤いツバキの花とアオキの赤い実や開花寸前のニワトコ、アオキ雄花が数

多く見られました。草本では早春に花を付けるヒメオドリコソウやタネツケバナ、新葉

が美しいウバユリの群生地等を観察。アジサイ園のヒュウガミズキ(植栽)の小さな黄

色い花を見た後、摂河泉ハイキングコースを下りましたが、ウグイスカグラの花やカン

アオイの花の蕾、ツチグリ(キノコ)など比較的珍しいものも見る事が出来ました。


  ウグイスカグラ。小さなラッパ状のピンクの花が2つずつ咲いていました。
   
ニワトコの花がもう少しで咲きそう ヒュウガミズキの可憐な黄色の花 カンアオイの花の蕾が根元に2つ付いています







2016年2月17日(水)の活動記録

場所:
松尾寺周辺里道
参加者:18名

  和泉中央駅で待ち合わせ、バスで松尾寺へ、車組と合流し、この和泉西国33か所21番札所、お参り

した後南側の農道から林道へと出、道すがらカキドオシやツルウメモドキ、オランダミミナグサ、ヒメウズ

、ノアザミ、ヒメオドリコソウ、オニノゲシ、ヤブツバキ等々を観察しました。天気は非常に良かったので

すが風が冷たく、風のないところで食事をしているとポインター(猟犬?)がいきなり走って来て、びっく

り(お互いに)し、何事もなく引き返したので安心しました。この時期植物は少なかったが観察途中でアオ

ジ、メジロ、ツグミ、モズ等の野鳥も見られ、少し得をした気分で帰路につきました。

   
ノアザミ。気が早く蕾が膨らんでします。 ホトケノザ 色鮮やかなヤブツバキの赤い花です。







2015年10月21日(水)の活動記録

場所:
甘南備山(京田辺市)
参加者:20名

   最高気温が20度をこえ、汗ばむほどでしたが、甘南備山に向かう途中では稲刈りが終わった田んぼ、熟した赤い実をたわわに

付けた柿の木を初め秋の真っ最中を感じられた一日でした。甘南備山迄の農道沿いではチョウジタデ、ヨメナ、アキノノゲシ、ツリ

ガネニンジン、キツネノマゴ、ミゾソバ、セイタカアワダチソウ、ススキなどが花を付け、山ではソヨゴ、ヤブコウジ、コマユミ、

サルトリイバラ等の赤い実が見られました。京田辺駅に帰る途中の一休寺の拝観を希望される方が多くおられたので一休寺で解散と

なりました。

   
甘南備山に向かう農道沿いのコスモス 可憐なツリガネニンジンの花 満開のミゾソバ
      
 
ヤブコウジの赤い実が目につきました







2015年7月15日(水)の活動記録

場所:
高槻・摂津峡
参加者:13名

    暑かったです。最初に目についたのがバスを降りて府道沿いを入ったところに木槿の白い花が可憐に咲いていました。「木槿

」と読めますでしょうか?「ムクゲ」です。
それから、しばらく行ったところにオニドコロ、ナツフジにヤマノイモ、ネム、ノササ

ゲ。オニドコロとヤマノイモの葉はよく似ているが、その違いの説明を聞きながらいつもよりゆっくりのペースで観察しながら行っ

たので「白糸の滝」で昼食となりました。まだ摂津峡のほんの入り口でしたが渓谷のせせらぎと滝の音を聞きながら森林浴を十二分

に堪能しました。マツカゼソウ、コナスビアキノタムラソウ、ヒヨドリバナ、オカトラノオ、キンミズヒキ等花を観察、渓谷沿

いを歩き、桜広場の売店で、かき氷を食べ束の間暑さをしのぎ、それからまた帰りのバス停までアスファルトの照り返しで暑い中、

幸いにも誰も熱中症にもならず無事帰ることが出来ました。

                     
ナツフジ。小さな白い花を房状につけます。 マツカゼソウの涼しげな花。 キブシの実。早春に黄色い花を枝にぶら下げます。
      
 
ヒヨドリバナ。 白糸の滝。







2015年6月17日(水)の活動記録

場所:
槇尾山・大岩林道
参加者:25名

 和泉中央駅からバスで父鬼まで行き、そこから徒歩で、三国山に通じる大岩林道へと向かい、道すがら最初に見つけたのは、

白く可憐に咲くホタルブクロ、それから目を上に向けるとネムノキが満開に、下にはムラサキニガナ、テイカカズラ、ウバユリ

、ボタンヅル、オニドコロ、オニタビラコなどなど、又土手にはショウジョウバカマや珍しいイワタバコが観察された。集合場

所、時間がゆっくり目であったのか、梅雨時にもかかわらず25名という始まって以来の大人数の参加でした。雨にも合わず、

楽しいひと時を
過ごしました。

                  
ホタルブクロ(キキョウ科) キツリフネ(ツリフネソウ科) イワタバコ(イワタバコ科)
                 
 
オカトラノオ(サクラソウ科)







2015年5月20日(水)の活動記録

場所:
川久保渓谷(高槻市川久保)
参加者:12名

  

 川久保渓谷はポンポン山への登山口へと続く林道の一つですが、川沿いの道は平坦で夏日とは思え

ないような涼しさでした。川久保行きのバスは午前中一本しかないため高槻市駅9時集合で朝が早か

ったせいか参加者は12名と少なかったが、新たに8期生を迎え熱心な活動となりました。ウツギ類

ではウツギを始めタニウツギ、ガクウツギ、コゴメウツギ等が丁度満開で、カエデ類のチドリノキや

ウリハダカエデが既に翼果を付けていました。足元にはミズタビラコ、タニギキョウ、カキドオシ、

ミゾホウズキ。木の上にはジャケツイバラの黄色い花が多数見られ、ツリバナも丁度面白い花を咲か

せていたので変化に富んだ植物を見る事が出来た一日となりました。

                     
チドリノキ。葉は掌状ではないがカエデ属です。翼果の形からこの名が付きました。 ガクウツギ。アジサイ属です。 タニウツギ。ピンクの花が目立ちます。
                  
 
ツリバナ。8月過ぎには赤く色づいた種子がぶら下がります。 ジャケツイバラ。花はよく見ると可愛いが、木全体に鋭い刺があります。







2015年3月18日(水)の活動記録

場所:
花明山植物園

参加者:9名

  

 暖かい早春の一日京都亀岡市の花明山植物園へ9名の参加で行ってきました。ここは大本教という

宗教法人が日本古来の野生植物を集めて作った植物園です。アケボノアセビ、ユキワリイチゲ、ミツ

マタなどこの季節ならではの花に迎えられ、珍しい赤いミヤマカタバミやウチワノキなど初めて見る

花もありました。ただ植物園なのでたくさんの名札はあるのですが花が少ない・・・もう少し季節が

進んで花いっぱいになったところを見てみたいという期待感が膨らんだ観察会となりました。帰りに

トロッコ列車に乗ろうと乗り場まで行ったら水曜定休で乗れず残念でした。

 
                     
フクジュソウ(キンポウゲ科) セツブンソウ(キンポウゲ科) ユキワリイチゲ(キンポウゲ科)
                  
 
スハマソウ(キンポウゲ科)  ウチワノキ(モクセイ科) ダンコウバイ(クスノキ科)







2015年1月21日(水)の活動記録

場所: 流谷ロウバイの里(河内長野市流谷)
参加者数:13名

   

  予報に反し、晴天に恵まれて天見の流谷へロウバイ(蝋梅)を見に行ってきました。風もなく温かい田舎道を歩いている

と、ジョウビタキ、ルリビタキ、ヒヨドリ、ホオジロ、モズ、カシラダカなど色々な小鳥が姿を見せてくれました。植物部会

でも皆さん双眼鏡を持参しておられ、じっくり観察できました。植物ではタカサゴユリやウバユリの種の跡の形の違いを観察

し、ロウバイの里では満開の花と芳しい香りを堪能しました。帰り、別の道を行こうとして山道で迷子になりましたが、早め

に引き返すことを決断し、事なきを得ました。これも楽しい思い出の1つになったと思います。

                      
 
八幡神社の大阪府天然記念物のイチョウ。樹齢400年だそうです。 ロウバイの花や種子を観察。 いい香りが漂っていました。






2014年11月19日(水)の活動記録

場所:
観心寺、延命寺(河内長野市)

   1119日秋晴れの中、河内長野の延命寺から観心寺へ植物観察をしながら歩いて真っ盛りの紅葉を楽しんできました。

この時期はアキノタムラソウやヨメナなど秋の花もありましたが、ホトケノザやクサノオウ、ウシハコベやキツネノマゴナど

春の草花が咲いていました。それでも秋は実りの秋、イタドリヤニワウルシにはたくさんの翼果が付き、マムシグサやサネカ

ズラ、カラスウリやフユイチゴには赤い実が付いていました。古いお寺の紅葉や銀杏の木はとても大きく色付きも鮮やかで見

ごたえのある観察会となりました。
 
   
                  
アキノタムラソウ ミゾソバ クサノオウ(花期は夏のはずだが)
                 (注)
 サツマイナモリ
 あるいはイナモリソウ
   いずれもアカネ科
  サツマ・・花期が12~5月
  イナモ・・花期が5~6月
 とのことなので、サツマイナモリ
 と思います。

 
サツマイナモリ(注) 延命寺の紅葉を眺める会員







2014年10月15日(水)の活動記録

場所:
奈良県平郡町
参加者:13名

    1015日、13名の参加で 絶好の行楽日和となった青空のもと奈良県平群町の里山を歩いて植物観察をしてきました。

アキノノゲシ、ツリガネニンジン、ミゾソバ、キツネノマゴ、アキノタムラソウなど次々と見つかる秋の花々。アケビやサネ

カズラ、サンキライ、カラスウリやノブドウ、イタドリなど実や種もたくさんありました。初めての場所でしたがたくさんの

植物に出会えて満足の観察会となりました。以上です。よろしくお願い致します。



                  
アキノタムラソウ キツネノマゴ ヨメナ
               
 
イヌタデ(アカマンマ) ミゾソバ(ウシノヒタイ)    ツリフネソウ







2014年9月17日(水)の活動記録
場所: 岩湧山
参加者:15

   91715名の参加で岩湧山へ行ってきました。マイクロバスで第2駐車場まで連れていってもらったので助かりました。名物のシュウカイドウ(秋海棠)は満開。お目当てのアケボノソウはルーペでじっくり観察することができました。アケボノソウの花びらの先端近くに蜜腺があって蟻が蜜を吸いにきている様子も見ました。他にアキチョウジ、ミズヒキソウ、キンミズヒキ、オトコエシ、ツリフネソウ、ススキなど秋の花にたくさん会うことができ、楽しい観察会になりました。でも山道をたくさん歩いたので「これじゃあ山歩き部会じゃないか」という声もチラホラ。次は楽ちんコースを考えたいと思います。
 
 
   シュウカイドウ
    
 
アケボノソウ キンミズヒキ オトコエシ







2014年7月16日(水)の活動記録
場所: 日本新薬山科植物資料館
参加者:11名

   716日暑い中、11名で日本新薬山科植物資料館へ行ってきました。午前中は哲学の道を歩き、琵琶湖疏水記念館の下インクラインのレール道でお弁当。地下鉄で蹴上から椥辻へ。日本新薬では涼しい部屋にホッと一息。日本新薬の会社の概要の説明で、昭和27年回虫駆除薬「サントニン」の成分を壬生ヨモギから抽出することに成功し、国産サントニンが日本から回虫を駆逐したとのことでした。植物園はそう広くないけれど、種類が多く区画ごとに仲間を集めて植えられており、どれも見ごたえのある興味深いものでした。特に匂いのするものが多くしまいには指先に匂いが混ざり合ってしまいました。また毒のあるものも多くて怖い思いもしました。暑かったので途中2度も冷たい麦茶の接待があり、心づくしに感謝でした。参加の皆さんは暑かったけど面白かったという感想でした。
 
 
   炎天下の観察会。麦わら帽子を借りました。手前の木は、実を付けた月桂樹。
       
     
この植物園の有名な『ミブヨモギ』。回虫駆除剤「サントニン」の原料。 きれいに”枯れた”ベニバナの仲間。 アルカロイドを含む猛毒の「チョウセンアサガオ」麻酔剤、鎮静剤に用いられる”薬草”。







2014年5月21日(水)の活動記録
場所: 鍋谷林道
参加者:11名

  予報では降水確率60%でしたが、やがて晴れるということだったので、臨時参加1名を含めて11名の参加でした。光明池駅の近くでユリノキの花を目の前で観察してから、光明池駅よりタクシーで鍋谷林道へ。植物観察をしながら急坂を登って行きました。珍しい黄色のチゴユリやナルコユリ、ホウチャクソウなど見つけにくい花を教えられて観察したり、色々なアジサイやユリの違いを確認したりしました。この日は白いマルバウツギとウツギが満開でそれはきれいでした。帰り道、青っぽい実を見つけ、これがサルナシの実だと分かったときはみんなで興奮しました。

                 
カキノハグサの若葉 マルバウツギ オオツクバネウツギ
               
ウツギ(ウノハナ) キバナチゴユリ タチカメバソウ




2014年4月16日(水)の活動記録

場所: 金剛山
参加者:15名

  416日(水)金剛山へカタクリを見に行きました。新年度最初の部会は新しいメンバーも加わり、15名の参加で賑やか

に始まりました。ロープウェイで昇り、香楠荘への道を行き、ミュージアムの裏を歩いていくと、見事なカタクリの群生が見

られました。丁度見ごろで見ごたえがありました。また山のいたるところにミヤマカタバミが白く可憐に咲いていました。

 いろんな種類のスミレや珍しい白い小さなユリワサビを見つけたり、キクザキイチゲとそれによく似たミスミソウも観察で

きました。


 
 
キクザキイチゲ 観察中の部会員 黄色はサンシュユの花 シロバナネコノメソウ
            
エイザンスミレ カタクリの群生 まさに春の妖精 ユリワサビ






2014年3月19日(水)の活動記録

場所:ポンポン山(高槻市)

   高槻のポンポン山へフクジュソウを見に行きました。歩いても歩いてもフクジュソウには行き着かずかなり疲れましたが

、陽当たりのよい斜面に咲いている花は金色に光り輝いていました。夫々カメラに収め帰途につきました。他には
2月が寒か

ったせいか木々の新芽も早春の草花も見えず、わずかに馬酔木の花がほころび始めているのが見えました。でもいたる所で小

鳥の鳴き声が聞こえてきて耳を楽しませてくれました。  


           「陽の光はね返すかに金色に光り咲きいる福寿草の花」


                 
 
山越え谷越えたどり着いたフクジュソウの自生地の天然物フクジュソウ(キンポウゲ科)
この実はなんの実? 
マサキ(常緑小高木)と判定しました
アセビ(常緑小高木)の花が開き始めていました







2014年2月19日(水)の活動記録

場所:天野街道(河内長野市、堺市、大阪狭山市)

参加者: 6名

   月19日早春の天野街道を歩いてきました。早春といっても寒さが続いた後だったので見る草花はなく、ただ黙々と歩い

ていく途中で野鳥をたくさん観察しました。ケリ・ジョウビタキ・ウグイス・メジロ・コゲラ・エナガ・シジュウカラ・ヒヨ

ドリ・ムクドリ・カイツブリ・カルガモ・カワウ・ゴイサギと見てまるで野鳥部会の観察会のようでした。

                 
 
 サルトリイバラの赤い実 ツルウメモドキの実 ゴイサギの幼鳥






2014年1月15日(水)の活動記録
場所: 長居植物園

 115日長居植物園で観察会をしました。参加は9名でした。サザンカの花が満開でツバキ・ロウバイが咲きはじめていま

した。サザンカの甘い蜜を舐めてみたり、ロウバイの上品な香りを嗅いだり、ヤツデとカミヤツデの花を見比べたり結構楽し

めました。冬の植物園は何といっても球果を見ることです。ラクウショウ・セコイヤ・メタセコイヤの球果の違いを見分ける

ことができました。ハンノキとノグルミの違いもよく見て分かりました。池にはキンクロハジロにホシハジロの群れが泳ぎ、

奥の沼では何とカワセミがじっと止まっている姿をしっかり見ることができました。帰りに図書室に寄って植物の学芸員さん

に色々質問に答えてもらい植物部会らしい観察会となりました。 


 
 
かい天気とジュウガツザクラの出迎えを受けた。 良い匂いがするソシンロウバイ 春も間近を感じさせるフリソデヤナギ
             
冬に花が咲くヤツデの仲間のカミヤナギ 拾い集めた「球果」の品評会 カワセミに会うことができた(ラッキー!)



2013年11月20日(水)の活動記録

場所: 日本新薬山科植物資料館 (京都市)

  1120日京都の日本新薬山科植物資料館へ行ってきました。午前中は少し肌寒い中、桂の黄と紅葉の赤が美しい疎

水道をゆっくり散策。午後、植物資料館へ。日本新薬は大正
8年創立。回虫駆除薬のサントニンを含むミブヨモギを発見し、

薬剤原料の国産化に成功したとのこと。ところが戦後日本中に蔓延していた回虫もこの薬の効用からかすっかりいなくなり薬

が売れなくなったそう。今では医師の処方する薬やサプリメントの素になるものを作っているそうです。植物園には薬用、食

用、染料になるものなど多種多様に
1本づつ植えられていました。館長の丁寧な説明に聞き入ってしまい時間を大幅にオーバ

ーしていました。大変楽しい部会となりました。


                         
            紅葉                トリカブト
                     
 
    ネコノヒゲ        バニラ     コショウ     ミブヨモギ



2013年9月18日(水)の活動記録

場所: 川久保渓谷

 阪急高槻駅に9時集合。バスで川久保渓谷へ。6名の参加でした。水無瀬川に沿ってゆっくり歩きながら植物観察。数日前

の豪雨で数ヵ所の山崩れや倒木があり、それを乗り越えながら歩いていくとマツカゼソウ、オタカラコウ、アケボノソウなど

の花がたくさん咲いており、珍しいミカエリソウの花も咲き始めていました。特に面白かったのはアケボノソウの花びらが基

本は
5枚ですが、4枚や6枚のものがあっことです。アケボノソウは蜜をたくさん出すらしく蟻が花に群れていました。

             
 
     アケボノソウ         ヒヨドリバナ          オタカラコウ
                 
 
      マツカゼソウ      ミカエリソウ       ツリバナの実



2013年7月17日(水)の活動記録

場所: 六甲高山植物園

  8名の参加で六甲高山植物園へ行ってきました。ケーブルカーで山上駅へ。曇り空で涼しい山道をゆっくり歩きながら丁寧に植物観察。さすが植物部会の観察会と思える程、目に留まる植物の種類の多さに驚きました。植物園に着いたのはお昼前。広場の木陰でお弁当を食べた後、園内を見て廻りました。どの植物にも名札があり、所々に説明の看板があり、見るべき花もたくさんあって見応えのある観察会でした。この後ガイドの説明を聞いてケーブルで降りるグループと歩いて降りるグループに分かれました。ガイドの説明は名前だけでなくその植物にまつわる話がいっぱい聞けてとても楽しかったです。

                
 
  オカトラノオにキマダラセセリ    ノリウツギにアサギマダラ       シチダンカ
              
     ナツツバキ         シキンカラマツ






2013年6月19日(水)の活動記録
場所:高野山女人道

  ヤマアジサイを見ながらケーブルカーで高野山駅に着き、バスで女人堂に向かった。ここから女人道に入った。山道のため目を引く植物はなかったが、日当たりのいい斜面ではヤマボウシ、ウツギ(ウノハナ)が満開であった。途中、スイカズラ、まだ十分開花していないツタアジサイも見られた。また、水分の多い林の中では、コアジサイの可憐な花、楚々としたフタリシズカを見ることができた。お目当てのササユリはこの道では発見できなかった。毎年見られるバス通りにある「徳川家霊台」の境内に行き20株程度確認したが、まだツボミであった。
                 
 
      コアジサイ      フタリシズカ       ササユリの蕾







2013年5月15日(水)の活動記録
場所:金剛山

 515日好天に恵まれた金剛山での植物観察。河内長野駅前のバス停に集まったのは男性7名・女性1名という寂しさでした。ロープウェイで行く予定でしたが、参加メンバーの顔ぶれを見てシルバーコースを登ることになりました。珍しい花が次々と見つかり、じっくり観察しながらゆっくり登山。特に牧野富太郎博士が命名したという「ヤマトグサ」を見つけ、その小さな花の雄蕊が下に垂れ下がって揺れているのを見たときは皆感動しました。山上広場で昼食の後、満開の金剛桜を見てカラト谷へ行くと見事なニリンソウの群落が迎えてくれました。葉っぱの上にすっくと茎を伸ばし、白い花を咲かせています。それが一面に途方もなく広がっているのです。アア今日休んだ人は勿体ないことをしたなあと残念に思いました。他にもとびっきりきれいなヤマシャクヤクやラショウモンカズラの花などもしっかり見ることができ、植物部会らしく皆で盛り上がって楽しい観察会となりました。おまけにいつも声だけで滅多に見られないミソサザイを真近でよーく観察できラッキーでした
                 
 
      ヤマトグサ      サイコクサバノ       ニリンソウ
                   
   
     ニリンソウ群落        ヤマシャクヤク ラショウモンカズラ             ミソサザイ






2013年4月17日(水)の活動記録
場所:大和葛城山

 マイクロバス利用で大和葛城山へ。植物部会の第1回目は参加者10人という寂しさでした。暖かく曇り空の中、ロープウェイで山上へ。自然研究路をどんどん下りていくと見たことのない花が見つかり、皆で図鑑で調べると「クサノオウ」や「エイザンスミレ」と分かりました。谷底からひたすら登っていくと何と一面見事なカタクリの群生地があり皆感動!! 山頂でお弁当を食べた後、ショウジョウバカマの群生地へ。ここも見頃で大満足の植物部会でした。
                     
 
      エイザンスミレ      カタクリの花       カタクリの群生
                   
       クサノオウ  ショウジョウバカマ        






2013年3月20日(水)の活動記録
場所:河内ふるさとの道

  前日の天気予報の降水確率が50%だったので実施か中止か判断に迷われた方もいましたが、9名の参加で雨を覚悟の出発となりました。河内ふるさとの道は早春の草花がいっぱい。ヒサカキ(非榊)の花の臭いに包まれながら珍しいヒメオドリコソウの白い花やシロバナタンポポを見つけたり、色々なスミレの違いを図鑑で調べたり充実の一日でした。おまけに野鳥も8種双眼鏡でしっかり観察できラッキーでした。幸い観察中は雨も大して降らず良かったです
                     
 
      タチツボスミレ      シロバナタンポポ        ネコノメソウ






2013年2月20日(水)の活動記録

場所:咲くやこの花館(鶴見緑地

 寒い日でしたが8名の参加で「咲くやこの花館」へ行きました。館内のフラワーツァーのガイドをお願いし、説明を聞きながら珍しい植物を見て廻りました。午後は万博記念公園鶴見緑地の中を植物を見ながら散策。ところが鳥が多くて思わず双眼鏡で鳥の観察をしてしまいました。22種も見て思わぬ収穫でした。
                     
 
           カリアンドラ        ヒマラヤの青いケシ            カモの群れ





2012年12月19日(水)の活動記録

場所:堺自然ふれあいの森

  ふれあいの森にてフユイチゴ摘み。それ程寒くない日で9名の参加でした。笊や弁当箱、ポリ容器など持ってきた入れ物に集めていきました。始めは摘まれた跡ばかり目立っていましたが、上の方へいくと葉っぱの下にたくさん隠れていました。皆さん夫々たくさん採れて満足のご様子でした。その後は昼食を兼ねての反省会。一年間の感想や来年度の希望など出し合いました。